月の地平線に沈む地球。2008年、月周回衛星「かぐや」から撮影された。(PHOTOGRAPHS BY JAXA,NHK) 日本の月周回衛星「かぐや(SELENE)」は、2007年に2台のハイビジョンテレビカメラを搭載して打ち上げられ、月面の映像を撮影した。 「かぐや」のミッションは2009年で終了したが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2016年9月、「かぐや」がハイビジョンカメラで撮影したすべての映像を静止画として分解した“生の画像”を公開した。これまで一般には未公開だったものも含まれている。 ハイビジョンカメラは、私たちの住む星が月の地平線上を出入りする「地球の出」や「地球の入り」、そして宇宙の闇を背景に三日月形に輝く地球といった、月から見た美しい地球の姿を数多くとらえた。(参考記事:「「地球の出」撮影から45年」)