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反革命の検索結果1 - 40 件 / 131件

  • この本がスゴい!2023

    「あとで読む」と思った本が、後で読まれた試しがない。 今度の週末・連休にと、積まれた本は崩されない。次の盆休み・年末年始に繰り越され、山脈を成し床が消える。 読書を食事になぞらえて、「血肉化」と表現するならば、私がやっていることは、メニューを眺めて片っ端から注文しているくせに、いんすた映えを気にしながら撮るくせに、まともに咀嚼して嚥下して消化してない状態だ。 そのくせ、「積読も読書のうち」と開き直ったり、溜まった本こそ私の証などと屁理屈こね回す。読まない本に「負債」のような後ろめたさを感じつつ、新刊本を探しだす。新しい本はそれだけで価値があると盲信し、かくして積読リストは延びてゆく。 もう一つ、恐ろしい予感がある。感受性の劣化だ。 あれほど楽しみに「取っておいた」本が、まるで面白くなくなっている。いや、その本の「面白さ」が何であるかは理解できる。だが、それを面白いと感じなくなっているのだ。

      この本がスゴい!2023
    • 偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

      最近さまざまなメディアにおける人民諸君の発言を見るにつけ、であるな、多くの者が堕落し、あるべき革命精神を忘れ、軽視し、捨て去っているように見えるのだよ。特にへっぽこリベラルえせ知識人どもよ。そうした反革命分子どもにも、更正の機会を与えてやろうではないか。偉大なる首領、我らが指導者スターリン閣下のありがたきインタビューを読んで、あらためて社会における己の卑しき役割を再認識したまえ。 H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー、1934年7月 pdfが嫌な人は、この下に全文貼り付けてあるのでこのまま読み進めたまえ。 というわけで、H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー。大恐慌真っ最中の1934年にソ連を訪れたイギリスの大知識人たるウェルズは、もう資本主義は終わりだ、社会主義の時代がすぐにやってくると、当時の (そして今の) 軽薄なリベラル知識人ぶりを全開にしてスターリンにインタビュ

        偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
      • フランス革命の暗部「ヴァンデの絶滅戦争」を描いたマンガ「杖と翼」(1/3) - 頭の上にミカンをのせる

        ヴァンデの虐殺自体は長谷川先生の「ナポレオン(覇道進撃)」の第一巻で語られていたので知った人も多いと思うが、真正面から描いてるマンガがあるのは知らなかった! これ、昔木原敏江さんの漫画で読んだなぁ... サンジュストをヒロインの幼馴染みしたりしてロマンチックに味付けし読みやすくしていたけど、かなり残酷な展開だった。。(調べ直したら「杖と翼」という作品でした) https://t.co/WStoS57f2K— odatch*_* (@odatch1207) 2024年7月28日 杖と翼(1) (フラワーコミックスα) 作者:木原敏江小学館Amazon杖と翼番外編 1 悲歌 elegie (プリンセス・コミックス) 作者:木原敏江秋田書店Amazon 最後まで読みましたが、ルイ16世処刑後からのフランス革命を描きながら、ちゃんとヴァンデー地方における虐殺を真正面から描いてますね。主人公は革命政

          フランス革命の暗部「ヴァンデの絶滅戦争」を描いたマンガ「杖と翼」(1/3) - 頭の上にミカンをのせる
        • アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

          紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について はじめに オバマの希望からハランベの死まで 第一章 リーダー不在のデジタル反革命 第二章 逸脱のオンライン・ポリティクス 第三章 オルタナ右翼のグラムシ主義者たち 第四章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守文化戦争 第五章 「Tumblr」からキャンパス・ウォーズへ:美徳のオンライン経済における希少性の作り方 第六章 「男性圏」を覗いてみると 第七章 よくいる女、リア充、マスゴミ 結論 「ネタだよ」と言われてももう笑えない 評価(評者・田楽心) お知らせ ★その1 サイト運営者の一人、青野浩の翻訳書が出ます。 ★その2 友人が最近本を出したので、よろしくお願いします。 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 2016年のトランプ当選を受けて、アメリカ人の多くが、2008年のオバマ当選時との「不可解なギャップ」に首を

            アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
          • ウルトラマン大好きな弟を罵倒する愛国的な中国少女…全文翻訳でわかった真相 - 黒色中国BLOG

            たぶん、ウルトラマンが好きな弟?を罵倒する姉。 「日本人がどれだけの中国人を●したのかわかってるの?」 「ここは中国なのよ!日本が好きなら今すぐ日本に行きなさい!」 どんな「教育」をやれば、こんな小さな子どもを、ここまで歪んだ考えに洗脳できるのか…(^_^;)pic.twitter.com/5VaV04Vtjk — 黒色中国 (@bci_) 2024年2月5日 こちらのツイートが注目されましたが、動画では彼女の発言の最後の部分が途切れており、字幕がよく見えなかったため、コマ送りで確認したところ、新事実が発覚しましたので、全文を日本語に翻訳してみました。 全文翻訳でわかった「真相」とは? 罵倒されている人物が映像には出てこないのですが、状況や文脈から察して、たぶん弟と思われます。 あの中国少女の発言を全て書きだすと、以下のようになります。 1)「你喜欢奥特曼是吧」 アンタ、ウルトラマンが好き

              ウルトラマン大好きな弟を罵倒する愛国的な中国少女…全文翻訳でわかった真相 - 黒色中国BLOG
            • 小説の「1984年」をアップデートした作品、絶望を感じさせる未来的なSF、が見たい

