言語が違えば、世界も違って見えるわけ 作者: ガイドイッチャー,Guy Deutscher,椋田直子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2012/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (7件) を見る よくある居酒屋談義の一つに「日本語は論理的思考に向かない」というものがあります。この論自体はおそらくほぼデタラメですが、根本的な問題提起を含んでます。すなわち 言語は思考や知覚に影響をあたえるのか? といった点です。言語学では、この疑問に答える二つの派閥があります。この二つの派閥は、エディタにおけるemacs派とvi派のようにずっと対立しているわけです。 言語相対派 思考や知覚は普遍的なものではなく慣習や言語によって異なる。言語が思考を形作る。 生成文法派 思考や知覚は人類共通の普遍的な仕組みである。言語を生み出す本能も人間に最初から組み込