国民の9割がイスラム教徒のインドネシアで19日、「首都の顔」のジャカルタ特別州知事に、少数派の中国系キリスト教徒が就任した。イスラム系の保守勢力が反発しているが、改革の手腕に期待が集まっている。 就任したのは、知事代行だったバスキ・チャハヤ・プルナマ氏(48)。「客家(ハッカ)」と呼ばれる漢民族の一つがルーツ。客家語で「学ぶ」を意味する愛称「アホック」で市民に知られている。同知事に中国系が就くのは初めて。キリスト教徒としても約50年ぶりだ。 前知事は、任期途中で大統領選に立候補して当選し、10月に就任したジョコ大統領。バスキ氏はその改革路線を副知事として支え、今回は知事選なしに昇格した。任期は前知事の任期の2017年10月まで。