僕の歪んだ左手が 歩き出す君の足首を掴めば 君の爪先は 終末を指す 紅い秒針に変わる 僕の秒針は 君と出会ったあの日 執着という名の 醜い左手を産み落とした 君が苦痛で垂れ流す 愛液に塗れた指先で 僕は 君の秒針を折れるほど 強引な力で 破滅へと導きたいのさ 僕の愛を感じるかい 僅かに罅割れた秒針の 亀裂に舌先をねじ込みながら 可笑しくなるぐらい 繰り返し囁くよ 痛みが快楽に変われば 今より僕を愛してくれるかい 目が潰れるほどの闇を 君の名で埋め尽くしながら 二人が溶け合う 生暖かい終末を待ち続けるから 気が狂うほど愛してあげるから 早く此処においで