今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックの閉会式で、2020年東京大会をアピールする「フラッグハンドオーバーセレモニー」の演出を務めた音楽家の椎名林檎さんが28日、自民党の文化伝統調査会(会長・山谷えり子参院議員)に出席し、日本文化を発信する場として「外国人、高齢者、障害者、子どもたちなど万人のための博覧会」の開催を提案した。 椎名さんは紫色の着物姿で登場。日本文化の振興や海外への発信をテーマに、報道陣に非公開で講演した。出席者によると、椎名さんはトランペット奏者の三宅純さんやダンスユニットのアヤバンビを挙げて「日本文化は世界で最も旬なものとして受け入れられている」と話したという。 調査会は同日、「日本文化は未来を切り開く大きな潜在力を持っている」などとし、「文化による国家ブランド戦略の構築」と「文化GDPの拡大」を目指す決議を出した。(伊木緑)