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秦郁彦の検索結果1 - 40 件 / 67件

  • 「太平洋戦争はアジア解放のための戦いだった」説は本当か?(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    今年は日本の敗戦から75年を迎える。20年前ごろから、一般書籍や雑誌などで、特に右派系のオピニオンリーダーから、「太平洋戦争(―彼らは大東亜戦争と呼称する)はアジア解放のための戦いであった」とする主張が乱舞するようになり、近年ではこの「先の戦争における日本の大義―アジア解放」を正当化する書籍等が跋扈している。戦後のいわゆる「東京裁判史観」を否定する右派は、長年この「大東亜戦争はアジア解放のための聖戦であった」説を用いたが、これを一般大衆に書籍として広めたのは漫画家の小林よしのり氏による『戦争論』(1998年)がその端緒であることは言うまでもない。 以後、「太平洋戦争はアジア解放のための戦いであった」という主張は、右派の狭隘な界隈を飛び越えて一般書籍や雑誌の中でも登場し、いまや一定の支持を得るにまで至っている。しかし、この「太平洋戦争はアジア解放のための戦いであった」という主張は本当に正しい

      「太平洋戦争はアジア解放のための戦いだった」説は本当か?(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • 「韓国よ、日本人慰安婦の存在も忘れるな」櫻井よしこが語る“慰安所の真実” | 文春オンライン

      「慰安所で働く女性の多くは日本人でした」 慰安婦問題は、長く日韓両国の外交課題になってきた。韓国が国際社会に向けて大々的に慰安婦問題をPRしてきた結果、現在は韓国人慰安婦ばかりに注目が集まっている。しかし、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は「日本人慰安婦の存在も忘れてはなりません」と指摘する。 櫻井よしこ氏 ©文藝春秋/山元茂樹 「あまり語られていませんが、慰安所で働く女性の多くは、朝鮮の女性ではなく日本人でした。現代史家の秦郁彦氏は、直接、日本人の元慰安婦を取材したことがあるそうです。その方は、慰安婦時代に貯めたお金を元手に、戦後商売を始め、成功を収めました。被害者がましいことは何一つ言わず、私はとても素晴らしい人生を送りましたと話したそうです」 さらに、櫻井氏はシベリア、満州で諜報員として活動した陸軍少佐の石光真清と、日本人慰安婦のあるエピソードを明かした。

        「韓国よ、日本人慰安婦の存在も忘れるな」櫻井よしこが語る“慰安所の真実” | 文春オンライン
      • 【追記】慰安婦が売春婦だったという証拠はどこのものか、ボット生きてんじゃねーよ - ネットロアをめぐる冒険

        【8月4日追記】 資料まわりを整理しました。秦氏の「一億円」の記述の引用、文玉珠の軍事通帳の出典、外地での物価指数などについてです。 高須先生のこんなツイートがバズってました。 慰安婦が売春婦だった証拠が韓国ネットに上がった https://t.co/0BNErOApW6 — 高須克弥 (@katsuyatakasu) July 12, 2019 何かの通帳のような画像を載せたリンク先を掲載しており、案の定レスポンスは通常営業といった感じです。 今回は、「慰安婦はいた/いない」という話ではなく、こちらの話をサカナにして、ソースを確かめるときのネットリテラシーの大切さという記事を書きたいと思います*1。 記事の日付を確認しよう リンク先のソースを確認しよう くまなくリンク先を見よう 画像を疑おう コピペを疑おう コピペの変質を見極めよう 今日のまとめ *** 記事の日付を確認しよう 高須先生

          【追記】慰安婦が売春婦だったという証拠はどこのものか、ボット生きてんじゃねーよ - ネットロアをめぐる冒険
        • 石破茂氏はなぜ「保守」に嫌われるのか?~自民党きっての国防通が保守界隈から批判される理由~(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース

          ・自民党きっての国防通、タカ派がなぜ保守派から嫌われているのか? 自民党総裁選に立候補し、菅義偉氏、岸田文雄氏と競う石破茂氏は、自民党きっての国防通として知られ、小泉純一郎内閣下で防衛庁長官(2002年~2004年)、福田康夫内閣下で防衛大臣を務めた(2008年~2009年)。従来から憲法9条改正や集団的自衛権の行使に前向きな姿勢を表明しており、進歩派からは「右翼」と警戒された。 石破茂著『国防』(新潮社)筆者蔵、以下同 石破氏が小泉内閣下、防衛庁長官を退任した後に出版された自身の著『国防』(新潮社、2005年)には、 「私は中国から何か言われても、すぐに平身低頭”ごめんなさい”という気はありません。”理屈がおかしいんじゃないですか”と言えばいいのです。(中略)”日本は侵略国家だ。中国はとにかく理屈より謝罪だ”というような論法の人には、通じない話でしょうが」(P.150-151*強調筆者以

            石破茂氏はなぜ「保守」に嫌われるのか?~自民党きっての国防通が保守界隈から批判される理由~(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
          • ナイキCMへ批判殺到の背景にある「崇高な日本人」史観(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            ナイキジャパンが製作したPR動画、”動かしつづける。自分を。未来を。 The Future Isn’t Waiting.”が、摩訶不思議な批判を受けている。 動画の再生回数は同社の公式ユーチューブサイトで約1000万回(20年12月3日現在)に迫るが、その中で日本人ユーザーのものと思われる批判コメントの殆どが所謂「ネット右翼」と呼ばれる層によるもので、「日本には人種差別は極めて少ない(よってこのCMはけしからん)」「日本に朝鮮人差別は無い、あったとしても理由があるから」「ナイキは反日企業だ、もう買わない」「朝鮮総連が日本人拉致に関与している事実をナイキは知っているのか」などと言ったコメントが多数を占めている。 このPR動画には主に3人の少年少女が登場するが、その中の一人は在日コリアンとみられ、チマチョゴリ姿でうつむきながら街を歩く様子や、恐らくそのエスニシティが理由で学校で「いじめ」にあっ

