海賊版の動画や音楽ファイルをダウンロードする行為に刑事罰を科す著作権法改正案が検討されている。これまでも違法ではあったが、罰則は科せられていなかった。仮に法案が今国会に提出されて成立すれば、今年10月から違法ダウンロードに「2年以下の懲役か200万円以下の罰金、又はその両方」の罰則が科せられる。 違法ファイルが多数ネット上に出まわっている今、何らかの対策は確かに必要だろう。しかし今回の改正案を疑問視する声も多いという。その争点となっているのが、違法ファイルと知った上でダウンロードしたのか、知らずにダウンロードしたのか線引きが困難であるということ。現行の著作権法上、違法とされるのは「海賊版と知りながらダウンロードした場合」のみ。しかし「知っていたか否か」の判断は難しく、一歩間違えれば恣意的な取り締まりに繋がりかねない。違法ファイルと知らずにダウンロードした人も「知っていたはず」と決めつけられ