2018年も12月に突入した。そろそろ、来たるべき2019年における新たなラーメンブームの輪郭が、うっすらと姿を現し始める頃合いである。 2018年のラーメンシーンを総括してみると、食べ歩いていて特に目立ったのが、辛いラーメン(「辛系ラーメン」)を提供する新店。厳密には、辛系ラーメンの一般化は、ここ数年間途切れることなく続いているトレンドだが、2018年は、増加のペースに拍車が掛かったような印象を抱かされる。 埼玉県久喜市に本店を構える辛系ラーメンの人気店『火の豚』の快進撃が、その象徴的な出来事だろう。同店は、今年に入って立て続けに埼玉県内や都内に新店舗を擁立し、瞬く間に「個人店」から「グループ店」へと移行した。 辛系ラーメンを食べる頻度が更に上がったなという、個人的な実感もある。私は1週間に概ね14杯のラーメンを食べるが、その内、少なくとも4~5杯は、担々麺、麻婆麺等の辛系ラーメン。週に