              ナイキCMへ批判殺到の背景にある「崇高な日本人」史観(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 保守派が抱いた安倍政権への「夢」の結末~保守派は総理に裏切られたのか?~(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              思えば第二次安倍政権が誕生した2012年12月末、私はまだ20代だった。当時の私はようやく著作を数冊出した程度で、保守・右派界隈に頻繁に出入りし地歩を固めていた最中である。安倍政権の7年8か月は、まさに私が保守として界隈に身を置き、その動静を身をもって感じてきた年月と軌を一にしている。 安倍政権の7年8か月の間、保守派は安倍政権に一方的ともいえる「夢」を抱き続けた。そして結果として、その「夢」の多くは黙殺されるか、はたまた無残にも全く実現しえない「夢想」に終わった。しかし他方、安倍政権は保守派が自分たちに向けた一方的な「夢」の少なくない部分が、実際に実現するかも知れないし、例え実現しなくとも根本的には保守派の味方である、という絶妙なポージングを取り続けることによって、最後まで保守派からの支持を取り付け続けることに成功した。 保守派が安倍政権の7年8か月の間、抱いた「夢」とは何だったのか。そ

                保守派が抱いた安倍政権への「夢」の結末~保守派は総理に裏切られたのか?~(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • 薩摩戦法『捨てがまり』も?~司馬遼太郎「創作」を「捜索」せよ!

                まとめ 「司馬遼太郎はどういう風に、シロウトをだましてきたのか?」(※褒め言葉) ホントはタイトル「司馬遼太郎作品の史実と創作部分」みたいな穏健なのも考えたのだけどね…冗談抜きで、ホントに『作家』司馬遼太郎への称賛として「シロートをだましてるなあ」と。それはシロート代表の当方が認定する。 そのへんのことをいろいろと。 301237 pv 1869 391 users 476 まとめ メッケルが関ヶ原の布陣図を見て「西軍の勝ち」といったのは創作の疑いがあるという話と当時の混乱した状況 メッケルと司馬遼太郎に関しては確実な証拠が有るわけではないので「ほぼ」ってことを強調しておきます。 追記 色々調べられた方のお陰で海音寺潮五郎の名前も出て来ました。創作なのか?だとしたら司馬なのか海音寺なのか?謎は深まりました。 66185 pv 579 76 users 25 まとめ 「メッケルの関ヶ原西軍勝

                  薩摩戦法『捨てがまり』も?~司馬遼太郎「創作」を「捜索」せよ!
                • 歴史学者はいかに過去を捏造するのか:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑩

                  IT・メディアconcept you are not you how others see you how you see yourself 私はポストドクターを入れると大学院に5年半在籍し、続けて地方公立大学の准教授として7年半教鞭をとったので、通算すれば13年間は「歴史学者」として仕事をしたことになる。その最中から歴史学の教育にまつわる営みが、ひとつ間違えば危険なものにも転じうる可能性をずっと感じていた。 たとえば一般の読者が本選びのヒントにするのは、帯や惹句、あとがきや解説だと思うが、歴史学者は手にとった書籍のうち、最初に「注」を見る癖を持つ人が多い。主張の典拠として一次史料を引用した場合、(専門書では)出典表示のために必ず注をつけるので、まずはざっと注だけを一覧すれば、その本がどの程度「オリジナルな研究か」をつかめるからだ。 しかしこれを悪用すると、中身もないのにとにかく注ばかりを

                    歴史学者はいかに過去を捏造するのか:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑩
                  • 安倍政権の7年8カ月の間に日本人は堕落した

                    安倍の辞任会見を映し出す巨大スクリーンと無関心な人々(8月28日、東京) Kim Kyung-Hoon-REUTERS <人々は権力批判を忘れ安倍に追従。そして筆者は、右派・保守派から「反日・左翼」に押し出された> 安倍政権の7年8カ月とは、少なくとも保守派にとっては「絶望と挫折」に尽きる。2012年、民主党野田政権下で行われた自民党総裁選で、石破茂を破って総裁になった安倍新総裁は、「尖閣諸島への公務員常駐」と「竹島の日式典政府主催」を掲げ、実際に同年の衆院選挙における自民党政策集の中ではこれを明記した。 2012年当時、私は29歳の右翼であった。私を含めた右派・保守派のほとんど全部は、これまでの民主党政権および歴代の自民党政権でも実現しえなかったこの二つの公約を切望した。しかし竹島の政府主催式典は第二次安倍政権がスタートした直後撤回され、尖閣諸島への公務員常駐は有耶無耶になり、2017年

                      安倍政権の7年8カ月の間に日本人は堕落した
                    • 朝日新聞記者が総括する「慰安婦報道」 彼らは何を間違えたのか? | AERA dot. (アエラドット)

                      朝日新聞は過去の慰安婦報道について、2014年8月5、6日付朝刊に計4ページにわたる検証記事を掲載した (c)朝日新聞社 朝日新聞編集委員・北野隆一氏が6年間の取材記録をもとに、朝日新聞の慰安婦報道と、これに対する集団訴訟の経過を記した『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』(朝日選書)。戦時中の朝鮮・済州島で女性を慰安婦にするため強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言などを伝えた朝日新聞の慰安婦報道をめぐり、右派3グループが朝日新聞社を相手に起こした集団訴訟は2018年2月、すべて原告側の敗訴が確定した。 【写真】あいちトリエンナーレでも物議をかもした「平和の少女像」 一連の訴訟から見えてきたのは、吉田証言が否定されても、慰安婦問題全体が「うそ」や捏造だったとはいえないということだ。問題の本質はどこにあるのか――。慰安婦制度の「強制性」や、元慰安婦の女性らの証言内容について、公文書やさまざまな

                        朝日新聞記者が総括する「慰安婦報道」 彼らは何を間違えたのか? | AERA dot. (アエラドット)
                      • 與那覇潤氏の「警鐘」への感想とお詫び

