【読売新聞】 公園や駅前、橋上にある裸婦像が、公共の場にふさわしくないとして、自治体が撤去する動きが相次いでいる。裸婦像は戦後に撤去された軍人像に代わり、「平和の象徴」として全国各地に建てられたが、「時代にそぐわない」「美術館に展示

作戦記録画24点を「ひっそり」公開東京国立近代美術館で10月26日まで開催中の企画展「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」展は、アジア・太平洋戦争と美術の関係を扱った重要な展覧会だ。展示の中核をなすのは、戦後米軍が接収し1970年に日本に戻された「作戦記録画」。本展は、同館が所蔵する作戦記録画153点のうち24点を展示し、これは一度のまとまった公開点数として戦後最多規模となる(別会場の常設展でもさらに作品を展示)。借用作品や資料を織り交ぜ、報道や文学、軍歌、漫画など多分野が醸成した時代の「文脈」も提示しながら戦時・戦後の美術動向を浮き彫りにした本展は、戦後80年の節目にふさわしい直球の企画と言える。 いっぽう、本展レポートが指摘するように、あたかも「ひっそり」と開催するような広報体制に戸惑いの声が上がっている。チラシやポスター、カタログ、告知のリリースがなく、内覧会も
東京藝術大学,2026年度からがゲーム・インタラクティブアート専攻を新設。豪華すぎる教授陣が求める人物像とは ライター:本丸猫左衛門 東京藝術大学大学院映像研究科に2026年4月より開設されるゲーム・インタラクティブアート専攻の発表会,「藝大がゲーム専攻を作る理由」が2025年7月24日に開催された。 会場となった東京・渋谷404 Not Foundでは,同校の学長である日比野克彦氏を始め,小山順一朗氏,三宅陽一郎氏,八谷和彦氏ら教授陣が登壇し,専攻の詳細やカリキュラムなどの説明が行われた。 東京藝術大学「映像研究科ゲームコース」公式サイト 「藝大がゲーム専攻を作る理由」 東京藝術大学では,2019年から映像研究科にゲームコースが設けられており,さらに遡れば2017年にゲーム学科(仮)展という展示が行われていた。ゲームコースには油画出身から音楽学部出身,プログラミングを学んでいた人まで,さ
「藤本壮介の建築」展《ぬいぐるみたちの森のざわめき》制作過程に関するご指摘について 2025.7.16(水) 森美術館で開催中の「藤本壮介の建築:原初・未来・森」で展示しております《ぬいぐるみたちの森のざわめき》(2025年)(以下、本作)について、「TOKYOけんちくぐるみ」の作者様から制作過程における森美術館の連絡の不手際とご自身の作品との類似性に関するご指摘をSNS上でいただきました。 本作のぬいぐるみについては、2024年12月に制作検討の段階において、森美術館より「けんちくぐるみ」の作者様に、制作を依頼する場合の諸条件についておうかがいをさせていただいた経緯がありましたが、制作日程等の理由で、ぬいぐるみは藤本壮介建築設計事務所が制作することになりました。本来であれば、正式に依頼をしないと決定した段階で、その旨を丁寧にお伝えすべきところ、森美術館がご連絡を怠った結果、「けんちくぐる
大学院映像研究科にゲーム・インタラクティブアート専攻を新設 2025年07月07日 | プレスリリース, 全て, 大学全般 ※8月4日更新:8月30日に開催する入試説明会の事前予約方法を更新しました。 東京藝術大学は、大学院映像研究科修士課程の新たな専攻として、2026(令和8)年4月に「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を開設します。先端技術や情報通信環境が高度化したデジタル社会における新しい芸術領域として、ゲーム分野に係る教育研究を開拓するものです。 東京藝術大学では、美術や音楽、映像、プログラミングなどのデジタル技術等様々な要素を統合的に組み合わせて構成されるゲームを、「現代における新しい総合芸術」であると捉え、2019年から映像研究科メディア映像専攻・アニメーション専攻内にゲームコースを開設し、ゲームに係る教育研究を展開してきました。ゲームの表現や制作技術は日々進化を続けています
