東日本大震災の発生直後から約2年にわたる宮城県内の小学校長の対応をまとめた記録集「絆そして未来へ」のCD-ROM版が完成した。昨年3月に発行した冊子(5000部)の内容をPDFと呼ばれるファイル形式の電子データで収録。防災教育や教職員研修で活用しやすい形にした。 内容は冊子と同様、各校の被災状況や住民の避難所としての役割、授業再開までの経緯を、各校長の手記やカラー写真で紹介。全国から支援に集まった教職員数などの表も載せた。 全国の学校で防災や減災を教える機会が増えたことを受け、冊子を編集した宮城県と仙台市の両小学校長会が1000部を制作。今月初めから県内の小学校全404校や全国の小学校長会に配布している。 冊子の内容を電子化することで、データのやりとりや印刷、スクリーンへの投影などが可能となり、授業や研修に用いる際の利便性が向上した。 編集委員長を務めた仙台市小学校長会の堀越清治会