                        私が「(1)」を発表したのは11月8日でしたが、早くも10日には與那覇潤氏がその記事に対する反論として「嶋理人さんへの警鐘:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える③」(以下「與那覇4」と略します)なる記事を発表し、さらに私がさまざまな所用で先の記事の続きを書かずにいる間の15日には「専門家を名乗る学者が起こす「専門禍」:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える④」(以下「與那覇5」と略します)を発表していました。さらにようやく私が23日に「(2)」を公開したところ、それに対して27日に與那覇氏が「オープンレターがリンチになった日:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑧」(以下「與那覇6」と略します)を矢継早に発表されています。 私はこの間、「與那覇4~6」については発表から数日後には存在を知って読んではいましたが、所用も重なっていましたし、直接の反論は控えてきました。その間書いていた

                        • 朝日新聞社インフォメーション | 記事を訂正、おわびしご説明します 慰安婦報道、第三者委報告書 朝日新聞社

                          記事を訂正、おわびしご説明します 朝日新聞社 慰安婦報道、第三者委報告書 慰安婦問題を報じた本紙記事について、第三者委員会から不正確で読者の誤解を招くものがあるといった指摘を受けました。これまでの訂正・記事取り消しなどに加え、独自に検討を進めてきた結果を踏まえて必要な訂正をします。読者の皆様におわびし、理由を説明いたします。訂正などにあたってのわかりやすい提示方法について今後も検討し、改善を重ねます。 「軍関与示す資料」の記事について 「従軍慰安婦」用語メモを訂正 「従軍慰安婦 1930年代、中国で日本軍兵士による強姦(ごうかん)事件が多発したため、反日感情を抑えるのと性病を防ぐために慰安所を設けた。元軍人や軍医などの証言によると、開設当初から約8割が朝鮮人女性だったといわれる。太平洋戦争に入ると、主として朝鮮人女性を挺身隊(ていしんたい)の名で強制連行した。その人数は8万とも20万ともい

                          • そういえば、慰安婦が思いどおりに辞められるラムザイヤー理論が正しいなら、ひとつ日本政府に不都合な話へつながるよね - 法華狼の日記

                            日本軍慰安婦の総数について明確な資料や、信頼できる総数の証言はない。 そこでほぼ明確な人数がわかっている日本軍の総数に、兵士にあてがわれた慰安婦の比率でわって、そこに交代率をかけることで、のべ人数が推計されている。 慰安所と慰安婦の数 慰安婦問題とアジア女性基金 推算の仕方は、日本軍の兵員総数をとり、慰安婦一人あたり兵員数のパラメーターで、これを除して、慰安婦数を推計するやり方があります。この場合に交代率、帰還による入れ替りの度合いが考慮に入れられます。 具体的に日韓の研究者が、約三十人の兵士に慰安婦ひとりでわりあてたという証言などから、約三百万人の日本軍に対する慰安婦数を推計している。 このうち蘇智良説は極端な少数派としてあまり採用されることがなく*1、秦郁彦説の1999年版は比率の推計手法を誤っていることが指摘されている*2。 いずれにしても、日本軍が慰安所制度をつくってからの数年間で

                              そういえば、慰安婦が思いどおりに辞められるラムザイヤー理論が正しいなら、ひとつ日本政府に不都合な話へつながるよね - 法華狼の日記
                            • 日本近代史研究の初歩

                              大学の演習などの授業で日本近代史を学ぶ場合に一通り必要なノウハウについて記します(特に明治史中心に記載します)。 はじめに ハンドブックとして中村隆英, 伊藤隆 編 『近代日本研究入門』増補版(東京大学出版会、1983)の「研究の手引き」は一通り知っておくと良いです。 ただし、1990年代以降、研究の基礎となる史料の公開状況は大きく変わりました。インターネットが普及してから色々な検索データベースやデジタルアーカイブが利用可能となったからです。長らく、上記研究入門を更新するような包括的な研究ハンドブックが無かったのですが、松沢裕作・高嶋修一『日本近・現代史研究入門』(岩波書店、2022)が出ました。 双方を比較しながら、学問の発展や視点の変化、共通の基盤となっている部分を学んでおくことが重要です。 1.基本事項や事件について調べる場合 辞書・事典として、大部ですが国史大辞典編集委員会『国史大

                                日本近代史研究の初歩
                              • 「南京事件」も回顧|昭和天皇「拝謁記」 戦争への悔恨|NHK NEWS WEB

                                「拝謁記」には、日中戦争のさなかに日本軍が略奪などを行い、一般住民や捕虜を殺害した「南京事件」について、昭和天皇が言及する様子も記されていました。 昭和27年2月20日の拝謁で、昭和天皇は「私ハ反省といふのは私ニも沢山あるといへばある」として、まず太平洋戦争でアメリカとイギリスに宣戦布告した際の詔勅の文言について悔いが残っていると述べたうえで、「南京事件」に言及したと記されています。 この中で昭和天皇は「支那事変で南京でひどい事が行ハれてるといふ事をひくい其筋(そのすじ)でないものからウス/\(うすうす)聞いてはゐたが別ニ表だつて誰もいはず従つて私は此事(このこと)を注意もしなかつたが、市ケ谷裁判で公ニなつた事を見れば実ニひどい。私の届かぬ事であるが軍も政府も国民もすべて下剋上とか軍部の専横を見逃すとか皆反省すればわるい事があるからそれらを皆反省して繰返したくないものだ」と述べたと記されて

                                  「南京事件」も回顧|昭和天皇「拝謁記」 戦争への悔恨|NHK NEWS WEB
                                • 「従軍慰安婦」という言葉は、千田夏光氏の造語ではないことはもちろん、ずっと以前から普及した言葉だった可能性があるくらい古い使用例を、国会図書館の全文検索で発見した - 法華狼の日記