「ずっとうまくいっていなかった」ロサンゼルスと東京・表参道に拠点を構える著名ギャラリー「ブラム(BLUM)」について、代表ティム・ブラムが実店舗営業を終了し、従来のギャラリー・モデルからの脱却を目指す考えを示したと「ARTnews」が7月1日に報じた。 前身となるギャラリー「ブラム・アンド・ポー」は、ティム・ブラムとジェフリー・ポーによって1994年にカリフォルニア州サンタモニカにて設立された。あらゆるジャンルの国際的な現代美術を紹介することを志向し、国際的なアートマーケットを牽引。2023年にポーが独立したのちは、「ブラム」と名称を変えた。報道によると、事業縮小は何年も前から検討されてきたことだという。 ニューヨーク・トライベッカへの移転も発表されていたが、この新店舗もオープンしない可能性がある。 現在東京では、「Surface and Signal」展が8月2日まで開催されているが、東
芸術運動「フルクサス」に参加し、日本初の即興演奏集団「グループ音楽」を設立した、音楽家であり前衛芸術家、評論家の刀根康尚が5月13日に在住するアメリカで死去したと発表された。90歳だった。 彼の死は、2023年に刀根のアメリカ初の回顧展を開催したアーティスツ・スペースによって明かされた。死因は老衰だという。 1935年に東京で生まれた刀根は千葉大学国文科に進学し、日本文学を専攻。在学中は評論家である栗田勇の下でシュルレアリスムを研究し、1957年に卒業した。刀根はかつて、当時のことをニューヨーク近代美術館(MoMA)のブログで、「少し頭でっかちだったので、最初は音楽を演奏するというよりも理論面で仕事をするつもりでした。しかしある時点でのめり込んでしまい、東京芸術大学音楽学部の学生たちと交流し、音楽を演奏し始めたのです」と振り返った。 そして大学卒業の翌年、作曲家の一柳慧を通じて知り合ったジ
江戸時代の浮世絵師 喜多川歌麿の版画「ポッピンを吹く娘」のうち、これまで海外にしか現存していないとされていた初期に刷られた作品が、国内にも残されていることがわかりました。 「ポッピンを吹く娘」は東京国立博物館が所蔵するものなど、数点が現存する版画で、美人画を得意とする喜多川歌麿の代表作の1つです。 先月から東京国立博物館で始まった特別展に、「ポッピンを吹く娘」が展示されているのを知った都内の美術商から、同じ作品があるという連絡が博物館に寄せられ、調査したところ本物だとわかったということです。 作品の題名部分には、東京国立博物館が所蔵する「婦女人相十品」ではなく、「婦人相学十躰」と書かれていることから、より古い初期に刷られたものだと判断したということです。 初期に刷られた作品は、ほかにハワイのホノルル美術館が所蔵するものがあります。 今回の作品は、40年余り前にフランスでオークションに出品さ
オランダ・ロッテルダムの美術館で25日、訪問客の子どもがアメリカの抽象画家マーク・ロスコの作品を損傷する出来事があった。同国メディアによると、「グレー・オレンジ・オン・マルーン No.8」は、推定で最大5000万ユーロ(約81億円)の価値があるとされている。
職員全員が“ずぶの素人”から始まった35年前2025年3月31日、多くの人々に惜しまれながら、DIC川村記念美術館が千葉県佐倉市での35年余りの活動に終止符を打った。 同館が川村記念美術館として開館したのは、1990年5月2日。ゴールデンウィークの真っ只中だったからか、はたまた大手新聞の一面を使って派手に広告を出したからなのか、「1日100人くらい来ればいいよ」という、初代館長で大日本インキ化学工業株式会社(現・DIC株式会社)の相談役だった川村勝巳氏の思惑は大きく外れ、地元から700人超がつめかけた。物見遊山に来た人も多かったのだろう。なにせ、千葉市街から車で小一時間、田畑が一面に広がるなか、突如として世界に誇る20世紀西洋美術の名作が見られる美術館ができたのだから。ルノワールやモネ、ピカソ、シャガールなどが並ぶ最初の展示室で、「ここにある絵はすべて本物なのですか?」と真顔で聞かれること
東京国立近代美術館で「ヒルマ・アフ・クリント展」が開催されている。会期は3月4日〜6月15日。 ヒルマ・アフ・クリント(1862〜1944)は、スウェーデン生まれの画家。その存在は長らく美術史の陰に隠れてきたが、2010年代に急速に再評価が高まり、近年は世界的に大ブレークしている。なぜいま、この画家に大きな注目が集まるのか。その魅力や、絵に込められた意味とは。そして彼女について言われる「カンディンスキーやモンドリアンよりも抽象絵画を早く創案したパイオニア」「美術史を書き換える存在」という説明は本当なのか? 「ヒルマ・アフ・クリント展」の企画を担当する三輪健仁(東京国立近代美術館美術課長)に解説してもらった。 *レポートはこちら
