2008年11月26日(水)~28日(金)の3日間、インテックス大阪において「国際次世代ロボットフェア ICRT JAPAN 2008」が開催された。主催は国際次世代ロボットフェア実行委員会。 本稿では、27日に開催されたセミナー「介護福祉ロボットの現状と課題」をレポートする。 ● 基調講演「リハビリテーションの脳科学」 大脳連合野研究の第一人者として著名な久保田競氏(京都大学名誉教授)が、「リハビリテーションの脳科学」と題して基調講演を行なった。神経生理学を専攻し、1970年頃から猿の前頭葉を研究していた。1990年頃よりリハビリテーション医学に関係するようになり、実際の患者治療に携わった経験から得た知識を紹介した。 久保田氏は、現在の神経科学会では「リハビリテーションの研究が重要なテーマになっている」という。本講演の1週間前にも、ソサエティ・フォー・ニューロサイエンス(アメリカの神経科