                                  まずは半官半民組織のアジア女性基金から「従軍慰安婦」という言葉の説明を引こう。 慰安婦とは 慰安婦問題とアジア女性基金 いわゆる「従軍慰安婦」とは、かっての戦争の時代に、一定期間日本軍の慰安所等に集められ、将兵に性的な奉仕を強いられた女性たちのことです。 これらの人々のことを日本で戦後はじめて取り上げた書物の著者たちは「従軍慰安婦」と呼んできました。したがって、日本政府がこれらの人々の問題に最初に直面した時も、アジア女性基金がスタートした時も、「従軍慰安婦」という言葉を用いていました。しかし、戦争の時代の文書では、「慰安婦」と出てきます。それで、いまでは、「慰安婦」という言葉を使っています。 1990年代ごろの少し古い見解だからこそ、日本社会の認識がどのように変化したのかがうかがえる*1。 「従軍慰安婦」という言葉が広まったのは、1970年代に出版されて映画化されるほど話題になった千田氏の

                                    「従軍慰安婦」という言葉は、千田夏光氏の造語ではないことはもちろん、ずっと以前から普及した言葉だった可能性があるくらい古い使用例を、国会図書館の全文検索で発見した - 法華狼の日記
                                  • 「慰安婦」論文で論議のラムザイヤー教授、日本の右翼系研究団体の役員名簿に名前あり

                                    日本軍慰安婦被害者のことを「売春婦」だとする主張を展開して批判を受けている米国ハーバード大学のマーク・ラムザイヤー教授=ハーバード大学資料写真//ハンギョレ新聞社 日本軍「慰安婦」のことを売春婦と規定したハーバード・ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授の名が、日本の右翼系の研究団体の役員名簿に載っていることが明らかになった。日本国内の別の右翼系の研究団体は今月24日、ラムザイヤー教授の論文を擁護するセミナーを開くことを決めた。 右翼系の「日本文明研究フォーラム」のウェブサイト内の役員を紹介するリストにラムザイヤー教授の名前が記載されていることが分かった。聯合ニュースが5日報じた。ラムザイヤー教授の研究は日本の右翼団体と緊密につながっているのではないか、というこの間の疑惑を裏付ける事例だ。韓国メディアの取材が始まったことで、現在は役員リストがウェブサイトから削除されている。 同団体は201

                                      「慰安婦」論文で論議のラムザイヤー教授、日本の右翼系研究団体の役員名簿に名前あり
                                    • ひきこもり専門家の上山和樹氏は、表現の自由を攻撃して誹謗中傷に加担するような人物 - 法華狼の日記

                                      上山氏*1のツイートが、はてなブックマーク*2で批判的な注目を集めていた。 雁琳氏より北村紗衣側を応援する大学人(それも著名な)がけっこういる様子なのに驚いてる。 といっても散見されたのは社会学やフェミニズム界隈なので、もうそっち系の人にはまともな判断力を期待すべきではないか。 いずれにせよ、今後の帰趨を大きく左右する重大案件であることは間違いなさそう。— 上山和樹 (@ueyamakzk) 2022年1月21日 雁琳氏より北村紗衣側を応援する大学人(それも著名な)がけっこういる様子なのに驚いてる。 といっても散見されたのは社会学やフェミニズム界隈なので、もうそっち系の人にはまともな判断力を期待すべきではないか。 いずれにせよ、今後の帰趨を大きく左右する重大案件であることは間違いなさそう。 あまりツイートが注目されてこなかった人物だが*3、そのひどさは今回にはじまったことではなく、以前から

                                        ひきこもり専門家の上山和樹氏は、表現の自由を攻撃して誹謗中傷に加担するような人物 - 法華狼の日記
                                      • 指揮官自決、戦病死扱い ノモンハン敗戦・熊本編成部隊 遺族「隠蔽 責任を転嫁」 | 熊本日日新聞

                                        パソコンやスマートフォンなどでいつでもどこでも熊本日日新聞を読める「熊日ビューアー」をスタート!画面上で紙面の拡大縮小ができ、文字や写真が見やすく便利です。 1939年、旧日本軍が旧ソ連・モンゴル軍と戦って敗れた国境紛争「ノモンハン事件」で、戦地を無断撤退した責任を問われ自決に追い込まれた旧陸軍の指揮官が、「戦病死」として処理されていたことが、遺族が開示請求した公文書で分かった。軍上層部が虚偽の報告をしたとみられ、遺族は「敗戦の責任を押しつけた上に事実を隠蔽[いんぺい]した」と疑念を深めている。 指揮官は兵庫県出身の井置栄一騎兵中佐(享年45)。熊本で編成された第23師団の捜索隊長として、激戦地の一つ「フイ高地」の現地部隊を指揮した。旧防衛庁が編さんした公刊戦史「戦史叢[そう]書 関東軍1」(69年)は、敵軍の猛攻により壊滅的な状況に陥る中で「独断守地を撤した」責任を取り、「自決の道を選ん

                                          指揮官自決、戦病死扱い ノモンハン敗戦・熊本編成部隊 遺族「隠蔽 責任を転嫁」 | 熊本日日新聞
                                        • 続:牟田口中将の遊興話の真偽|dragoner

                                          本論に入る前に、まずは前記事の執筆に至る経緯についておさらいしたい。 発端は、星海社が運営するジセダイに掲載された『「昭和陸軍と牟田口廉也 その「組織」と「愚将」像を再検討する」 広中一成 × 辻田真佐憲 トークイベント』(以下、トークイベント)及び『牟田口廉也「愚将」逸話の検証 伝単と前線将兵』の2記事である。両記事にて、高木俊朗の著作等に記されていた牟田口廉也中将、並びにビルマ方面軍上層部の醜聞が疑問視されたのだ。 しかし、そのような否定論に対してネット上で様々な反論がなされ、中でもブログ『読書放浪記録』の『広中一成氏の「牟田口廉也の宴会エピソード」否定論について』にて詳細な反論が行われていたのに刺激を受け、自分も検証を試みた結果が前記事になる。 史学の素人による素人検証がどう受け止められるか震えていたものの、公開後は意外にも大きな反響を呼び、プロの史学者の方からもお褒めの言葉を頂き胸

