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  • ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    訳者まえがき まちがって公開されたとおぼしき、ロシアがウクライナ征服に成功していた場合のロシア国営通信 RIA予定稿の全訳。すぐに引っ込められたが、Wayback Machineにしっかり捕捉されていた。すごい代物。いくらでも言いたいことはあるが、読めば多くの人は同じことを考えるだろうし、ある100年近く前のドイツの人が書いた文章との類似も明らかだとは思う。 以下のツイート経由で存在を知った。ありがとうございます! 1 “The resolution of the Ukraine question.” A mistakenly published Russian article gives us a chilling insight into the neo-imperialist thinking in Russia that drives Putin’s decision to inv

      ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    • ロシア帝国300周年記念に寄せて (2022/02/04): ロシア停戦交渉団親分の「帝国バンザイ!」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

      我らが偉大なhicksian 様のこのツイートで紹介されていたブログ記事、とてもおもしろい。 broadstreet.blog この著者はMITのソ連ロシア史教授、エリザベス・ウッズ。プーチンは、ヒル&ガディの現時点ではベストなプーチン伝「プーチンの世界」で紹介されている、「プーチンは歴史の男だ」というまとめを敷衍して、その「歴史」というのがおとぎ話に近いネトウヨ妄想なのだ、という点を指摘している。 プーチンの世界―「皇帝」になった工作員― 作者:フィオナ・ヒル,クリフォード・G・ガディ新潮社Amazon このブログでは、その妄想ぶりについてかなり細かく指摘されているけれど、基本的にはこれまでしょっちゅうお目にかかった、大ロシア帝国復活こそが歴史的必然であり、民族の悲願なのであり、それを西側がじゃましくさっておるのよ、という話。いやそれよりひどくて、ロシアは昔から、優しい民主的な共存共栄の

        ロシア帝国300周年記念に寄せて (2022/02/04): ロシア停戦交渉団親分の「帝国バンザイ!」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
      • 戦前最大の右派新聞 約10年分見つかる | NHKニュース

        昭和初期に発行され、戦前、最大の右派メディアとも呼ばれた日刊紙、「日本新聞」の紙面、およそ10年間分がほぼ完全な形で残されていたことが分かりました。 これまで多くが失われたとされていて、日本が戦争へと向かっていった道筋を解き明かす貴重な資料として研究者の間で注目を集めています。 元総理大臣、平沼騏一郎が設立した団体の、資料の収蔵庫に保管されていたもので、創刊から休刊するまでの10年間、およそ3000日分の紙面がほぼ完全な形で残されていました。 日本新聞は、発行部数およそ1万6000部と多くはないものの、政官財に幅広い読者を持ち、戦前最大の右派メディアとして右派思想を広めたとされていましたが、現在は多くが失われ、初期の数年間については内容もほとんど知られていませんでした。 紙面は見開き4ページで、創刊号には編集方針として天皇中心の国家体制を絶対のものにする「日本主義」と呼ばれる思想が掲げられ

          戦前最大の右派新聞 約10年分見つかる | NHKニュース
        • 「安定した政権は全て良い政権である」という感覚 - やしお

          「安倍首相をどうして支持するのか」という実感を綴った記事が非常に面白かった。 安倍総理は何故ここまで叩かれるんだろう - えすけーぷ37のブログ 支持者の内在的なロジックは非支持者からは極めて見えにくい。それが一定程度可視化された点で貴重であり興味深い。記事のおよその論旨は以下の通りだった。 長期政権は、政策が評価されたことの結果である。 外交・内政(経済)ともに一定の成果はあった。 各種疑惑(森友・加計・桜)は首相主導ではなく外在的なもの。 疑惑を野党が追求するのは、他に政権を叩く材料がないため。 仮に不正があっても些末なことで問題ではない。国益に叶う仕事をする者が良い政治家である。 ここには大きな特徴が二つある。 一つが「具体的なデータや論拠は提示されない」という点。一切が印象に基づいて構築される。「あくまでも一般人の肌感覚的評価です。」という一文は、そうした姿勢の自己言及として象徴的

