アメリカ大統領選挙で共和党の大統領候補に指名されたトランプ氏が受諾演説を行い、国益を最優先にする姿勢を鮮明にして、テロ対策の強化や保護主義的な貿易政策、大幅減税などで社会や経済を立て直すと訴えて支持を呼びかけました。 この中でトランプ氏は民主党のオバマ政権下でアメリカの負債は増大し、社会は危険になり、世界が不安定化したなどと批判したうえで、国務長官を務めた対立候補のクリントン氏は「死と破壊とテロと弱さを残した」と強く非難しました。 そして現状を変えるには政権交代が必要だと主張し、みずからが掲げる政策の柱として、「われわれの政策はアメリカ第一であり、グローバル主義ではなくアメリカ主義が信条だ」と述べ、国益を最優先する姿勢を強調しました。 具体的には、治安の回復に力を入れるとしてテロ対策の強化を打ち出し、「テロに屈した国からの移民を即刻差し止める」と述べて、移民の受け入れを制限する方針を示した