              主張や伝えたいことそれ自体は色褪せていないとは思うが、 テレビに監視装置とか日記つけたらダメとか少し古さを感じるし、洗脳したあと殺すという極めて非効率な展開は理解できなかった。 監視社会をテーマにした今風な作品はないかのう。 【追記】 サイコパス面白かったなあ。不幸を減らす営みが別の不幸や矛盾を生み出すのは興味深いと思った(こなみ) ------------- 自分たちの現実の方が上回っているという指摘は確かになあと思う。中国の信用スコアとか最たるものだよね。 ブラックミラーのランク社会とかに似てると思う。現実的で真に迫る描写がよかった(こなみ) ------------- すまん。やっぱ監視社会だけでなく、絶望を感じさせる未来的なSF作品が見たい、という趣旨に鞍替えしたい。 ------------- 華氏451度は懐かしい。読んだなあ。でも今思うと本を強制的に読ませないとか国力衰退に直

                小説の「1984年」をアップデートした作品、絶望を感じさせる未来的なSF、が見たい
              • 前記事で、コロンブス問題、サヨクめ!と散々書いて、当事者目線を強調し..

                前記事で、コロンブス問題、サヨクめ!と散々書いて、当事者目線を強調しつつ最後に野沢直子の回答で締めくくっていたら、 まさに現地の当事者目線で、ぐうの音も出ない解釈を目にすることになった。 先住民目線で語る、Mrs. Green AppleのMV「コロンブス」問題 | ユロックの母 ほらみろや、と今頃、新たに手にしたポリコレ棒で気持ちよく机をバンバン叩いているに違いないと思うと、うぐぐ、な思いはあるが、この記事はとても説得力があった。 ファクトチェック全部はできないし、3割程度は陰謀論ばりのこじつけかなぁ?という印象ではあるものの、確かにそう見える、というのは、正直、とても説得力がある。 それにしても、この当事者目線というのはとても大切だと思うし、亜希ダウニングさんの他のアメリカ先住民を取り扱った記事も大変興味深いものだった。 特に、おお、と蒙を開かれたのは、感謝祭に関するアメリカ先住民の視

                  前記事で、コロンブス問題、サヨクめ!と散々書いて、当事者目線を強調し..
                • 暇空氏による共産党と新左翼にまつわる陰謀論

                  暇空茜 @himasoraakane ナニカはブントとか日本革命的共産主義者同盟(第4インターナショナルの資金源みたいですね 公安ーーーーーーーーーーーー! こーーーーーあーーーーーーーーーーん!!! https://twitter.com/himasoraakane/status/1603049340142227456 ↑これの話 まずそもそも論として、代々木(日本共産党のこと)と新左翼はめちゃくちゃ仲が悪く、お互いに反革命ということにしているんですよ。常識だけど。 で、暇空氏曰く「共産党と強いつながりがある」colaboを中心とした「ナニカ」グループが新左翼の資金源になっていると。 うん、まあこの時点でおかしいんだけどさ…… もうちょっと深堀りします。 まずブントと一口に言ってもたくさんあるんだが、例えば現代まで生き残っているブント諸派のうち統一委員会と戦旗派を例にあげると、彼らは三里

                    暇空氏による共産党と新左翼にまつわる陰謀論
                  • 【主張】天安門事件34年 殺戮の事実認め謝罪せよ

                    中国共産党政権が学生らの民主化要求運動を武力で弾圧し、多数の犠牲者を出した天安門事件から4日で34年になる。 中国外務省報道官は「すでに結論が出ている」と述べ、民主化運動を「反革命暴乱」として弾圧を正当化する見解を変えなかった。断じて容認できない。 改革派の胡耀邦元総書記が1989年4月に死去したことを機に、学生らが天安門広場で求めたのは「民主」であり「自由」だった。その学生や市民に、中国人民解放軍が、6月3日夜から4日未明にかけて無差別発砲を繰り返し、平和的な運動を武力で押さえ込んだのは歴史的事実である。 中国当局は事件の死者数を319人としているが、少なすぎるというのが一般的な見方だ。当時の英外交文書は「1万人以上」と推計している。 中国は責任を認め、被害者家族らに謝罪すべきだ。なぜ無辜(むこ)の市民を殺戮(さつりく)したのか。真実を自国民に説明すべきである。 香港では中国への返還後も

                      【主張】天安門事件34年 殺戮の事実認め謝罪せよ
                    • 映画「ワンピース」に批判〜『ひたすら暴力を振るうだけ』『右翼の大好きな反革命思想』『こんなアニメに人気が集まる日本社会は絶望的』

                      弁護士神原元 @kambara7 娘の付き合いで「ワンピース」なる映画を初めて観たが、「民衆が平和を望むと逆の結果になる」という、右翼の大好きな反革命思想に満ちた映画であった。 ボディビルダーみたいな男性がわんさと出てきて、ひたすら暴力を振るうだけのストーリー。作者はアンチフェミニズム、アンチ民主主義なんでしょう pic.twitter.com/NjpcZ7p3Uh 2022-11-13 13:00:47 弁護士神原元 @kambara7 2000年から弁護士。武蔵小杉合同法律事務所を主宰。自由法曹団常任幹事。植村隆東京弁護団事務局長。著作「ヘイトスピーチに抗する人々」(新日本出版社2014年)。「9条の挑戦 ~非軍事中立戦略のリアリズム」(大月書店2018年)。布施辰治弁護士を敬愛。愛読書「レ・ミゼラブル」。非武装中立論者。死刑廃止論者。野党共闘支持。 mklo.org 弁護士神原元 @

