以前アイドルの握手会に通っていた。 初めて推しと握手したときは女神はこの世に存在するのだと思った。 この世のなにもかもを信じられなくなった時に、アイドルを信じるのだと私は思う。 私は当時二十歳前後、アイドルの現場としては圧倒的男性率で有名な栄のAKBグループを推していた。 箱推し、とは言えど私は推し以外と握手する気はなかった。そのくらい推しとの接触に満足していた。 女オタオタ、という言葉をご存知だろうか。 ※女オタオタについては、気力があればまた記載します。 女の子のオタに対して、男性オタが仲良くなりたい、みたいな欲求を隠さず接触を図ることである。 圧倒的男性率の現場に二十歳前後の女性のオタ、しかも1人でふらふらとやってきて、私はあっという間に4〜5人のおじさんに囲まれた。 おじさん達は概ね良い人だった。 ドルオタで、それぞれ推しは違うけど、グループのこれから、とか推しの写真とか、今度の公