残業削減のため様々な知恵を絞る日本企業だが、成果を上げているのは一部にとどまる。残業が減らない背景には、経営層の1つの誤解と、諸外国にはない2つの事情がある。日本人は皆、家に帰りたくない──。そのぐらいの前提に立って対策を練らないと残業は減らない。24時間戦えますか──。バブル華やかなりし1988年、こんなキャッチコピーのCMが流行した。俳優の時任三郎氏を起用した、三共(現・第一三共ヘルスケ
・ピーター・シンガーの効果的利他主義という主張には色々と批判があるのだが、目立つのが以下に引用するようなもの。 倫理的な問題を扱う哲学者であれば、資本主義システムをどう倫理的に批判し変革すべきかを思考すべきではないでしょうか 。代替案の提出は他人に預けておいて、いとも簡単に資本主義を追認するのが倫理的な姿勢と言えるのでしょうか。それとも、哲学者であれば、自分の手に負える問題だけを切り離して論じる権利を持っているのでしょうか。 【連載】「効果的利他主義」批判 ‐ その3 ‐ 圧倒的な現状肯定の思想 - 45 For Trash 似たような批判でこういうものもある。 富の再分配とそれによる社会保障機能いうのは国家の機能だったはずなんだけ れど、富がグローバルにあまりに偏在してしまったために、再分配が1%の恣意に大きくコントロールされるようになって、「みんなで支えあったり負担しあったりしてきた(
●Scott Sumner, “Liquidity traps and obesity traps”(TheMoneyIllusion, May 13, 2016) しばらく前に、「流動性の罠」を「肥満の罠」になぞらえたことがある。そのエントリーのリンクを貼ろうと思ったのだが、どれだけ探しても見つからない。それはともかく、改めて説明すると、こういうことだ。以下に掲げる3つの方法をどれも試そうとしないので、体重を減らせないでいるという人は、「肥満の罠」に嵌(はま)っているのだ。 1. ダイエット(食事の量を減らす) 2. エクササイズ(運動) 3. 減量手術 専門家の間でも認められているように、1~3のどの方法も減量につながる。しかしながら、ダイエットにしても、エクササイズにしても、かなりの自制心が必要とされる。減量手術となると、お金もかかるし、痛みも伴う。「ダイエットもエクササイズも続けら
ダロン・アシモグル, スレシュ・ナイドゥ, パスカル・レストレポ, ジェームズ A ロビンソン 『民主主義は格差を是正してくれるのか?』 (2014年2月7日) Daron Acemoglu, Suresh Naidu, Pascual Restrepo, James A Robinson “Can democracy help with inequality” (VOX, 07 February 2014) 格差問題はいま、西欧民主主義諸国での討論に目立って現れる論題となっている。民主主義諸国においては、拡大し続ける格差も部分的には再配分への政治的支持の増加によって相殺されるのではないかと人は考えるかもしれない。本稿では、民主主義・再配分・格差の関係にはその様な予想を超える複雑性が有る事を主張する。新しく民主化した国におけるエリート層が今までとは違うやり方で権力にしがみ付いたり、職業選択
本日5月17日、新潮文芸振興会による文学賞、三島由紀夫賞と山本周五郎賞の受賞者発表および受賞者の記者会見が行われました。このなかで、三島由紀夫賞を受賞した蓮實重彦(はすみしげひこ)氏の記者会見があまりにも殺伐としていると話題になっています。 記者会見の様子はニコニコ生放送でも配信されており、非プレミアム会員でもタイムシフトで見られます。蓮實氏が出てくるのは、1時間31分過ぎから。 蓮實重彦氏(生放送1時間32分) 最初に司会から「三島賞受賞を受けて今のご心境は」という質問を受けると、「ご心境という言葉は私の中には存在しておりません。ですからお答えしません」と蓮實氏。もうこの時点で、地獄の門が開いてしまった感じです。 「ご心境という言葉は私の中には存在しておりません。ですからお答えしません」。えぇ…… この後の質疑も、「本日蓮實さんはどちらでお待ちになっていて、連絡を受けたときにはどのような