                        映画「ワンピース」に批判〜『ひたすら暴力を振るうだけ』『右翼の大好きな反革命思想』『こんなアニメに人気が集まる日本社会は絶望的』
                      • 婚活の極意は「この二つが全然違うと心から信じる」ことだ

                        じゃあ婚活の極意教えてやるかな anond:20240213115338 本当の「婚活の極意」をお伝えします anond:20240214073304 釣り増田が自慢げに「実質言ってることは同じなのに言い方の違いで騙されるんだろ?アホはてな民乙」みたいな論建てをしていて レスバ大好きはてな民が「同じだってわかってたしー」と混ぜ返してるが この二つは違う、全然違う 何が違うのか? まず自分で考えてみてください 分かりましたか? そうですね、言い方が違いますね 言い方が違うことの重要性を理解できないのは大げさに言っていしまえば「異常」です 婚活というのは何か? 普通以下に落ちぶれ、敗者復活戦を自力で勝ち抜けない「異常」な人々を相談所が頑張って「正常」の枠に嵌めて出荷すること それ以上でも以下でもありません その意味では増田が最初言っていた「結婚できない男は平均よりカネ稼いで相手を養うことでディ

                          婚活の極意は「この二つが全然違うと心から信じる」ことだ
                        • ディープシークが見せつけた中国の検閲の実態、世界の世論形成や言論の自由に影響も

                          話題沸騰のディープシークだが使用すると中国による検閲と情報統制の実態が垣間見える/Greg Baker/AFP/Getty Images via CNN Newsource 香港(CNN) ほぼ無名だった中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)が話題をさらっている。米国の優位が揺らぎかねない事態にハイテク株は続落し、シリコンバレーの超大手は巨額の企業価値が吹き飛んだ。 だが同社のオープンソース技術に接したユーザーは、中国共産党による検閲と情報統制の実態を目の当たりにしている。 ディープシークの最新モデル「R1」を使ってAI競争の勝者について説明を求めたり、米大統領令の概要について解説させたり、冗談を言わせたりした場合、答えはオープンAIの「GPT―4」やメタの「ラマ」、グーグルの「ジェミニ」など、米国製の競合サービスとほとんど変わらない。 しかし中国国内で厳格に規制されている領域に踏

                            ディープシークが見せつけた中国の検閲の実態、世界の世論形成や言論の自由に影響も
                          • 天才は天才をどう見ていたのか? 『百年の孤独』の作者ガルシア=マルケスを安部公房が語る 「一世紀に一人、二人というレベルの作家」 | エッセイ・コラム | Book Bang -ブックバン-

                            一般に中南米作家の精神の底を流れているものは、第二次大戦直前の革命と反革命という大きな揺らぎのなかをくぐり抜け、第二次大戦後になってそれを芽吹かせた歴史感覚ではないかと思う。マルケスの場合も同じです。こういう時代背景を抜きにして、単に中南米という一つの地域の文化として考えたのでは分らない。マルケスをとらえるときには、国際的な視点というものが重要なんです。それはマルケスの作品が世界中に翻訳されているとか、コロンビア大学で名誉博士になったとかいうことで国際的なんじゃない。ひとえにローカルな視点を越えたという意味で国際的なんです。『百年の孤独』という作品はとにかく驚くべき作品です。背景とか登場人物の風習、習慣、そういうものはたしかに中南米的かもしれない。日本人なんかとは違ってあくが強いし、食ってるものだって、恐らくそれ食ったら三日ぐらいは体臭が抜けないだろうというようなものばかりだ。しかしそれに

                              天才は天才をどう見ていたのか? 『百年の孤独』の作者ガルシア=マルケスを安部公房が語る 「一世紀に一人、二人というレベルの作家」 | エッセイ・コラム | Book Bang -ブックバン-
                            • 桐島聡容疑者ってこれもう半分はてな民だろ

                              「反日亡国論」 反日亡国論(はんにちぼうこくろん)は、日本の新左翼が1970年代に主張した思想。 単に「明治以降の日本帝国主義が為した悪行」を批判するのでもなく、 歴史をはるかに遡って日本国の建国や日本民族による歴史そのものを否定し、 「反日」の立場から、「日本を滅亡させる」べきと主張し、その絶滅を主張した。 いわゆる「日本人」は、 己が「抑圧者・犯罪民族」たる日帝本国人であることを充分自覚し、 自己否定していかなくてはならない。 日本は償いきれない犯罪を積み重ねてきた反革命国家であり、 醜悪な恥晒し国家・民族であるので、 日本を「祖国」と思うこと自体が最大の反革命思想であり、 積極的に民族意識・国民意識を捨て去って「非国民」になれと説く。 そして反日亡国論を全面的に受け入れて反日闘争の闘士となることで、 初めて「抑圧者・犯罪民族」という「原罪」から解放されるとする。

                                桐島聡容疑者ってこれもう半分はてな民だろ
                              • ロシア革命後に成立した短命の社会主義国 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                ロシア革命後に雨後の筍のように成立した社会主義政権 二月革命によりロマノフ王朝が崩壊し、内乱を経てボリシェヴィキによる政権が成立するまで、ロシア国内とその周辺国では、数多くの政権が成立しました。ボリシェヴィキ系、メンシェヴィキ系、民主主義勢力、少数民族系、傀儡政権などさまざまな勢力がありました。社会主義政権というだけでもさまざまありまして、今回は革命後に成立したいくつかの特徴ある社会主義政権を見ていきたいと思います。 1.水兵・建設労働者ソビエト共和国(1917年~1918年) Work by FugeeCamp 3か月間存在したエストニアのロシア水兵の政権 水兵・建設労働者ソビエト共和国は1917年12月から1918年2月までの短い間に、現在のエストニア・ナルゲン島にあったソビエト共和国です。 ドイツとソ連との間に結ばれたブレスト=リトフスク条約によって、ロシアはバルト諸国を含む多くの地