            「安定した政権は全て良い政権である」という感覚 - やしお
          • 被害者意識を掻きむしる気持ちよさと陰謀論 - やしお

            陰謀論に染まらないためには、被害者意識とそこからくる怒りを上手にいなしていくことがとても重要なんじゃないかと思っている。その被害者意識は苦しさばかりではなくて、ある種の気持ちよさもあるせいでハマると抜けるのが難しい。 陰謀論ほど極端でなくても、保守主義やリベラリズム、反差別主義や差別主義など、方向性や結論が真逆でも、何かしら「強硬な主義者」になるのは、似た機序が働いているのではないか。もっと日常的な場面で「自分は被害者/お前が悪い」という考えに囚われる時も、仕組みとしては同じかもしれない。 一方でその機序のおかげで現実に何かが改善されることがあるのも事実で、そうした面とどう折り合いをつけていくのが良いのだろうか。 といったことを最近思ったのでメモしておこうと思って。 ネトウヨと被害感情 なんで人が急に「ネトウヨ」や国粋主義者になってしまうんだろう、と以前から不思議に思っていた。 「ネトウヨ

              被害者意識を掻きむしる気持ちよさと陰謀論 - やしお
            • プーチン『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について』(2021) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

              プーチンが、ウクライナ侵略の9ヶ月前に発表した論文、というかアジ文。ウクライナはロシアと一体、という文章のように題名だけ見ると思えるが、実際にはウクライナは常にロシアの庇護下にあったし、ロシアが守ってやらないとやってけないぜ、ついでにドンバスとかクリミアとか、ロシア系が多くてみんなロシアになびいているのにウクライナ政府がそれを邪魔してネオナチ国粋主義者が虐殺していて、西側がそれを支援していてけしからん、という文章。 2022年のウクライナ侵略におけるプーチンの考え方を示す資料としてときどき言及されるが、きちんとした訳をみたことがないので (きちんとしていない、機械翻訳以下の訳が東京都市大名誉教授によるものとして存在するようだ) 自分でやりました。翻訳は、クレムリンの公式英訳に基づいている. ロシア語との齟齬があるかもしれないが、チェックしていない. 付記:ロシア大使館の翻訳がすでにあった。

                プーチン『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について』(2021) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
              • 陸上自衛隊のヘリが撃墜されたと考えている人たちは誰か(鳥海不二夫) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                2023年4月6日に宮古島付近で陸上自衛隊のヘリコプターが行方不明になりました. これに対して,陸上自衛隊は「航空事故と概定し」ていますが,「実際には撃墜されたのではないか」という憶測がネット上で飛び交っているようです. そこで,ネット上での憶測がどの程度あり,どのような人たちがそのような憶測を投稿しているのか,ツイッター上のデータを分析しました. 三行でまとめ・事故に懐疑的なアカウントは17,000アカウント程度 ・保守系アカウントが多い ・2022年にワクチン懐疑派に転じたアカウントがなぜか多い データまず,事故関連のツイートを収集するために「ヘリ+陸自,陸上自衛隊,自衛隊」で検索を行い,4月6日~15日の間に投稿された382,397ツイートを収集しました. さらに,事故ではないという投稿を取得するために,こちらの記事を参考に「撃墜,電波,電磁波,ミサイル,ドローン,中国」を含むツイー

                  陸上自衛隊のヘリが撃墜されたと考えている人たちは誰か(鳥海不二夫) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 【令和5年版】「報道の自由度2023」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                  お久しぶりです、生きてます。 正直、もうあまりこのブログを更新することはないかなと思うんですが、「報道の自由度」については、他の誰も書かないので、細々記録を残していこうと考えています。 さて、2020年から観測している*1、国境なき記者団(以下RSF)による、「報道の自由度ランキング」が今年も発表されました。金太郎飴のように「SNS上で記者が攻撃されている」しか報道してこなかった朝日が、去年はなんと、記事にすらしない、という英断(!)を下して界隈を賑わせました。さあ、今年はいったいどうなっているのか…! 【目次】 朝日くん、記事にする 朝日が報じないこと 伝統的とはなにか ところが英語版では... 他紙について 今日のまとめ 朝日くん、記事にする 今年は、おお、「報道の自由度ランキング」、記事になっています!わくわくしながら内容を見ていきましょう。 日本の状況について、「メディアの自由と多

                    【令和5年版】「報道の自由度2023」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
                  • とにかく要素が多い『日本沈没2020』各話感想|tkq

                    質問箱にこんな投稿がありました。 もはや質問でもなんでもないのですが、そこは自分の質問箱ではデフォルトなので置いておきます。 そういえばやるとか言ってたな、と思ってネットフリックスを開くとマイリストに当然のように保存しているじゃないですか。見ようか迷っていたのですが、そこまで言うなら、と見始めて数話を見終わった頃にはこうなっていました。 何もかも唐突に起こるシナリオ、死ぬためだけに出てくるモブ登場人物、いろんな人が出てくるのにステレオタイプ系が多い人物造形、ラップバトル、時々英語で喋る弟、ディザスターものなのにめちゃくちゃ薄い現実感、謎パラグライダー、大麻畑などめまいがする要素が盛りだくさんで頭がくらくらしてきたのです。 普段アニメをそんなに見ない俺は「あれ? アニメってこういうのだっけ?」と思ったのですが、勧められて見た『メイドインアビス』は全然そんなことがなく普通に面白かったので、アニ