「Apple」社が提供する定額音楽配信サービス「Apple Music」の大幅な刷新が6月開催のWWDCで発表されることが予定されているが、それは単なるUIのデザイン変更などにとどまらず、「iTunes」での音楽ダウンロード販売が撤廃されるかもしれないことが噂になっている。『Digital Music News』によると、「Apple」社の幹部たちは音楽ダウンロード販売とストリーミングサービスの統合を計画しているという。またこれが実現する場合、アメリカやイギリスといった国を皮切りに、数年かけて世界中にそのサービスの変更を適用していくことが予定されているそうだ。 『MacRumors』は、まだそのアップデートの全貌は不明瞭ながら、今回のダウンロード販売を撤廃し、ストリーミングサービスへ大きく舵を切るという「Apple」社の決断は、風変わりに見えるものだが大きな決断だと指摘している。音楽産業に
1つの言葉にはどれほどの意味があるのだろうか。「メリトクラシー(実力主義)」という言葉ほど道徳的な熱意が込められている場合、その答えは「たくさん」となる。 もっぱら自分の実力でのし上がった人は、自分には才能があり努力もしたから成功できたと考えている。運は一切関係ないと信じている。そしてそういう見解を誰にでも、例えばのんびり屋だったり怠け者だったりするために自分の例にならえない人にも話す。問題が生じるのは、唯一、それに異を唱える人が出てくるときだけだ。 この構図を拡大して人口3億2000万人の国、それも実力主義社会であることを誇りにしている国に当てはめてみよう。質問の仕方にもよるが、国民の半分から3分の2に当たる人々が異を唱えたらどうなるか想像してみてほしい。この人々は、この国のシステムによる断絶は新たに断絶を作る仕組みを備えているから決してなくならない、と考えている。以前はそんな風には考え
子どもの貧困対策推進法などが自治体に求める実態把握に関し、本紙が全国四十七都道府県と二十政令指定都市にアンケートしたところ、約九割が困窮層の割合を示す「子どもの相対的貧困率」の調査を実施せず、具体的な予定もないことが分かった。既に調査した自治体は沖縄県だけで、大半の自治体の消極姿勢が浮き彫りになった。 同法は深刻化する子どもの貧困の改善に向け二〇一四年一月に施行。内閣府などが、家庭の困窮に子どもが巻き込まれている実態を研究・把握し、対策を講じるよう自治体に求めている。 全国の子どもの相対的貧困率は厚生労働省が三年ごとに調べており、一三年の調査で16・3%と過去最悪を更新した。ただ、全国で二万六千世帯を無作為に抽出した調査のため、自治体単位の数字が存在せず、専門家から「地域間の格差などの実態を踏まえた、きめ細かい対策にはつながらない」との指摘が出ている。 アンケートでは、子どもの貧困率
講演「ジョン・フォードと『投げること』 完結編」 2005年1月22日 蓮實重彦(映画評論家) (次の作品における「投げるシーン」の抜粋を連続上映:『リバティ・バランスを射った男』『三人の名付親』『幌馬車』『静かなる男』『月の出の脱走』『荒鷲の翼』『リバティ・バランスを射った男』『長い灰色の線』『鍬と星』『荒鷲の翼』『新人王』『静かなる男』) 今日は「ジョン・フォードと『投げること』 完結編」としてお話しをさせていただくつもりだったのですが、昨夜遅くまで準備したのにもかかわらず完結いたしませんでした。今、ご覧いただいた抜粋を30セットぐらい作らないと完結しないのですが、とてもそこまではできませんでしたので、とりあえず「非完結編」としてお聞きいただきたいと思います。 21世紀に入り、映画の歴史が110年ほど過ぎたところで、何が明らかになってきたかと言うと、人類は「運動」が好きではないというこ
This is an archived site and is no longer being updated. New 538 articles can be found at www.abcnews.com/538. The final match of the 2016 Haru Basho — one of six professional sumo tournaments held each year — was a day-15 championship-deciding showdown between the sport’s top yokozuna.1 Hakuho, the White Peng,2 the dominant force in sumo over the past decade, was 13-1 in the tournament and hadn’t