                                  ロシア革命後に成立した短命の社会主義国 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                • チャック・パラニューク わたしたちは癒やすことができるか - 節電で死んだネオンサイン

                                  だいぶ長いこと積んでいたチャック・パラニュークの現時点での最新作『インヴェンション・オブ・サウンド』を読んでいて(今更ながら?)気づいたことがあった。パラニュークはグループセラピーや自助グループのような、癒しの集団を執拗に書き入れている。 サポートグループは、この集まりは、依存症治療のようなものだ。フォスターにとって、メンバーはみな死んだ子供への愛から立ち直る途上にある人々で、彼らはフォスターにも同じ回復の道をたどってほしいと望んでいるが、フォスターにはそれができない。依存を手放すつもりがない。ひょっとしたらほかのメンバーは、そうやって抵抗できるフォスターをうらやんでいるのかもしれない。どのメンバーも、息子や娘が命と切り離されるのを目撃した。遺体を確認した。葬儀を営んだ。フォスターだけが、我が子はまだこの世のどこかに存在していると思い込める。*1 インヴェンション・オブ・サウンド 作者:チ

                                    チャック・パラニューク わたしたちは癒やすことができるか - 節電で死んだネオンサイン
                                  • アンナ・ラーリナ『夫ブハーリンの想い出』 - 紙屋研究所

                                    長い休みの間、不破哲三『スターリン秘史』を読み直し、スターリンの大テロルについて関連の本をあれこれ読んでいる。 不破の本の中で紹介されているのが、本書である。 ぼくは身近にいる、ある左翼活動家の女性に「ブハーリンって知ってますか?」と聞いたのだが「いえ、知りません」と言われた。ぼくと同じくらいの年代で、ぼくと同じくらいの活動歴がある、のに。そっかー。 夫ブハーリンの想い出 上 作者:アンナ ラーリナ 岩波書店 Amazon ニコライ・イヴァノヴィチ・ブハーリンは、ロシア革命の指導者の一人で、理論家肌のボルシェヴィークである。スターリンの大テロルの犠牲となり、無実の罪を着せられて1937年に銃殺される。フルシチョフのスターリン批判の際にも名誉回復がなされず、ゴルバチョフのペレストロイカのもとで1989年にようやく名誉回復がなされた。もっともその2年後にソ連共産党は解体してしまうのだが。 本書

                                      アンナ・ラーリナ『夫ブハーリンの想い出』 - 紙屋研究所
                                    • 中国語の“改恶”は一般には良い方向になることを示す|Colorless Green Ideas

                                      中国語の“改恶”(gǎiè) は日本語の「改悪」と異なり、普通は良い方向になることを示す。もし「悪い方向に改める」ことを中国語で表現したければ、“改坏” (gǎihuài) を使えばよい。 “改恶”は日本語の「改悪」と方向が違う 中国語に “改恶” (gǎiè) という単語がある。繁体字で書けば、“改惡”だ。これは字面こそ同じものの、一般には日本語の「改悪」と意味が違うので注意が必要だ。 日本語では「改悪」は普通は「悪い方向に改める」という意味になる。しかし、中国語の“改恶” (gǎiè) は普通はそうはならない。「悪(あ)しきを改める」ということで、結局の所「良い方向に改める」という意味になる ((なお、中国語の“改善” (gǎishàn) と “改正” (gǎizhèng) は良い方向に改めることを示す。つまり日本語の「改善」・「改正」と同じ方向である。)) 。 例えば、1959年の中

                                        中国語の“改恶”は一般には良い方向になることを示す|Colorless Green Ideas
                                      • ジョージ・オーウェル『1984年』山形浩生訳 第 I 部

                                        次へ:前へ:目次 ジョージ・オーウェル『1984年』第 I 部 第1章  第2章  第3章  第4章  第5章  第6章  第7章  第8章 第1章 四月の晴れた寒い日で、時計がどれも13時を打っていた。ウィンストン・スミスは、嫌な風を逃れようとしてあごを胸に埋めたまま、勝利マンションのガラス戸を急いですべりぬけたが、ほこりっぽいつむじ風がいっしょに入ってくるのを防げるほどは素早くなかった。 廊下は茹でキャベツと古いぼろマットのようなにおいがした。片方のつきあたりに画鋲で張られたカラーポスターは、屋内用には大きすぎた。描かれているのは、幅一メートル以上ある巨大な顔だけ。四十五歳くらいの男の顔で、濃く黒い口ひげと、頑強そうでハンサムな顔立ちだ。ウィンストンは階段に向かった。エレベータを使おうとしても無駄だ。調子がいいときでも滅多に動かなかったし、今は昼間には電気が切られていた。憎悪週間に向け

                                        • nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その3(国立大)

                                          昨日の続き。本日は国立大をお届けする。集まったのはいつもの面々であった。一番注目されるべき問題が共通テストの日本史Bだったりするのは例年と少し違うところかもしれない。長くなったのでおまけは無し。東京外大は未入手。 1.共通テスト 世界史B <種別>??? <問題>3 C 中国における書籍分類の歴史について,大学生と教授が話をしている。 内 藤:18世紀の中国で編纂された〔 オ 〕の「四」という数字はどういう意味ですか。高校では用語として覚えただけで,深く考えませんでした。(編註:空欄オの正解は『四庫全書』) 教 授:〔 オ 〕に収められた書籍が,四つに分類されているためです。これを四部分類と言い,経部・史部・子部・集部からなります。 内藤:なるほど,例えば儒学の経典なら経部に,歴史書なら史部に分類されているという具合でしょうか。 教授:そのとおりです。史部について少し具体的に見てみましょう

