4月29日、死者7名・重体3名を出す凄惨な事故が起きました。事故を起こして逮捕されたドライバーは金沢から東京まで1人で夜行バスを運転しており、疲れていて居眠りをしてしまったと証言しているそうです。 この事故がたいへん注目されていますが、ドライバーの長時間労働は様々な業界に波及しています。そこで、今回は、日本の労働問題を描いたドキュメンタリーとして屈指の作品だと思う映画を紹介します。 土屋トカチ監督『フツーの仕事がしたい』(2009年・70分)。今年になって、ついに全国の書店やアマゾンで手に入れることができるようになりました。これを機に、働き方に興味や疑問を持っている全ての方にこの映画を観てもらいたいと思いますし、まだ働き方に興味を持っていない人にも紹介してほしいと思います。 まずは、あらすじを。 ――皆倉信和さん(36歳)は根っからの車好き。高校卒業後、運送関連の仕事を転々とし、現在はセメ
