女子大生たちはイスラーム風スカーフを被るべきなのか、被るべきではないのか?この問題に関して憲法改正までもが実施された。憲法裁判所の意向についても遠からず我々の知るところとなる。 「大学ではイスラーム風スカーフについて自由であるべきた」とおっしゃる方々が主張する議論というのがあって、以前は私もこの考え方に賛成したものだった。この考え方によれば、イスラーム風スカーフというのは、保守的な家庭環境にある女性たちが社会生活へ参画することを容易にする一種のヴィザだと捉えることができるかもしれない。頭部を露にしたままでは就学したり就業したりすることを許さない家族も、娘たちが「[頭部を]覆った」場合には就学や就業をより難なく許すだろう。女性が教育を受け経済活動に参画することはといえば、世俗主義を傷つけるのではなく、むしろ、強化する効果を生むことになるかもしれないのだ。 これは、ちっとも由々しき議論ではない