~モラクセラ菌が衣類に残り、雑巾様臭を発生~ 花王株式会社(社長・尾崎元規)安全性評価研究所は、洗濯後の衣類に発生する雑巾様臭の原因である4-メチル-3-ヘキセン酸(4-Methyl-3-hexenoic acid:4M3H)の発生原因となる微生物を初めて分離・同定することに成功しました。一般家庭から雑巾様臭を有する衣類を入手し解析した結果、この微生物はモラクセラ菌と呼ばれる2連短桿菌で、洗濯後も衣類に残り、衣類の使用中や衣類の保存中に強い雑巾様臭を発生させることがわかりました。また、このモラクセラ菌は保管中の衣類だけではなく、家庭内のさまざまな場所にも存在していることがわかりました。これより、洗濯時には汚れだけでなく、このモラクセラ菌を除去することが大切と考えられました。 なお、本研究内容の一部は、日本農芸化学会2011年度大会(2011年3月5日、学会要旨集)で発表しています。今回の成
花王株式会社(社長・澤田道隆)ハウスホールド研究所・安全性科学研究所・香料開発研究所は、洗浄研究、微生物研究、ニオイ解析研究から、「清潔」を追求する本質研究に、積極的に取り組んでいます。 その一環として今般、汗をかいた後に衣類から発生する汗様のニオイ(着用汗臭)に関して、そのニオイ成分の原因物質と原因菌を解析した結果、 1)原因物質:汗様臭の不快度の高いニオイ成分として、短鎖および中鎖の複数の脂肪酸に由来することを確認しました(図1)。 2)原因菌:ニオイ発生の主な原因菌はマイクロコッカス属細菌であり、本菌は高い脂肪酸様臭生成能を有することも確認しました(図2)。 なお、本研究内容の一部は、平成28年度繊維学会年次大会(2016年6月9日、東京都)で発表します。また、今回の成果は、新しい衣料洗浄技術として、『アタックNeo抗菌EX Wパワー』の改良(2016年1月発売)に応用されています。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く