                                          • 「すべての侵略的外国人を通報せよ」 トランプ政権、キリスト教ナショナリズムに共鳴

                                            この写真にはショッキングな表現、または18歳以上の年齢制限の対象となる内容が含まれます。 ご覧になる場合にはご了承の上、クリックしてください。 【6月13日 AFP】ドナルド・トランプ米政権は、「侵略的外国人」を標的としたキャンペーンの一環として、キリスト教ナショナリズムのプロパガンダを拡散し、移民政策をめぐる新たな論争を巻き起こしている。 トランプ氏は、ロサンゼルスでの強制送還反対デモへの対応をめぐって既に批判にさらされ、デモ鎮圧のために軍を派遣したことも批判の的となっている。 国土安全保障省は11日、X(旧ツイッター)にアンクル・サム(第1次大戦期の募兵キャンペーンで用いられた米国を擬人化したキャラクター)の画像を投稿して不法移民の通報を促し、さらなる論争を巻き起こした。 画像は、星条旗を意匠化した服装のアンクル・サムが「祖国とあなた自身を助けよう」と書かれたポスターを張る場面が描かれ

                                              「すべての侵略的外国人を通報せよ」 トランプ政権、キリスト教ナショナリズムに共鳴
                                            • イラン国営放送の番組乗っ取り、白マスクや死亡女性の画像に切り替わる

                                              (CNN) イラン国営テレビのニュース番組が8日、放送中に何者かに乗っ取られ、一時的に映像が切り替わった。改革推進派の通信社イランワイヤが伝えた。 政府系のタスニム通信は、現地時間の午後9時、イラン・イスラム共和国放送(IRIB)傘下の放送局のニュース番組が、反革命派によってハッキングされたと伝えた。 広く出回った映像によると、番組の最中、南部の都市ブシェールで会議に出席していた最高指導者ハメネイ師の映像が遮られ、黒い背景に白いマスクが浮かぶ映像に切り替わった。 続いてハメネイ師の姿に重ね合わせて、イランでこの1カ月の間に死亡したマフサ・アミニさんなど若い女性4人の写真が映し出された。 22歳だったアミニさんは、頭部を覆うスカーフを適切に着用していなかったという理由で道徳警察に逮捕された後に死亡した。残る3人のうち2人は10代で、アミニさんの死に対する抗議デモの中で命を落とした。

                                                イラン国営放送の番組乗っ取り、白マスクや死亡女性の画像に切り替わる
                                              • アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡

                                                著者がDSAの人かどうかは知りませんが(アメリカの人ではある)、"Social Europe" に出た陣営主義についての記事について、濱口圭一郎先生が紹介しておられます。 以下でご紹介したいのは、著者の素性は全く知らないのですが、アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイト "Socialist Forum" に掲載されていた次の記事で、今の所私が見つけた中では最も詳しい陣営主義批判の文章です。 これは、おととし書かれたもので、当然ながらまだウクライナ戦争は起こっていない頃の文章ですが、今日読むと大変示唆的です。 日本の運動にとっても有益な文献になると思いますので下記に拙訳しました。英語に不自由な私の訳ですので、間違いがあったらご指摘ください。 訳のご紹介の前に若干私からコメントしておきたいと思います。 著者たちは、ソ連があるころからの陣営主義の歴史をたどって批判しています。たしかに、い

                                                  アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡
                                                • 清水丈夫氏が51年ぶりに浮上ーー開き直りと恫喝と哀願~~最悪の自己保身演説(全文掲載) - 《試練》――現在史研究のために

                                                  清水丈夫氏が51年ぶりに浮上 開き直りと恫喝と哀願~~最悪の自己保身演説(全文掲載) 【管理者コメント】 2020年9月6日の革共同(中央派)政治集会で議長の清水丈夫氏が登壇した。振り返れば、1969年4月27日、本多延嘉書記長らが日帝国家権力による革共同への破防法の適用・発動によって不当逮捕されたとき、清水氏はただちに地下活動に入った。それから、実に51年ぶりの浮上である。しかも、革共同集会で多くの聴衆を前にしゃべったということは、度外れの演説嫌いで有名な清水氏がよほどの意を決してのことであったろう。 清水氏登壇にたいしては、埼玉県委員会が抗議し総退場したそうである。また、演説中に数回にわたって女性の声、男性の声で野次が飛んだとのことである。仮にも議長の発言にたいする党員の反応としては、異例のこと、驚くべきことが起こったのである。 ある参加者から、清水氏の演説全文(文字起こししたもの)が

                                                    清水丈夫氏が51年ぶりに浮上ーー開き直りと恫喝と哀願~~最悪の自己保身演説(全文掲載) - 《試練》――現在史研究のために
                                                  • トランプの背後にある思想――『アメリカ保守主義の思想史』(青土社)/井上弘貴(著者) - SYNODOS

