佳作と言う言葉の本来の意味は褒め言葉以外のなにものでもありません。個人的には「傑作と言うのとは少し違うけど、しみじみと良い作品だなぁ」という語感。 賞やコンテストで使われる際の「佳作」は、歴史的には「残念賞」的ネーミングではではあんまりだと考えた審査員が、受賞者の気持ちに配慮して生まれた用法だと思います。その結果「佳作」の意味がデフレ(インフレ?)を起こし、派生的に佳作という単語自体に「残念賞」という語感を持つ人が増えたのでしょう。 もちろん町山さんが、佳作とは審査員が応募作を格付けするときに使う言葉だとか、マイナスの意味を持つ言葉だと感じるのは自由です。言葉の意味は時代とともに変遷するものですし、言葉に対して人が持つ語感はそれぞれに尊重されるべきです。 続きを読む