フグのヒレ酒って、うまいですよねえ。 香ばしくて、なんともうま味が濃厚で。お酒を楽しんでいるのに、極上のスープを味わっているかのような満足感が得られます。 もっと身近に楽しめたらなあ……! なんてことを、飲み仲間でもあるスープ作家の有賀 薫さんと話しておりました。 有賀さんは日々、各国のスープや日本の汁もの研究にいそしみ、スープの本も書かれています。詳しいプロフィールは一番下をごらんください。 極上のスープを味わっているかのような満足感……ですか……。(有賀) そのとき、有賀さんの瞳がきらりと光ったのを私は見逃しませんでした。 白央「有賀さん、ヒレ酒の世界、追求してみません?」 ヒレ酒や骨酒って、アラ汁とかの魚のスープ作りに共通するところがあるんですよ。私も前からちょっと興味があって。 白央「スープでいうと、ベースとして野菜や骨、肉類のうま味をうまく水に移すって考えがあるじゃないですか。日