                                                    2021年1月6日は、アメリカ史に残る日となった。この日、首都ワシントンDCのホワイトハウス近くの野外広場でトランプ大統領の集会がおこなわれた。この集会に参加した支持者たちの一部が、トランプの演説後、連邦議会議事堂に大挙して押し寄せ、議事堂に突入した。議会ではこの日、前年の大統領選挙の結果を受けて、各州から提出された選挙結果(選挙人団の数)を確認してそれを承認する手続きが進められていた。この作業は中断され、ペンス副大統領を含めた議員たちは避難を余儀なくされた。議事堂乱入は死傷者が出る事態となった。 トランプはこの日の演説の最初に、かれの集会でのお決まりの発言だが、支持者たちの背後にいるカメラや報道関係者を指さして、「フェイクニュースメディア」と呼び、かれらこそが問題だと支持者たちを焚きつけた。事実であるかそうでないかは別として、メディアはエリートたちによって牛耳られており、正しいニュースを

                                                      トランプの背後にある思想――『アメリカ保守主義の思想史』(青土社)/井上弘貴(著者) - SYNODOS
                                                    • 戦い方を心得たイランの女性たち、革命以来の歩みを振り返る

                                                      マフサ・アミニさんの死亡を受け、昨年10月にテヘランで行われた抗議行動の様子/Middle East Images/AFP/Getty/FILE (CNN) 2022年9月16日、ヒジャブを正しく着用していないという「罪」でクルド系イラン人女性のマフサ・アミニさんがイランの道徳警察に拘束され、勾留中に死亡した。この出来事をきっかけに市民蜂起が起きると、市民活動家から各国のリーダーに至るまで、たちまち世界中から関心と支援が寄せられた。 予想していた通り、蜂起に対するイラン政府の反応は恐ろしいほど残虐だった。だが最終的に、女性たちは街に出て、もっとも重大かつ受け入れやすいスローガン「女性、命、自由」を叫び、長期的な変化を残した。この3つの言葉は男女問わず世界中で繰り返され、世界各地の建物、看板、旗に様々な言葉で記された。 今回もまたイラン政府が暴力で抑圧するのではないかと疑問を持つ人もいるだろ

                                                        戦い方を心得たイランの女性たち、革命以来の歩みを振り返る
                                                      • 第14回・外山恒一賞 受賞者発表|外山恒一

                                                        【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】 外山恒一賞主に反体制的な右翼運動、左翼運動、前衛芸術運動などの諸分野から、「いま最も注目すべき活動家(もしくはグループ)」を、外山恒一が独断で選んで一方的に授与する。辞退はできない。 外山恒一のファシストとしての再臨(2004年5月5日・ファシズムへの獄中転向を経て福岡刑務所を満期出所)を記念して、2011年より毎年5月5日に受賞者の発表をおこなう。 授賞は、外山恒一が受賞者の活動に「全面的に賛同している」ことを意味するものではなく、あくまで「いま最も注目している」ことを意味するものである。多くの場合、授賞は好意的評価の表明であるが、時にはイヤガラセである場合もありうる。 外山恒一が創設した革命党「我々団」の公然党員は授与の対象とならない。 賞状・賞金・賞品はない。「外山恒一と我々団」や「我々少数派」などの外山恒一関連サイトで授賞が発表されるだけで

                                                          第14回・外山恒一賞 受賞者発表|外山恒一
                                                        • 【2022年6月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                          今月は歴史専門書の数が多いです 2022年4月~6月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回は50冊あります。 新書・文庫・選書 安価に楽しめる新書、文庫、選書。今期はかなりバリエーション豊かなです。個人的な注目は以下の通りです。 物語 スコットランドの歴史-イギリスのなかにある「誇り高き国」 海の東南アジア史 ──港市・女性・外来者 世界鉄道文化史 1.『物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」』 中村 隆文 著 中公新書 2022/5/23 税込990円 リンク イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年は独立を模索

                                                            【2022年6月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                          • 不幸な死に方をした独裁者の妻・愛人 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                            権力の渦中で死んだ独裁者の女たち 権力に憧れるのは男だけではありません。 豪華な宮殿や調度品に囲まれ、最高級の料理や衣服を楽しむ生活。下々の者をコマのように使える快感。常に讃えられ崇められる自己肯定感。独裁者のファーストレディであることは、何ものにも代えがたい魅力があったに違いありません。 しかし多くの国民の自由を犠牲にして得た幸せは人々の恨みも買います。幸せから一転、不幸な最期を迎えた独裁者の女は多くいます。 1. エレナ・チャウシェスク(ルーマニア) 夫ともに銃殺されたルーマニアの「国民の母」 エレナ・チャウシェスクはルーマニアの独裁者ニコラエ・チャウシェスクの妻で、夫とともに自身も権力を握り個人崇拝の対象となった人物として知られます。 エレナは小学校しか卒業していませんが、ルーマニア共産党ブカレスト支部に入党し、そこで21歳のニコラエ・チャウシェスクと出会い、1947年12月23日に

                                                              不幸な死に方をした独裁者の妻・愛人 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                            • 小口彦太『中国法』(集英社新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                                              1月26 小口彦太『中国法』(集英社新書) 8点 カテゴリ:社会8点 副題は「「依法治国」の公法と私法」。長年、中国の契約法を中心に研究してきた著者が、中国における具体的な判例に沿いつつ、中国の法の特質を論じた本になります。 判例を中心に法学的な議論がなされているので決してとっつきやすい本ではないのですが、読み進めていくと中国の法、そして政治や社会の原理といったものまでが見えてきて非常に面白いです。 さらに、中国の法制度は欧米流の刑事司法の原則や法の支配、あるいは立憲主義といった考えからは明らかずれている部分があるのですが、その「ずれ」は、実は一般的な日本人にとって比較的受け入れやすい考えでもあり、欧米で発展してきた司法制度そのものがかなり特異なもの(だからこそ貴重)だということが見えてくるような内容になっています。  目次は以下の通り。 序章 私法か公法か、法律認識のギャップがもたらした