                                            続:牟田口中将の遊興話の真偽|dragoner
                                          • 『歴史認識問題研究』別冊号 - Apeman’s diary

                                            西岡力と高橋史朗が発足した歴史認識問題研究会は『歴史認識問題研究』というどこか既視感のある論集を刊行しています。現在までに全7号と中国人「慰安婦」を特集した別冊号(2018年10月)が出ています。 今回とりあげるのはこの別冊号です。数人がかりでひたすら蘇智良の「慰安婦」研究が穴だらけであると主張するものですが、この別冊号に収録されている右派論壇人たちの主張の粗雑さもたいがいです。 一番驚いたのは島田洋一。これじゃまるでレジュメです。おまけに冒頭部分の書誌情報から著者名が抜けているという……。 「<総論>中国人慰安婦問題の全体像、明らかになった4つの真実」を書いているのは西岡力。その「4つの真実」の一つ目が「1 中国人慰安婦問題の研究と運動は1992年朝日の慰安婦強制連行プロパガンダを契機に始まった」で、「またか……」とうんざりさせられます。しかし「蘇は自分が慰安婦問題を知ることに

                                              『歴史認識問題研究』別冊号 - Apeman’s diary
                                            • satoponda on Twitter: "実はあまり驚いていない。 朝日「誤報」騒動の時、旧民主党は秦郁彦を呼んで勉強会を開く(https://t.co/0UhIsd2Dhq)体たらくだった。秦が「慰安婦問題の権威」の座から転げ落ちても、認識は全然変わっていないというこ… https://t.co/Qk3P37v53h"

                                              実はあまり驚いていない。 朝日「誤報」騒動の時、旧民主党は秦郁彦を呼んで勉強会を開く(https://t.co/0UhIsd2Dhq)体たらくだった。秦が「慰安婦問題の権威」の座から転げ落ちても、認識は全然変わっていないというこ… https://t.co/Qk3P37v53h

                                                satoponda on Twitter: "実はあまり驚いていない。 朝日「誤報」騒動の時、旧民主党は秦郁彦を呼んで勉強会を開く(https://t.co/0UhIsd2Dhq)体たらくだった。秦が「慰安婦問題の権威」の座から転げ落ちても、認識は全然変わっていないというこ… https://t.co/Qk3P37v53h"
                                              • 本物のアホなのか安っぽいインチキ野郎なのか、判断に迷うケース - Apeman’s diary

                                                主要エントリリストを記した記事のコメント欄に興味深いコメントをカーツウェルさんから頂戴したのですが、議論には不向きな場所だったのでこちらに転載させていただいたうえでお答えしたいと思います。 従軍慰安婦の待遇のうち、外出の自由について、以下のように言われたんです。こちらで探しても外出の自由を制限するのは見つかるがそうでないのが見つからずです。 何か心当たりがあれば助力をお願いしたいのですが、対応は可能でしょうか。 先方は従軍慰安婦資料集成を根拠に しているそうです。 常州、マニラ、イロイロには外出を許可制とする規程があるがマステバ、遠山隊、中山隊、石兵団、スチュアード等過半数の部隊には外出を制限する規定はないので「慰安婦に外出の自由がない」は間違い、もしくは印象操作 元のツイートはこちらですね。 https://twitter.com/MituzoJ/status/1171989571661

                                                  本物のアホなのか安っぽいインチキ野郎なのか、判断に迷うケース - Apeman’s diary
                                                • 「韓国が大嫌いな日本人」を、世界はどのように見ているのか(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                                                  ■欧米人に日韓関係の精通者は少ない 欧米人の中で日韓関係に精通している者は残念ながら少ない。 【この記事の画像を見る】 先の大戦で日本が中国大陸を侵略し、その延長線上でパールハーバーをやったことは知っていても、その間、日韓がどのような関係性であったのかを知る者はやはり少ない。ただし戦前・戦後の日韓関係を「フランスとアルジェリアの関係に似ている」と説明すると得心が行く場合がある。 フランスは北アフリカのアルジェリアを伝統的に植民地支配していたが、フランス本国と同じく併合して県を設置し、その扱いを内国と同等とした。日本の朝鮮支配もこれと似ている。朝鮮総督府を最後まで解散することはなかったが、半島全土を1910年に併合したので本国と同じ内国扱いにした。アルジェリアは戦後、独立戦争を経てフランスから独立。 一方朝鮮半島は日本の敗戦によって強制的に独立(実際は連合国軍統治を経る)した。アルジェリアは

                                                    「韓国が大嫌いな日本人」を、世界はどのように見ているのか(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
                                                  • 令和書籍の歴史教科書検定合格に隠岐さやか「600箇所の欠陥、論文なら却下」⇒竹田恒泰「1000箇所以上で合格の大手も」 - 事実を整える

                                                    報道しない自由による隠蔽 ランキング参加中社会 令和書籍の歴史教科書検定合格に隠岐さやか「600箇所の欠陥、論文なら却下」 竹田恒泰「600箇所の内、明らかな誤りは3%程度、1000箇所以上で合格の大手も」 令和書籍の歴史教科書検定合格に隠岐さやか「600箇所の欠陥、論文なら却下」 この件だけど「18年度を皮切りに4回の教科書検定で不合格になり、20年度は600カ所以上の欠陥を指摘された」というのは凄まじい。最終的に100箇所の修正で今年度検定を通ったのは残念でしかない。論文査読なら却下のレベルにしか見えないhttps://t.co/yvg2725BvL — おきさやか(Sayaka OKI) (@okisayaka) 2024年4月20日 令和書籍の歴史教科書が文科省の検定に合格した事の詳細を報じる毎日新聞記事に関して、オープンレター呼びかけ人の隠岐さやか氏が「20年度は600箇所の欠陥

                                                      令和書籍の歴史教科書検定合格に隠岐さやか「600箇所の欠陥、論文なら却下」⇒竹田恒泰「1000箇所以上で合格の大手も」 - 事実を整える
                                                    • NHKが政府与党の圧力に屈して軍艦島ドキュメンタリ『緑なき島』を封印したらしいという報道 - 法華狼の日記

