金型に樹脂が充填されると、金型内の空気が圧縮されることになります。従って、金型内の空気を抜いてあげなければ、樹脂がスムーズに流れません。 また、金型内では溶融した樹脂からガスが発生します。このガスも金型の外に排気する必要があります。 きちんと排気してあげなければ、次のような成形不良につながります。 ・ショートショット(充填不良) ・成形品のやけ ・気泡 ・ウエルド(樹脂の合流部に入る線) これらの成形不良を防ぐためには、金型のパーティング面(PL面)に0.02mm位のエアーベント(ガスベント)を付けます。エアーベントは、「注入口(ゲート)と反対側」、及び「金型内で樹脂が合流する部分」に作るのが一般的です。 図の青い部分が成形品のキャビティーです。キャビティーに入ってきた樹脂から発生するガスを排出するための溝がエアーベントです。図の赤い部分となります。また、金型のキャビティー部には、突き出し