                      とにかく要素が多い『日本沈没2020』各話感想|tkq
                    • 米議会乱入、暴徒のタトゥーや旗は何を意味するのか

                      1月6日、トランプ支持者が米議会議事堂の前に組み立てた絞首台。暴力と白人至上主義のシンボルのなかには、誰が見てもそうとわかるものもあれば、一般の人には意味が通じないものもある。(PHOTOGRAPH BY SHAY HORSE, NURPHOTO/GETTY IMAGES) 2021年1月6日、米連邦議会議事堂へ乱入した暴徒たちは、さまざまなシンボルを携えていた。 その中には、テレビでこの異様な光景を見ていた人々にも一目で意味がわかるシンボルもあった。赤地に青いX印、その中に白い星が並ぶ旗は、南北戦争時代に奴隷制維持を支持して合衆国からの独立を図った南部連合の旗で、今も奴隷制や白人至上主義の象徴になっている。絞首台と首のしめ縄も同様に、人種隔離政策であるジム・クロウ法時代の黒人リンチや、西部開拓時代の無法地帯を思い起こさせる。(参考記事:「リンチ殺人が横行した米国、暗黒の歴史」) だがその

                        米議会乱入、暴徒のタトゥーや旗は何を意味するのか
                      • 映画『ラーゲリより愛を込めて』を見てきました~ -  紬とウィスキー                                                                                                                                  ウイスキーブログ&着物生地のブログ

                        大晦日の昨日は、『ラーゲリより愛を込めて』を見てきました。 シベリア抑留物は見るのが辛そうで見るのをためらって来ましたが、終わってみると、見て良かったと思っています。とても感動しました。 www.youtube.com よく、シベリア抑留の厳しい非人道的な労働などは、ロシア人のアジア人に対する蔑視などが大きな要因だと感じていましたが、映画を見るとそれだけではないと感じました。 共産主義が良いの悪いのというレベルの前に、ロシアが第2次世界大戦で払った多大な犠牲と共産主義の支配構造というものが、ロシアの強権的ともいえる行動に結びついているのだと思います。 現在のロシア、中国、北朝鮮などを見るにつけ、支配体制の維持のためには、個人の権利や尊厳などを平気で踏みにじる温床があることの恐ろしさを感じます。 もちろん、軍国主義化下の日本でも同様の状況であり、中国大陸で日本軍が行った残虐行為や経済的な搾取

                          映画『ラーゲリより愛を込めて』を見てきました~ -  紬とウィスキー                                                                                                                                  ウイスキーブログ&着物生地のブログ
                        • 『日本沈没2020』への酷評は妥当なのか 排外的な“日本スゴイ”への風刺を読み解く - wezzy|ウェジー

                          人気アニメーション監督・湯浅政明が、『DEVILMAN crybaby』に次いでNetflixで発表した、全10話のアニメシリーズ『日本沈没2020』。永井豪の漫画『デビルマン』同様に名作として知られる、SF小説界の巨匠である小松左京の代表作を基に、2020年、突然の大地震に襲われた日本で、都内在住のある家族たちが次々に生存の危機に瀕する様をオリジナルストーリーで描いていく人間ドラマだ。 原作小説のようなポリティカルサスペンスの要素が強い物語ではなく、一般市民の家族たちの目線から、日本が沈没するという大災害を描くのが本作の特徴。スケールの大きな題材と、過激な表現が可能なNetflixでの発表だけに話題を集めていた。しかし公開後、一部でかなり激烈な酷評や、反発を受けたことでも話題を呼び、賛否が分かれる作品ともなっている。 本シリーズ『日本沈没2020』は、果たしてそこまで酷評されるほどの問題

                            『日本沈没2020』への酷評は妥当なのか 排外的な“日本スゴイ”への風刺を読み解く - wezzy|ウェジー
                          • ロシアとウクライナについて思うこと | 何丘ブログ