若い世代に文化にふれる機会を増やしてもらおうと、奈良県は県立美術館などの4つの県立の文化施設について、高校生以下の観覧料を無料とすることにしました。 県内には奈良市の県立美術館や明日香村の万葉文化館、大和郡山市の民俗博物館、それに橿原市の橿原考古学研究所附属博物館の4つの県立の文化施設があります。 これらの施設の観覧料について、奈良県は若い世代に文化体験を増やしてもらおうと、ことし4月1日から高校生以下もしくは18歳未満を対象に無料とすることを決めました。 窓口で生徒手帳などの提示が必要で、現在休館中の民俗博物館は再開してから適用されます。 県立の文化施設については、海外からの観光客を呼び込もうと15年ほど前から外国人観光客の観覧料を無料としていましたが、県が調査した結果、呼び込みにはつながっていないことがわかり、去年(2024年)4月から有料となっています。 山下知事は「無料化によって子
かねてからの予告通り、トランプ政権はアメリカ東部時間の3月4日午前0時1分をもって、主要貿易相手国であるカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に対する関税措置を発動。対する中国とカナダは報復関税を発動し、メキシコも9日に報復関税を含む対応の詳細を発表するとしていた。 しかし、6日にトランプ大統領が「アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に含まれる品目は来月2日まで関税措置の対象としないとしたため、カナダは今月下旬に予定していた第2弾の報復関税をいったん見送ると発表。メキシコからも報復に関する言及はなかった。 免税対象だった美術品にも25%の関税が適用に こうして貿易戦争が現実のものとなり、2025年にアート市場の回復を見込んでいたギャラリー経営者やアート関係者は期待を打ち砕かれることになった。対応に追われるディーラーや美術館幹部、アートフェアのディレクター、美術品輸送業者らは、US版A
金沢市は25日、能登半島地震で建物に被害を受けた「金沢21世紀美術館」を2027年度に長期休館する方針を明らかにした。被災箇所の修復に加え、経年劣化した設備などの大規模な修繕工事を実施するため。設計にかかる費用を25年度当初予算案に計上した。 【写真】金沢21世紀美術館の作品「スイミング・プール」 市によると、04年の開業から20年以上が経過し、空調や電気などの設備更新が必要となっている。24年1月の能登半島地震では、展示エリアの一部で天井のガラス板が剥がれる被害が発生した。 修繕工事の開始時期は未定だが、市は設備入れ替えなど大がかりな作業を予定している27年5月~28年3月ごろの休館を決めた。
2月21日、一般社団法人お台場トリエンナーレ実行委員会(事務局:(株)フジテレビジョン)から、東京お台場トリエンナーレ2025の開催について、準備の継続が困難であるとの申し出がありました。 この申し出を受け、都の対応は以下のとおりです。 都は、東京都の基本計画や東京文化戦略において、誰もがアートに親しめる機会の創出や、東京発の芸術文化の海外発信といった目標を掲げ、国際的な芸術祭の開催を構想してきました。 お台場エリアは、幕末に日本が新しい文化と出会った歴史的な舞台でもありながら、未来の都市モデルを国内外に発信してきたSusHi Tech Tokyo 2024の会場でもあり、国際的な芸術祭にふさわしい場として、一般社団法人お台場トリエンナーレ実行委員会と共同で「東京お台場トリエンナーレ2025」の開催を決定し、これまで準備を進めてきました。 今般、お台場トリエンナーレ実行委員会から、現状では
米ニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築や東京国立博物館の法隆寺宝物館の設計などを手がけた世界的な建築家、谷口吉生(たにぐち・よしお)さんが16日午前5時11分、肺炎のため死去した。87歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行う。後日「メモリアルの会」を予定している。 慶応大卒業後、米国に渡りハーバード大大学院で建築を学ぶ。土門拳記念館(山形県酒田市)、鈴木大拙館(金沢市)、資生堂アートハウス(静岡県掛川市)、豊田市美術館(愛知県豊田市)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市)など、美術館や博物館の設計を数多く手がけた。
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