                                                      時事通信がつたえていた。放送年などから考えて、以前から圧力を受けつづけてきた短編ドキュメンタリ『緑なき島』のことと思われる。 NHK、軍艦島映像「今後使わぬ」 自民会合で、元島民疑義:時事ドットコム 自民党は19日、外交部会と「日本の名誉と信頼を確立するための特命委員会」の合同会議を開き、NHKが1955年に放送した長崎県の端島炭坑(通称軍艦島)に関する映像に、元島民から疑義が示されている問題について議論した。特命委員長の有村治子参院議員によると、出席したNHKの担当者は今後この映像を使用しない方針を示した。 ちなみに有村氏といえば、2008年にドキュメンタリ映画『靖国』の上映を中止させようと圧力をかけた政治家のひとりでもある。 「靖国」上映中止/発端は自民議員の横ヤリ/事前試写会を強要 国会で執ように問題視 有村治子参院議員は、小泉元首相の靖国参拝違憲訴訟の原告が出演していることから、映

                                                        NHKが政府与党の圧力に屈して軍艦島ドキュメンタリ『緑なき島』を封印したらしいという報道 - 法華狼の日記
                                                      • 『百田尚樹『殉愛』の真実』の宝島社が今度は『日本国紀』の検証本を出版! 保守派の歴史学者・秦郁彦が百田の詐術を - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                                                        『百田尚樹『殉愛』の真実』の宝島社が今度は『日本国紀』の検証本を出版! 保守派の歴史学者・秦郁彦が百田の詐術を 7月に出版した新作小説『夏の騎士』(新潮社)を最後に「作家引退」を宣言した百田尚樹センセイだが、周知の通り、その後もTwitterでは安倍政権擁護やリベラル派バッシングを日々繰り返すなどご健在。“嘘八百田”の愛称で親しまれているセンセイのこと、しれっと小説にカムバックするのも時間の問題のように思えるが、当面のところは“極右安倍応援文化人”のお仕事をメインにしていくらしい。 そんななか、百田センセイの“作家としてのお仕事”をキツーく点検する一冊が、このたび発売された。『百田尚樹『日本国紀』の真実』という本だ。 タイトルでピンと来た人もいると思うが、これは例の“エセノンフィクション”こと『殉愛』(幻冬舎)のウソを徹底的に暴いた『百田尚樹『殉愛』の真実』(以下「殉真」)と同じ、宝島社が

                                                          『百田尚樹『殉愛』の真実』の宝島社が今度は『日本国紀』の検証本を出版! 保守派の歴史学者・秦郁彦が百田の詐術を - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                                                        • 飢えていなくても人肉を食った日本軍 - 読む・考える・書く

                                                          日本軍によるエクソ・カニバリズム「父島事件」 文春オンラインに、アメリカ人捕虜を殺してその肉を食べた、小笠原諸島父島での事件を取り上げた記事が掲載されている。[1][2] ガダルカナル、インパール、フィリピンなど、拙劣な作戦計画のために補給を絶たれて飢餓状態に陥った日本兵が人肉食に走った事例はよく知られている。これらの事例は、人肉だろうが何だろうが食えるものは何でも食わなければ死ぬしかないという極限状態で行われた行為なので、おぞましいとはいえ安易に非難できることではないだろう。 しかし、この「父島事件」は、特に飢えているわけでもなかったのに、島に駐屯していた部隊の隊長をはじめとする将校たちが、敵兵の肉を食う宴会を開いたという異常な事件だった。[1] アメリカ人捕虜を殺してその肉を食べた…… “狂気の宴会”が行われた「父島事件」とは なぜ日本兵は“人肉食”を求めたのか (略) 「大隊は米軍飛

                                                            飢えていなくても人肉を食った日本軍 - 読む・考える・書く
                                                          • 米国外交官が記した柳条湖事件の真実

                                                            柳条湖事件が起きるまでに満鉄施設が何度支那人に襲われたか このブログで何度か昭和六年(1931年)に満州事変の発端となった柳条湖事件のことを書いてきた。 繰り返しになって申し訳ないが、満州事変に関するわが国の戦後の歴史叙述では、昭和三十一年(1956年)十二月に発行された雑誌『別冊 知性』第五号に、元関東軍参謀の花谷正の名前で「満州事変はこうして計画された」という記事が掲載されて以降、柳条湖事件は関東軍が満鉄線路を爆破したことが通説となっているのだが、この雑誌の記事は花谷正本人が書いたものではなく、当時二十三歳の東大生であった秦郁彦が花谷に取材し、自分の名前を伏して花谷正の手記として発表されたものだという。当時は満州事変にかかわった本庄繁、板垣征四郎も、石原莞爾もすでに他界しており、その雑誌記事の真偽は今となっては確認のしようがないのだが、満州事変が関東軍の自作自演であると主張する研究者の

                                                              米国外交官が記した柳条湖事件の真実
                                                            • 比較政治の専門家なら「狭義の強制連行」という概念を1991年以前に反映できないことは指摘できるはずではないか - 法華狼の日記

                                                              先日に、金学順証言を植村隆氏が報じた「当時の段階」において、はたして「挺身隊」と「慰安婦」が日本で区別できたのだろうかという疑問を書いた。 hokke-ookami.hatenablog.com 同じように、「連行」という表現が当時において必ず「強制連行」と読解され、なおかつ日本軍による直接的な奴隷狩りと必ず解釈されたかという疑問がある。 まず「狭義の強制連行」という言葉は1992年に初めて確認されていて、同年に批判されたことがわかっている。 雑誌『諸君!』で秦郁彦氏が初めて文章にして、それを受けるように吉見義明氏が同年の『従軍慰安婦資料集』で「広義の強制連行」を示した。 「狭義の強制連行」とはどういう意味? - 河野談話を守る会のブログ2 1992年9月号の「諸君!」の中で秦郁彦はこう書いている。 官官憲の職権を発動した「慰安婦狩」ないし「ひとさらい」的連行(かりに狭義の強制連行とよぶこ

