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2020年7月9日のブックマーク (4件)

  • 反省的実践家(reflective practitioner)

    現場で協働する人たちは、他者の発話や身体の動きを観 察しながら、同時に自己の存在(=身体)を効果的に周囲に呈示している。現場力を考察す るためには、その行為者の自己への意識がどの程度働いているか、またどのような影響をもたらすかについて知ることは重要である。だが〈意識〉は身体を駆使 した〈実践〉に先立つという近代の主知主義的な考え方に呪縛されてきた我々は、それについて十分な考察をおこなってこなかった。 反省的実践(reflective practice)とは、行為がおこなわれている最中にも〈意識〉はそれらの出来事をモニターするという反省的洞察をおこなっており、そのことが行為その ものの効果を支えているとするドナルド・ショーン(Schön, Donald A., 1930-1997)の議論のことである。ショーンは、この洞察を〈行為の中の反省 reflection-in-action〉、その行為

  • 「相互行為と場面」再考

    The purpose of this paper is to suggest a new approach to explicate the relation between interaction and its setting, especially for classroom studies. First, we introduce H. Mehan's studies about classroom organization as a typical argument and a comprehensive policy about approach for ‘institutional settings’. Second, we outline how J. Heap sees the perspective of Mehan's studies as a defective

  • https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=47788&item_no=1&attribute_id=14&file_no=1

  • 「語る」ことの意味。|松﨑 丈

    語る行為は、相手との関係によって生まれる。 社会言語学者Labov (1972)は、幼児の語る過去経験の物語には2つの機能的側面があるという。 1つは、参照的機能。経験の時間的順序に則ったもの。例えば、いつ、どこで、だれが、何を、など。語る相手と日常経験を共有する機会が少ない場合、語られる内容には、活動や叙述が多く、感情表現は少なくなるという。 もう1つは、評価的機能。報告されるエピソードの評価や重要性を伝えるもの。例えば、どのような気持ち、どのような考え、どのような捉え方をしたか、など。語る相手も同じ経験を共有している場合、その語りの目標は、自分の経験した出来事を配列して語るというよりも、その相手と感情面などの個人的経験を共有したいということになる。 幼児は、過去経験を語る際、すでに語る相手や語る目的の条件によって、言語化する出来事の情報内容を調整している。特にその語る相手とどのような関

    「語る」ことの意味。|松﨑 丈