                                                              • トランプが決めたことに文句は言えない「文化大革命時代の中国とそっくり」毛沢東との共通項

                                                                <破壊的な閣僚人事を連発する次期米大統領の言動は、カオスによる権力奪取を狙った中国の文化大革命とよく似ている> なぜ今、アメリカで毛沢東なのか? キーワードは復活と混乱だ。毛は現代中国「建国の父」だが一度は失脚しかけ、雌伏7年、不屈の闘志で1966年に復活を果たしている。 彼が仕掛けたのは「文化」戦争だ。ある演劇作品への批判をきっかけに、中国共産党に入り込んだブルジョア的要素への攻撃と、自分に逆らう党幹部の排除を始めた。さらに首都・北京の大学生を動かして、体制内エリートに「裏切り者」や「反革命分子」のレッテルを貼らせた。 若者たちは熱狂した。約10年にわたる「文化大革命」の始まりだ。毛沢東は「司令部を砲撃せよ」との檄を飛ばした。「造反」は全国に広がり、国中が大混乱に陥った。若者たちが権威者・権力者に襲いかかり、数え切れないほどの人が死んだ。 2000年代初頭に記者として中国に駐在していた筆

                                                                  トランプが決めたことに文句は言えない「文化大革命時代の中国とそっくり」毛沢東との共通項
                                                                • 「モスクワ裁判の被告は、なぜ嘘の自白をしたのか」という謎に迫る心理劇「真昼の暗黒」 - うさるの厨二病な読書日記

                                                                  真昼の暗黒 (岩波文庫) 作者:アーサー ケストラー 発売日: 2009/08/18 メディア: 文庫 スターリンの時代に行われた、モスクワ裁判をモデルにした本。 党の最高幹部であり英雄だったルバショフは、「党を裏切り、ナンバーワンの暗殺をもくろんだ」という嘘の自白をして処刑される。 ルバショフはなぜ、それまでの自分の名誉を踏みにじるようなでっち上げられた罪を認めたのか。 先日読んだ笠井潔の「テロルの現象学」で、「党派観念」の例示としてあげられていて興味を持った。 「党派観念」に基づいて生きている人間がどういう思考回路をしているか、ということが克明に語られている。 自分が一番、「こういう考え方をしているのか」とわかりやすかったのは、ルバショフがリチャードに「党」とは何かを説明するシーンだ。 党は誤謬を犯さない。(略) 私もきみも誤謬を犯すことはある。 党は違う。党はだね、同志、きみや私や、

                                                                    「モスクワ裁判の被告は、なぜ嘘の自白をしたのか」という謎に迫る心理劇「真昼の暗黒」 - うさるの厨二病な読書日記
                                                                  • マルクス主義?左派的?「こども基本法」に自民党保守派が異論を唱えるワケ(東京新聞) - kojitakenの日記

                                                                    城内実や山谷えり子には含むところがあるので、以前少しだけ触れた件ではあるがついつい反応してしまう。 城内実、山谷えり子ら自民党内のカルト的極右が「マルクス主義」「左派的」など陰謀論的な妄想をめぐらせながら、危機的状況にある子どもの命を軽んじようとしている。👉 「こども基本法」に自民党保守派が異論を唱えるワケ:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/TnbPyx7iwy — う(ま)ブし🏇 (@neo_yamabusi) 2022年2月22日 どうでも良いが、私のかつての宿敵が久々に城内実の名前を出したツイートを発信していたようだ。いつだったか「ダークサイドに堕ちた」とかなんとか言ってたからもう応援は止めていると思うが、米山隆一氏のツイートの誤記の指摘ででもあろうか。 「木内氏」は「城内(実)氏」ですね。🙂 — 中村 順 (NAKAMURA Jun) (@kihachi

                                                                      マルクス主義?左派的?「こども基本法」に自民党保守派が異論を唱えるワケ(東京新聞) - kojitakenの日記
                                                                    • 引きこもりを既得権にする「優秀な技術者」たち、それじゃDXなんて不可能だぞ

                                                                      最近、「昭和なオヤジ」が自信喪失に陥っているようだ。何の話かというとリモートワーク、テレワークを進めた企業では、昭和なオヤジが「部下に出社を促すことが必要なのでは」と思っても、口に出せないのだという。その結果、企業によっては技術者から役員秘書に至るまで完全テレワークがある種の「既得権」となってしまったところもあるという。 この書き出しを読んで、読者の中には「昭和なオヤジの一味である木村は、やはりテレワーク否定派なのか」と疑う人もいるかと思うが、全然そんなことないからな。やることが決まっている日々の仕事はテレワークで何の問題もないし、打ち合わせや会議もオンラインで十分だ。技術者もコードを書いているだけの付加価値の低い作業はリモートで行えばよい。ウオーターフォール型開発はもちろん、アジャイル開発であっても必ずしもリアルに顔を突き合わせて取り組む必要はない。 人と会うのが仕事だった営業活動でも同

                                                                        引きこもりを既得権にする「優秀な技術者」たち、それじゃDXなんて不可能だぞ
                                                                      • 「文明を与えてくれた中国」への忖度が日本にもたらす悪夢