                                                                比較政治の専門家なら「狭義の強制連行」という概念を1991年以前に反映できないことは指摘できるはずではないか - 法華狼の日記
                                                              • 満州事変の前に何が起こっていたのか~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 1

                                                                満州事変についてのGHQ焚書の9割はネット公開されていない 本のタイトルから判断して満州事変に関する本は30点がGHQによって焚書処分されているのだが、そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているのは3点のみで、9割がデジタルデータ化されていながらネット非公開である。 国立国会図書館のホームページには、著作権保護期間満了が確認された書籍はネット公開されるルールになっており、 「公開調査により著作者の著作権保護期間満了であることが確認できた場合は、著作権保護期間満了としてインターネット公開を行います。著作権保護期間内であり、著作権者のご連絡先が判明した場合、利用に関して許諾依頼を行い、許諾が得られましたら、インターネット公開を行います。」 「著作権状況が不明又は著作権保護期間内であり、著作権者の連絡先が分からないもの(いわゆる「孤児著作物(orphan works)」

                                                                  満州事変の前に何が起こっていたのか~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 1
                                                                • 満州事変勃発直後の世界の動き 新聞記事で読む宣伝戦2

                                                                  昭和三十年に関東軍の自作自演に書き換えられた柳条湖事件 満州事変は1931年(昭和6年)9月18日に奉天(現瀋陽)郊外の柳条湖で、日露戦争で大日本帝国に譲渡された南満州鉄道の線路が爆破された事件 (柳条湖事件)を機に日支間の武力闘争がはじまり、関東軍が満州全土を占領するに至る事変を言うが、今日の教科書などの叙述やマスコミなどの解説も概ね同様で、戦争原因となった満鉄線路の爆破は関東軍の自作自演と記されている。しかし当時の記録や解説書では、満鉄線路を爆破したのは支那兵であると書かれていた。もちろん支那は日本兵がやったと主張し続けたのだが、世界的は日本の主張を認めていたのである。 しかしながら、以前このブログで書いた通り、昭和30年に発行された雑誌『別冊 知性』の12月号に、元関東軍参謀の花谷正の名前で「満州事変はこうして計画された」という記事が掲載されたことが契機となって満鉄線路を爆破したのは

                                                                    満州事変勃発直後の世界の動き 新聞記事で読む宣伝戦2
                                                                  • 外村大・東大教授への反論のページ

                                                                    ☆外村大・東大教授への反論のページ 2018年7月16日~、今田真人 ①拙稿「外村大・東大教授の一文について――〝振り上げたこぶしは自分の頭に置いたらどうか″」をアップしました。以下に拙稿を掲載しています。 →PDF版はこちらからダウンロードしてください。 ②satophoneさんが、みずからのサイト「旧満州への朝鮮人『慰安婦』連行資料集」で、今田と外村大氏との論争や拙著について、論評していただいています。 →リンクはこちらから。 ③拙稿「外村大・東大教授への再反論――学者としての致命的な誤りを深刻に自覚せよ」を私のHPの別のページにアップしました。 →リンクはこちらから。 ※なお、当初、拙稿には公文書等の写真を掲載していましたが、著作権法上の許諾が煩雑か困難なため、削除しました(PDF版も同様)。原本を照会したい方は、国会図書館など、それぞれの所蔵館に足をお運びください。(2021年5月

                                                                    • 中国は満州事変をどう伝えたか~~大泉忠敬『支那新聞排日ぶり』(GHQ焚書)を読む その1

                                                                      以前このブログで、「国立国会図書館デジタルコレクション」で「個人向けデジタル化資料送信サービス」の手続きをすることにより、GHQ焚書の大半が自宅のPCなどで読めるようになったことを書いたが、このサービスの手続きをすることで閲覧できるようになったGHQ焚書のなかから、読者の皆さんにとって興味深いと思っていただけそうな本を今後紹介させて頂きたいと考えている。 今回は昭和六年に先進社から刊行された大泉忠敬『支那新聞排日ぶり』という本を採り上げることにしたが、お隣中国の排日・抗日状況については戦前戦中に多くの本が刊行されており、少なからずの作品がGHQで焚書処分されている。 編著者の大泉忠敬については、東京日日新聞社経済部長の杉山幹が記したこの本の序文に「第一外国語学校教授たる大泉君、若き支那研究科である」と書かれているのだが、「近代文献人名辞典」で調べても「生没年不詳」と著書にこの本が記されてい

                                                                        中国は満州事変をどう伝えたか~~大泉忠敬『支那新聞排日ぶり』(GHQ焚書)を読む その1
                                                                      • ウィキペディアには「この記事は詳し過ぎるので、百科事典にふさわしい分量に整理します」という奴がいる…… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                        【記録する者たち】 話は、 この記事からの、続きとなる。 m-dojo.hatenadiary.com 「後編」が放送され、前話において一部「あれっ?」というクエスチョンマークがついたところの種明かしがされる。 「帝都は泥棒の夢を見る・後篇」ご視聴ありがとうございました。前篇以上にドキドキし、死にそうでした。ラスト、次元が演じた「本郷義昭少佐」はこんな世界で大活躍する戦前版007みたいなスーパーヒーローなのです。ぜひ山中ワールドとも出会いを!#ルパン三世part6 #ルパン6 #Lupin6 #ルパン三世 pic.twitter.com/wasjwGacR4— 芦辺 拓 (@ashibetaku) November 20, 2021 そう言えば『サムライ・ノングラータ』(谷口ジロー&矢作俊彦)の主人公の名前もホンゴー・ヨシアキだった。この歳になるまで「不死身の軍事探偵」本郷義昭のこと知らな

                                                                          ウィキペディアには「この記事は詳し過ぎるので、百科事典にふさわしい分量に整理します」という奴がいる…… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                        • 慰安婦問題に関するラムザイヤー教授論文撤回を求める経済学者声明の事実関係の誤りについて – 歴史認識問題研究会