競合ゲーム機「PSP」の脅威が任天堂社内を変えた:新連載・任天堂Wii 開発回顧録 ~岩田社長と歩んだ8年間~(1/4 ページ) 「Wiiのプレゼンテーションを最も多く経験した男」――。 自分自身のことをこう紹介するのは後ろめたさもありますが、おそらく事実です。私は2001年にプログラマーとして任天堂に入社し、プランナーに転身後、据え置き型ゲーム機「Wii」の企画担当として初期のコンセプトワークから、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークサービスの企画および開発すべてに横断的にかかわり、岩田聡さん(前任天堂社長)ともお仕事をご一緒させていただく機会を得ました。 Wiiは2006年12月に発売してから60週間で全世界での累計販売台数2000万台を突破しました。その後、2015年12月末までの累計販売台数は1億台に上るなど、任天堂史上でも記録的な売り上げを樹立しました。どうしてここまで多くの
東京と福岡で開かれていた「肉フェス」で、鶏肉による食中毒の危険性が報じられた。生焼けの鶏肉料理を食べて、カンピロバクターに侵されたというのである。だが、一部の県民は「鶏を生で食べても大丈夫」という俗説があるらしい。本当だろうか。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が考察する。 * * * 先日、「肉フェス」の食中毒騒動直後、あるニュースサイトで「鶏の生食におけるカンピロバクター食中毒の危険」について原稿を書いたところ、Facebookに「鹿児島県民に限り、カンピロバクターには強いのです」というコメントが寄せられた。 調べてみると確かに現地では、「鹿児島・宮崎県人は鶏の生食に当たらない」という説はあるらしい。「5人で鶏刺しを食べたところ、福岡、長崎、熊本出身者はカンピロバクター食中毒になったが、鹿児島・宮崎の学生はあたらなかった」という逸話もある。 上記の「鹿児島・宮崎県人はカンピロバク
リンク this.kiji.is 「肉フェス」で食中毒か 東京、福岡で発熱など訴え - 共同通信 47NEWS 大型連休中に各地で開催された食のイベント「肉フェス」で、東京・お台場と福岡市の会場で食事をした客が発熱や下痢などの食中毒とみられる症状を訴えていたことが11日、分かった。 東京都によると、4月28日~5月8日のイベント期間中に鶏肉を使っ... なおきち @naokororin2 「肉フェス」食中毒騒動でわかった「鶏生食」の恐ろしさ――ギラン・バレー症候群との関係も(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=2016… 2016-05-11 16:47:00
■綿密な読みが招く色っぽさ 映画を論じ、日本文学や日本語を論じ、サッカーを論じて読者を感嘆させ畏怖(いふ)させてきた著者だが、修士論文の主題はフローベールで、博士論文が『ボヴァリー夫人』。後の知的沃野(よくや)の源となった作家・作品をたどり直す「批評的なエッセイ」は原稿用紙約2千枚の大著となった。 だが、老大家の穏やかな回想とはほど遠い。のっけから、「『エンマ・ボヴァリー』という呼称」は『ボヴァリー夫人』の中には「不在」と、爆弾を破裂させている。 「このことは東大総長時代(1997〜2001年)の空き時間に、廉価版をパラパラと読み続けて確認しました。知的には無駄、と思っていた4年間も無駄じゃなかった」 さらに、本書によれば「夫のシャルルが愚鈍で凡庸、妻は夢と現実を取り違えた女で、夫婦には共通する要素がなかった」というありがちな要約は誤読、いや「捏造(ねつぞう)」だ。 「2人は驚くほど同じ行
――司会 最初に伺いますが、ご受賞が決まったお知らせを受けてのご心境をお願いします。 「ご心境という言葉は私の中には存在しておりません。ですからお答えしません」 ――司会 それでは質疑応答に入ります。なにかございますでしょうか。 ――蓮實さんはどちらでお待ちになっていて、連絡を受けたときはどのような感想を持たれたでしょうか。 「それも個人的なことなので申しあげません」 ――今回、候補になったとき、事務局から連絡があったと思いますが、新人賞である三島賞の候補になることをお受けになったのは? 「それもお答えいたしません」 ――町田康さんの講評によると、さまざまな議論があった中で、「言葉で織り上げる世界が充実していて、小説としての出来は群を抜く」という評価があったと。その評価についての思いは何かありますか。 「ありません」 ――司会 他に質問は? 「ないことを期待します」 ――通常こういう場です
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く