東日本大震災で発生したがれき処理事業をめぐり、石巻地区(石巻市、東松島市、女川町)の事業の委託契約額が、1923億6千万円となったことが7日、分かった。県議会9月定例会に提出する議案として、県が発表した。 委託企業は鹿島建設東北支店を代表企業とするJV(共同企業体)。6日に仮契約済みで、県議会の議決を受けて本契約となる。 15日に開会する9月定例会では、緊急を要する場合の「先議議案」として審議され、2日間の審議の後、16日に採決されることが決まっている。県側は早く契約を締結し、がれき処理をスピーディーに進める必要があるとしているが、事業費が巨額で、入札でない「プロポーザル方式」で企業を選定しているため、透明性への疑問も指摘され、時間をかけて審議すべきだとの声が議会内からも出ていた。 また県などに「官製談合」が行われているとの情報が寄せられ、県は公正取引委員会などに通報している。 県