「雑草を潰した汁の採集にあけくれる幼少期を経て、料理が趣味になりました」 という20代女子が探る肉食の宇宙。同じく肉食の飼猫ネコ山と共にお送りいたします。 ( 第1回から読む ) 秋の夜長、のんびり作る熟成ミートソース 11月だというのに既に冬の風格が感じられるこの寒さ……!外に出るのも億劫な寒い日は、家でのんびりミートソース作りというのも楽しいものです。 日曜日、次第におとろえていく秋の日差しの中で、丁寧に練って作ったミルクココアを飲みながら恋人から借りた村上春樹の小説を開き、文中のあらゆる比喩に傍線が引いてあることにただならぬ何かを感じながらも、基本的には極めて肯定的な気持ちで、ゆっくりと読み始める……。そんなロマンチックなひとときを演じていたらウッカリ爆睡してしまい、今からスーパーに行って夕食を作る時間はもうない、このままでは松屋の牛丼(血塗れの250円セール中)を食べることに…