                                                                          慰安婦問題に関するラムザイヤー教授論文撤回を求める経済学者声明の事実関係の誤りについて 西岡力(歴史認識問題研究会会長、麗澤大学客員教授、モラロジー研究所教授) ハーバード大学のマーク・ラムザイヤー教授が書いた戦時中の慰安婦に関する学術論文 「太平洋戦争における性サービスの契約」(以下、論文とする)が激しく批判されている。批判の多くは学問の自由を認めず、 論文撤回を求める過激な内容だ。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)政治学部の学部長マイケル・チェ教授が起草した経済学者による論文撤回を求める声明(以下声明とする)は3月5日現在、3千人を超える署名者を集めている(Letter by Concerned Economists Regarding “Contracting for Sex in the Pacific War” in the International Review

                                                                          • 飢餓のガダルカナルで大隊長は肉の缶詰を独占していた・・・ 『兵士たちの戦後史』 | BOOKウォッチ

                                                                            タイトルを見ただけで、何となくわかったような気分になる。『兵士たちの戦後史――戦後日本社会を支えた人びと』 (岩波現代文庫)。あの戦争を戦った元日本軍兵士が、戦後の日本社会でどう生きて、どんな思いを抱いていたかという物語――。 たしかにその通りの内容だが、いろいろと認識を新たにするような話が出てくる。とにかく「エビデンス」が豊富なのだ。「元日本軍兵士」と言っても多様で、決してひとくくりにできないことがよくわかる。 「日本軍兵士」の多くは餓死 著者の吉田裕さんは1954年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科特任教授。東京大空襲・戦災資料センター館長。2017年に出した『日本軍兵士――アジア・太平洋戦争の現実』 (中公新書)がベストセラーになった。アジア・太平洋賞特別賞や新書大賞を受賞。BOOKウォッチでも紹介した。 同書の最大の特徴は、兵士たちの最期が、実は悲惨なものだったということを克明に伝

                                                                              飢餓のガダルカナルで大隊長は肉の缶詰を独占していた・・・ 『兵士たちの戦後史』 | BOOKウォッチ
                                                                            • 戦前の日本人の満州事変の理解を知る~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 2

                                                                              柳条溝鉄道爆破事件 前回の記事で山県信敬 著『少年満洲事変と上海事変』で、満州事変の発端となった昭和六年(1931年)九月十八日の柳条溝事件が起きるまでの支那の国情について書いた。今回はその続きである。 萬寶山事件 に次ぐに、中村大尉虐殺事件があり、ために、我が軍部並びに国民の激昂が、その極に達していた時に、またしても起こった大問題がありました。 勿論、既に、それ以前からも、それに類した幾多の障害があったのでありました。例えば、八月十六日には、奉天駅北方に於いて、列車に投石して、窓硝子を破壊した事件があり、また、同月三十一日には、北大営北方の文官屯付近で、行進中の列車から、貨物を多数取り出したこともありました。 越えて翌九月になって、その中頃、奉天の北方、工業地区の北側に於いて、日本付属地に対抗して、散兵壕を構築したり、或いは、実弾射撃などして、何らかの示威的行為に出ていたのでありました。

                                                                                戦前の日本人の満州事変の理解を知る~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 2
                                                                              • GHQは満州事変について何を隠そうとしたのか~~桜井忠温 著『常勝陸軍』

                                                                                桜井忠温 (さくらい ただよし)は日露戦争に出征し、乃木将軍配下で旅順攻囲戦で右手首を吹き飛ばされる重傷を受け、帰還後療養生活中に執筆した日露戦争の実戦記録『肉弾』は15ヶ国に翻訳される大ベストセラーとなった。彼はその後陸軍省新聞班長を務め、陸軍少将となっている。昭和五年(1930年)に退役後は、作家として多くの作品を残したが、『肉弾』のほか十三点が戦後GHQによって没収廃棄され、戦後の日本人に読まれないようにされてしまった。今回はGHQ焚書の作品リストから、桜井忠温が七十年間の帝国陸軍の歴史を綴った『常勝陸軍』の一節を紹介することとしたい。 桜井忠温 満州事変はいつかは起こるべき運命の下にあったが、昭和六年(1931年)九月十八日、柳条溝の満鉄線路破壊を機として爆発したのである。 朝鮮人圧迫の例は限りがなく、六年七月二日には萬宝山事件*があり、また各地に於ける鮮人追放事件に至っては、数え

                                                                                  GHQは満州事変について何を隠そうとしたのか~~桜井忠温 著『常勝陸軍』
                                                                                • 元慰安婦ら、挺対協に「慰安婦合意の金を受け取れば裏切り者だ」と脅迫されていた……それを分かっていた日本政府が対策したこととは?

                                                                                  慰安婦被害女性ら、日本からの支援金受け取ると「裏切り者」の烙印(中央日報) 慰安婦被害女性のAさんは10日、中央日報を通じて公開した直筆の手紙を通じて「市場に向かう途中で日本の巡査に連れて行かれた」とし、慰安婦として連行されていく当時の様子について伝えた。激しい暴行を受け、慰安所生活は中国でしていたと手紙の中で語った。Aさんは自分の兄も日本の巡査に捕まって暴行を受けて亡くなったとも説明した。与党系「共に市民党」比例代表で当選し、当時韓国挺身隊問題対策協議会(以下、挺対協)の代表だった尹美香(ユン・ミヒャン)氏から、日本が2015年慰安婦合意によって和解・癒やし財団を通じて支援する1億ウォン(現レートで約874万円)を受け取らないように説得されたが、Aさんは「私は悔しいので受け取りたいと思う」と話した理由だ。 尹氏は被害者の意見を取りまとめないまま成立した同合意の源泉無効化を主張したため、支

                                                                                    元慰安婦ら、挺対協に「慰安婦合意の金を受け取れば裏切り者だ」と脅迫されていた……それを分かっていた日本政府が対策したこととは?