hirokishinodaのブックマーク (2)

  • 反復する音楽とその複数の時間──スティーヴ・ライヒの《イッツ・ゴナ・レイン》と《ピアノ・フェイズ》を比較して|Yosida Ganzi

    ミニマル・ミュージックの作曲家スティーヴ・ライヒ(1936–)は、《ドラミング》や《18人の音楽家のための音楽》《ディファレント・トレインズ》といった作品でよくしられている。その経歴はきわめて多岐にわたる手法や作風におよんでいるが、かれの初期作品のほとんどで耳にすることができる特徴は、さまざまなタイプの位相のずれだ(コープ 2011)。 1965年に完成した《イッツ・ゴナ・レイン》は、位相のずれをもちいたライヒの代表作だ。サンフランシスコの街頭で説教する黒人牧師の声、テープに録音されたこの声が素材となる。第一部分は、牧師がノアの洪水のくだりを説教する「It’s gonna rain」、第二部分は「Knocking upon the door, let’s showing up, Alleluia, God, I didn’t see you」が反復パターンとしてもちいられ、そこに「漸次的位

    反復する音楽とその複数の時間──スティーヴ・ライヒの《イッツ・ゴナ・レイン》と《ピアノ・フェイズ》を比較して|Yosida Ganzi
  • オーケストラのススメ:~63~ オーケストラ音楽のなかでの「笑い」 | 毎日新聞

    クラシック音楽は堅苦しいイメージが強いが、とりわけ交響曲はほとんどの作品がシリアスである。そんななかで、ハイドンの交響曲は異彩を放っている。彼の交響曲第90番の第4楽章は、盛大に終わったように見せかけて曲がまだ続いているというフェイントで聴衆を笑わせる。そして休止のあとの意外な転調にもハイドンのウィットを感じる。交響曲第94番「驚愕」の第2楽章では、優美なメロディで聴衆をうっとりさせて(眠りに誘って)おいて、いきなり全オーケストラで最強音を鳴らして、聴衆をびっくりさせるところで、ハイドンがニヤリとしていた様子が思い浮かぶ。 そんなハイドンのユーモア精神を20世紀に受け継いだのがプロコフィエフで、彼の交響曲第1番「古典交響曲」ではハイドンの交響曲をパロディ化した。ちょっと聴いたところではハイドンやモーツァルトに似ているのに、古典派時代の作品では考えられないような、意外な転調やフレージングで、

    オーケストラのススメ:~63~ オーケストラ音楽のなかでの「笑い」 | 毎日新聞
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