30度を超える暑さと湿気の日々が続く中、カビによって皮膚が炎症を起こす「マラセチア毛包炎」の患者が相次いでいるという。東京八丁堀皮膚科・形成外科の平山真奈院長に、原因や症状、さらに予防法を聞いた。 【画像】誰の皮膚にもいるカビの一種が毛穴で増えて炎症を起こすマラセチア毛包炎 “高温多湿”の汗をかき始める時期に増え始める 高温多湿で肌の常在菌が増殖ーー夏にかけて増える肌トラブルは? 暑くなると汗をかきやすくなるので、あせもや膿などの相談が増えます。また湿気が多い時期には、もともと人間の皮膚に常在しているカビが増えてしまう「マラセチア毛包炎」や「癜風(でんぷう)」の患者が増えます。 当院ではニキビの診療をすることが多いので、ニキビに似た発疹のマラセチア毛包炎の患者を診ることが多いですが、スポーツをする男性や10代の若い人には「癜風」の患者も多いです。 ーー「マラセチア毛包炎」はどういった疾患?