2019年2月2日、Japan In-depthというサイトに医療ガバナンス研究所理事長上昌広氏による という記事が掲載されました。 宮崎・早野論文(下記Aで説明します)をめぐる問題については、ネット上でもそれなりに整理されているにもかかわらず、この記事をはじめとして混乱も見受けられます。ここでは、あまり範囲を広げず、この記事(便宜上「終わらせていいのか」と呼びます)に見られる混乱の主なものを見ていくことにします。 「終わらせていいのか」が公開されてから時間がたってしまいましたが、この文章が、宮崎・早野論文をめぐる問題の適切な理解に多少なりとも貢献できれば幸いです(この日本語は適切なのかしら・・・)。 A. 宮崎・早野論文 ここで「宮崎・早野論文」とは、以下の二本の論文を指します。便宜的に、第一論文、第二論文と呼ぶことにします。 Makoto Miyazaki and Ryugo Haya
タイトル別名 Lack of Risk Communication on Health Effects of Radiation and Countermeasure in Fukushima Prefecture and Japan After the Accident: On Health Effects Due to Radiation Based on Medical Evidence 福島県でのリスクコミュニケーションと健康対策の欠如 : 医学的根拠に基づいた放射線の人体影響とは フクシマケン デ ノ リスク コミュニケーション ト ケンコウ タイサク ノ ケツジョ : イガクテキ コンキョ ニ モトズイタ ホウシャセン ノ ジンタイ エイキョウ トワ ─医学的根拠に基づいた放射線の人体影響とは
副題は「資本主義を生んだ17世紀の消費行動」。タイトルと副題を聞くと、「勤勉革命なのに消費行動?」となるかもしれません。 「勤勉革命」という概念は、日本の歴史人口学者の速水融が提唱したものです。速水は、江戸時代の末期に、家畜ではなく人力を投入することで収穫を増やす労働集約的な農業が発展したことを、資本集約的なイギリスの産業革命と対照的なものとして「勤勉革命」と名付けました。 本書によると、この労働時間の増大は17世紀後半のオランダにも見られるといいます。著者は、およそ1650〜1850年の時期を「長い18世紀」と呼んでいますが、この時期、世帯単位の労働時間は増えていきました。 この時期のオランダで「勤勉革命」などと言うと、マックス・ウェーバーを読んだ人であれば「プロテスタンティズムの影響?」と思うかもしれませんが、著者が本書で指摘する要因はずばり「消費」です。 この時期のオランダでは、陶器
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く