RuboCopをGitHub Actionsで使うならGitHubActionsFormatterが便利。 Workflow commands形式で出力してくれるので、GitHub Actionsが勝手にそれを拾ってPull Requestだと自動的に変更行に注釈を付けてくれるし、Checksの項目にもエラーと警告の一覧が出力される。 但し、この出力形式は主に機械が便利にキャプチャするためのものなので、人間がログを直接見るときには不都合なことが多い。例えばGitHub Actionsのログでは、Workflow commandsが使われたとき、色を付けたりしてくれるもののファイルパスや行番号を隠してしまう。問題のあったファイルパスを知りたいのに、これは問題だ。 rubocop –format progress –format github と複数指定し、人間用と機械用の両方を同時に出力させ
RuboCop 0.87 がリリースされた。 github.com 今回の目玉は rubocop -a コマンドラインオプションへの非互換変更となる。 これまでは rubocop -a オプション (rubocop --auto-correct も同義) を使った場合に、自動修正を備えたすべての Cop が適用されたていた。そのため Safe でないと見なされる Cop の自動修正も適用されるというのがデフォルトの振る舞いだった。 今回のリリースからは rubocop -a は Safe とマークされている Cop のみが自動修正の対象となり、従来どおり自動修正を備えた Unsafe を含むすべての Cop を適用する場合は rubocop -A (rubocop --auto-correct-all) を実行することになる。つまり RuboCop 0.59 で導入された rubocop
RuboCop は Ruby の EOL バージョンについて、EOL の 1年後までサポートしています。 RuboCop の Ruby バージョンサポートといった時に「ランタイムバージョン」と「解析バージョン」の 2 つがあり、このエントリを書いている時点の最新 RuboCop 1.30 リリースまで、このふたつのバージョンが混同された状態でライフサイクルを共にしていました。 ここでそれぞれのバージョンをおさらい。 ランタイムバージョン ... RuboCop を実行する Ruby のバージョン。rubocop コマンドを実行する ruby 処理系のバージョンです。 解析バージョン ... RuboCop が解析する Ruby コードのバージョン。.rubocop.yml の TargetRubyVersion などで指定しているバージョンです。詳しくはこちらの過去記事をどうぞ。 例えば
Rails 7.2以降を利用されている場合は以下の記事の方を参照してください。 koic.hatenablog.com Rails 6.1 がリリースされたので、y-yagi さんによる待望のパッチが使えるようになった。 PR にあるように使い方はシンプルで、Rails 6.1 での config/environments/development.rb に以下の設定を足す。 config.generators.after_generate do |files| parsable_files = files.filter { |file| file.end_with?('.rb') } unless parsable_files.empty? system("bundle exec rubocop -A --fail-level=E #{parsable_files.shelljoin}",
RubyKaigi Takeout 2020 に登壇した。 本編登壇は RubyKaigi 2018 以来 2 回目。去年 RubyKaigi 2019 では LT 登壇で TracePoint を使うことによって仕込んでしまったバグの話をしていた。 今回のスライドは以下です。 RuboCop 1.0 に向けた話 本編から RuboCop 1.0 に向けた話をいくつかピックアップしておきます。後述の収録への問題があったため、特に終盤テンポが上がっていることからテキストとして少し補足しておきます。 拡張 API の変更 拡張 Cop の開発者向けの API は以下のように変更になります。 これまでの API: class CustomCop < Cop def on_send(node) end def autocorrect(node) end end これからの API: class C
パーフェクトRuby on Rails【増補改訂版】をレビュアー献本いただいた。出版おめでとうございます & 献本ありがとうございました。 パーフェクト Ruby on Rails 【増補改訂版】 作者:すがわらまさのり,前島真一,橋立友宏,五十嵐邦明,後藤優一発売日: 2020/07/25メディア: 単行本(ソフトカバー) 以前、Ginza.rb のおりに netwillnet さんから「パ Rails の改訂版を書くにあたってレビュアーお願いできますか?」と声をいただいて、執筆パート担当の igaiga555 さんからのパスでレビュアーに加わらせていただいていた。 全体については仕事の速い tatsuoSakurai さんが書いている書評を見ていただくとして、RuboCop に関わるパートで出版後の変化について記しておこうと思う。 本編9章で rubocop -a を実行すると Sty
RuboCop の LineLength のデフォルトが 80 ではつらいという声はずっと聞いていて、そもそも RuboCop にパッチを送り始めた頃は、いつかこの変更をするのが目標のひとつだった。 今回 3年半越しに実現することができた。現在の最新版の RuboCop 0.84.0 に適用済み。 github.com OSS で年月をかけた粘り強い振る舞いは kamipo さんから学んだことで、RangeError にまつわる rails/rails#30000 もそこに到るまでを含めてコントリビュータ時代から何年か掛けていると聞いている。 RuboCop リポジトリ自体の方では、その後にコアメンバーからエディタを縦分割した際に 120 だと厳しいという声があり、RuboCop リポジトリ自体の設定は 100 になったというエピソードがある (デフォルトの設定は 120 で維持されていま
The behavior of RuboCop can be controlled via the .rubocop.yml configuration file. It makes it possible to enable/disable certain cops (checks) and to alter their behavior if they accept any parameters. The file can be placed in your home directory, XDG config directory, or in some project directory.
Rails で content_tag メソッドの代わりに tag メソッドに使うように促す cop を次の RuboCop Rails 2.6.0 で導入する予定です。 github.com 以下、bad ケースと good ケースをサンプルから抜粋します。 # bad content_tag(:p, 'Hello world!') content_tag(:br) # good tag.p('Hello world!') tag.br 2020年5月14日追記 第一引数に変数をとるケースについては、public_send を使うくらいなら content_tag を使う方が良さそうです。 呼ばれてないけど、public_sendとか見苦しすぎるので、「content_tag の第一引数が変数の場合は無視する」じゃないすかね。— Akira Matsuda (@a_matsuda) 20
rubocop-rails にRails/UniqueValidationWithoutIndex copを追加しました。 rubocop-railsの次期リリース(おそらくv2.5.0)から利用できます。 github.com これはなに Rails/UniqueValidationWithoutIndex copは、RDBMSのunique indexがついていないカラムに対して、Active Recordのレイヤーでuniquenessバリデーションを書いている場合に警告をします。 たとえば次のバリデーション定義がある時を考えます。 class User < ApplicationRecord validates :account, uniqueness: true end この時、このCopは次のスキーマ定義によって警告を出したり出さなかったりします。 # account カラムに
Rubyはバージョンアップによって、やむなく旧バージョンとの互換性がなくなってしまうことがあります。それが破壊的変更です。静的コードアナライザーモジュールであるRuboCopのコミッターのkoic氏が、どんなときに破壊的変更が起きるのか、起きてしまったときは、どのように対応すればよいのか、その背景と対策を語ります。 Rubyの静的コードアナライザーモジュール「RoboCop」 koic氏:こんばんは。今回は「Breaking Change」というタイトルで発表します。Twitterは「@koic」というハンドルネームでやっています。永和システムマネジメントという会社から来ました。 (Rubyの静的コードアナライザーモジュールの)RuboCopは、今日も含めて何度か話に出ていると思うのですが、私はそこのコミッターをしていたり、RailsのActive RecordのOracleを使っている部
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