真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)の表門にあたる御影堂門(ごえいどうもん)が、上層に上がれる形で初めて一般に公開されている。宗門を挙げて明治期に再建を成し遂げた巨大なエネルギーや近代京都の文化芸術との深い関わりが伝わってくる。 御影堂門は高さ27メートルの日本一高い二重の木造楼門で、全国から訪れる門信徒や旅行者、地元の市民がまず門前で仰ぎ見てから境内に入る。内部の急な階段を上がった地上20メートルの位置からは、世界最大級の木造建築・御影堂をはじめ境内の威容を見渡すことができる。 東本願寺は1602年に創建されて以来、