佐賀県武雄市が市内の全小中学校で実施しているタブレット端末を使った事業について検証を進めるなか、市側が“不存在”と明言していた重要文書を、じつは保有していたことが判明。情報公開の際、意図的に抜き取られていた可能性が高く、同市の隠ぺい姿勢が末期的であることを証明する事態となった。 隠されていたのは、樋渡啓祐前市長がタブレット端末の機種などについて諮問する目的で設置された「武雄市ICT教育推進協議会」の議事録。選定過程を知るうえで不可欠の資料だったが、これまで武雄市が開示した公文書には一部の記録しか残されていなかった。(写真は武雄市役所) 不存在、一転 iPadを使った授業の実証研究を進めていた同市が、事業拡大にあたって採用したのが恵安社製のタブレット端末。市は計4,700台を購入しているが、機種選定過程は不透明。なぜ「ios」OSのiPadではなく「Android」OSの恵安社製に替わったの