                                                                        <中国を文化の恩人扱いする日本人の精神的善良さが世界との間に溝を生む> 日本には一種の目に見えない暗闇の力がある。中国への忖度、配慮、自粛という力だ。 今、この暗黒の力が日本と世界の民主主義陣営とを引き裂こうとしている。中国によるウイグル人弾圧をアメリカがジェノサイド(集団虐殺)と認定し、EUも人権侵害として制裁に踏み切ったのに対し、日本も菅義偉首相の訪米で「対中非難決議」を手土産にしたかったらしいが、対中宥和勢力の反対で頓挫したままだ。 「巨大な暗黒勢力」の源泉はどこかというと、実は日本人の精神的善良さにある。古代から続いた制度、思想や文化、それらを表現する文字などを「中国から教えてもらった」と多くの日本人は信じ込んでいる。 実際に日本からの留学生や留学僧に対して中国人がどれだけ親切に教えたかは不明だが、「中国は文明を与えてくれた大人の国」と日本人は理解し、「中国人は皆、孔子様が論語の中

                                                                          「文明を与えてくれた中国」への忖度が日本にもたらす悪夢
                                                                        • マルクーゼ(独 1898-1979) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味

                                                                          ヘルベルト・マルクーゼ(Marcuse, Herbert) マルクーゼ著作リンク一覧 エロス的文明(南博 訳. 紀伊国屋書店, 1958) 初期マルクス研究 : 「経済学哲学手稿」における疎外論(良知力, 池田優三 共訳. 未来社, 1961 → 改訳版 1968 → 新装版 2000) 理性と革命 : ヘーゲルと社会理論の興隆(桝田啓三郎, 中島盛夫, 向来道男 共訳. 岩波書店, 1961) 工業社会とマルクス主義 : ソヴエト・マルクス主義批判 (近代選書 片岡啓治 訳. 林書店, 1967) ユートピアの終焉(清水多吉 訳. 合同出版, 1968 → 中公クラシックス 中央公論新社, 2016) 純粋寛容批判(R.P.ウォルフ, B.ムーア・jr., H.マルクーゼ 著, 大沢真一郎 訳. せりか書房, 1968) ソビエト・マルクス主義 : 抑圧的工業社会のイデオロギー批判 (サ

                                                                            マルクーゼ(独 1898-1979) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】 - 日々是〆〆吟味
                                                                          • 世界史の教科書を逆に読む

                                                                            教養ビジネスに騙されずに、世界史をやり直したい。 ビジネス書コーナーに行くと、「教養のための世界史」とか「〇時間で分かる世界史」といった教養本が積んである。試しに手にすると、雑学を身につけるには最適だが、それを読むことで、手垢まみれの「教養」とやらが身につくかどうかは疑問だ。 むかし流行した、自己啓発本と同じである。 「自分の付加価値を高める」みたいな動機付けで誘引し、お財布から出しやすい2千円ぐらい、週末にサクっと読める程度に簡単で、即効で賢くなった気にさせる。知識をひけらかしてマウンティングするぐらいにはなれる。 ただし、すぐ効く本はすぐ効かなくなる。結果、似たような本を継続的に買い続けることになる。 そういう教養商人のカモにならず、世界史を学びなおす上で、「軸」となる本が読みたい。それも、研究者の監修を受けた信頼できるもので、かつ、包括的でバランスのとれた内容のものが読みたい。定期的

                                                                              世界史の教科書を逆に読む
                                                                            • 中央銀行の「静かなる反革命」を望むサマーズ - himaginary’s diary

                                                                              「日銀の白川元総裁が経済学者サマーズ氏の講演で非常に興味深い質問をしていた | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート」で紹介されているように、サマーズの5/30のPIIE講演(イベント全体のリンクはこちら)の質疑応答において白川方明・元日銀総裁が質問を投げ掛けているが、その回答においてサマーズは、透明性や数値目標が主流になる*1以前の中央銀行への郷愁を露わにしている。 I guess my real view of this is that I think it was a mistake to declare a numerical term. My broad view -- I've said this many times -- my broad view is that Paul Volcker and Alan Greenspan understood what th

                                                                                中央銀行の「静かなる反革命」を望むサマーズ - himaginary’s diary
                                                                              • 煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている

                                                                                民営化から30年、イギリスの鉄道システムは複雑になり高額で遅延も多くトラブルだらけ(写真はロンドンのクラパムジャンクション駅周辺) TOBY MELVILLE-REUTERS <民営化を成し遂げたイギリスの鉄道システムが30年を経て静かに国有化に戻りつつあるお粗末すぎる事情> イギリスはある種の革命、あるいは見方によっては反革命の瀬戸際にいる。イギリスの鉄道網が民営化されてから30年、僕たちは今、鉄道網を事実上、再国有化しようとしているのだ。 不思議なのは、ほとんど議論の余地がないこと。おおむね、この30年間の民営化の実験は失敗だったと見られている。 単純に言えば、列車運行はうまく行っていない。料金は高くなり、システムは複雑になり、民間企業運営による競争と市場インセンティブがもたらすはずのメリットはほとんど、あるいは全く見当たらないようだ。 とどめを刺したのは、信頼性だ。電車の遅延や運行停

                                                                                  煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている
                                                                                • フランスが植民地問題を謝罪しない理由(前編) – 橘玲 公式BLOG

                                                                                  ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2016年3月16日公開の「日本とはまったくちがう歴史認識 フランスでは植民地支配は肯定的に評価する!?」です(一部改変)。 rudall30/Shutterstock ****************************************************************************************** 2015年1月にパリの風刺雑誌シャルリー・エブドの編集部を襲撃したのはアルジェリア系フランス人の兄弟だった。だがフランスの人類学者エマニュエル・トッドは、『シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧』(堀茂樹訳/文春新書)のなかで「移民」や「イスラム」に