海上自衛隊では2017年現在、他国の止まらぬ軍拡、海洋進出に対処すべく、潜水艦隊の増強が進んでいます。しかしその増強とは裏腹に、潜水艦隊は最悪、戦わずして総崩れになりかねないという致命的弱点がそのまま放置されているという、大きな矛盾を抱えています。 【写真】空飛ぶ魚雷 もともと海上自衛隊の潜水艦は保有数を16隻(+2隻の練習潜水艦)と定められていましたが、政府は2010(平成22)年、これを22隻(+2隻の練習潜水艦)にまで拡張することを決定しました。 日本において潜水艦を建造できるメーカーは川崎重工と三菱重工の2社のみであり、いずれの造船所も神戸に所在。防衛装備庁は、それぞれに定期的に仕事を与えノウハウを継承させるため、1年に1隻ペースで交互に随意契約を行っています。 つまり、海上自衛隊には必ず1年に1隻新しい潜水艦が就役することになりますから、同時に1年に1隻ずつ退役することで定