中学生の頃も高校生の頃も、ぼくがほとんど誰とも口をきく事がなかったのは、いくつかの理由があるんだろうと思う。たとえばその頃は競走馬の世界にしか興味がなかったとか、そもそも学校自体にあまり顔を見せなかったとか、結局のところどうしても集団生活というものになじめなかったとか、まあ色々。と、いうわけで、いつもぼくは朝から晩まで一人で公園にいて、寝っ転がったりとか、空を見上げたりとか、そんなことばかりしていた。もちろん他にも色んなことをしたりしたのだろうけれど、今の自分に残っている学生時代の記憶の原風景というのは、朝、駅でパンを買い、その足で公園にむかって芝生に寝っ転がり、半分は自分で食べ、残りの半分をハトにあげ、見上げていた青空、とかそんなのばかりだ。 友達がほしいなあ、とか、そんな事ばかりいつも考えていた。でもその頃から、どうせ俺なんてな、みたいな認識があり、その、どうせ俺なんてな、ていう認識は
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