LED照明の架空取り引きで「電通」の子会社からおよそ56億円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われたLED製品開発会社の元経営者など5人の裁判で、東京地方裁判所は「だます意思があったとは認められない」などとして、全員に無罪の判決を言い渡しました。 5人は、「電通」の子会社「電通ワークス」にLED照明の架空の取り引きを持ちかけ、およそ56億円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われ、裁判で無罪を主張していました。 16日の判決で、東京地方裁判所の江見健一裁判長は「元経営者などは、架空の売上高を計上する『循環取引』だということを相手も知っていると考えていて、だます意思があったとは認められない」などとして、5人全員に無罪を言い渡しました。 判決について、長谷川さんは「終始一貫して詐欺ではないと主張してきたことが全面的に受け入れられた。裁判所に感謝したい」と話しています。 判決について、東京地方検察庁