                            ロシアと関わりの深い人生を送っている。んで今、ロシアと戦争状態にあるウクライナに住んでいる。両国に関してはいろいろ思うところがある。それは時とともに変わっていくものだと思うので、とりあえず現在の感じ方・考え方を書き残しておきたい。 一言でいうと、私はロシアを憎悪しており、ウクライナを軽蔑している。一方でロシアを愛しており、ウクライナに同情している。 前置き 簡単に自己紹介しておく。 私はいまウクライナのオデッサという街に住んでいる。これを含めて、ロシア語圏に住んで通算7年になる。さかのぼると、大学でロシア文学を専攻し、以降今日までロシア歴(?)は15年近い。あと、妻はロシア人である。 このかんロシア人とそれなりに交渉を持ち、ロシア社会・ロシア文化にそれなりに浸った。また、それなりにロシアについて本も読んだ。だが私は頭が悪いので、それら一々のことをよく記憶もしてないし、すごく深い考えもない。

                              ロシアとウクライナについて思うこと | 何丘ブログ
                            • 海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【基礎編】 - ウラジーミルの微笑

                              もうすぐ絶滅するというリアルの書店に寄せて(上) この記事は、海外文学の世界を渉猟するためのガイドマップとなることを目指している。 前編として海外文学にまつわる基本情報を、後編として各出版社/各種レーベルの解説記事を載せている。なお、この記事の末尾には執筆の動機を示した前書きを置いている。 なぜ海外文学か 最初に、なぜ日本語で書かれた作品がこれほど沢山存在しているのに、敢えて外国語で書かれた作品を偏愛するのかを述べておこう。 一つ目の理由は、それが知的好奇心を満たしてくれるからである。特に、馴染みの薄い国の文化・歴史を知ることができる点は、間違いなく海外文学の楽しみの一つに数えられるだろう。歴史好きか、あるいは外国文化に興味がある人であれば、ハマれる要素は十分にある。私はヒキコモリの出不精で旅行は嫌いだが、紙と想像の次元で世界中を飛び回るのは大好きである。 もう一つの理由は、端的に作品のレ

                                海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【基礎編】 - ウラジーミルの微笑
                              • 台湾をうらやむことの無神経さ - やしお

                                オードリー・タンさんが大臣に起用されたり、新型コロナ対策が効果的だったり、そんな報道や記事をたくさん見かけて、台湾が合理的に判断できることを羨ましく思ったりする。でもこの「羨ましい」には、実は無神経さ・傲慢さが潜んでいるのではないか、とちょっと疑っている。 台湾やシンガポール、イスラエルといった国々は、日本と比較してももっとリアルに「自国の存続」への危機感を持続させているのだろう。台湾は台湾海峡を隔てて大陸中国と常に向かい合い、その相手は「一つの中国」を掲げ国家としての存在を否定している。シンガポールは戦後にマレーシアと一旦は連邦を形成するも、真水など重要なインフラをマレーシアに握られたままその後に独立している(現在は協調関係を維持している)。イスラエルは、第1次大戦後のイギリスによる三枚舌外交(その一環のバルフォア宣言)に基づいて建国後、周囲のアラブ諸国と4度の中東戦争を経て自国を維持し

                                  台湾をうらやむことの無神経さ - やしお
                                • 【2020年6月版】世界史関連の新刊30冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                  2020年3月〜2020年6月の世界史関連の新刊の紹介 新型コロナの影響で、地方によっては本屋が閉まって本に触れる機会が減った方もいたかもしれません。逆に、図書館が閉まったせいで電子書籍やネット通販でガンガン本を買った人もいるかもしれません。後者は私のことです。 直近で出た世界史関連の新刊を紹介してまいります。やはり疫病に関する本が多く出ているのと、あと大学出版会から分厚めの専門書が多く出ています。 1. 「陸海の交錯 明朝の興亡 <シリーズ 中国の歴史>」 檀上寛 著  岩波書店 2020/5/20 陸海の交錯 明朝の興亡 (シリーズ 中国の歴史) 作者:檀上 寛 発売日: 2020/05/21 メディア: 新書 中華と夷狄の抗争、華北と江南の対立、草原と海洋の相克――明の時代とは、このような混沌とした状況に対する解答であった。第四巻は、一四世紀の元末から清が台頭する一七世紀まで、三〇〇

                                    【2020年6月版】世界史関連の新刊30冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                  • 「報道の自由度2021」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                                    大変お久しぶりというか、皆様覚えておいででしょうか。実務や請け負った仕事がタイヘン忙しく、4カ月も放置してしまいました。お約束していた方との記事も作れず無念です。 今日は生存報告と共に、去年の記事の焼き直しでございます。 www.netlorechase.net 国境なき記者団(RSF)が毎年出している「報道の自由度」調査の結果を、日本のメディア(特に朝日)が、毎年金太郎飴のようなやる気のない記事を出している、という内容です。まとめは以下の通り。 ①「SNS上で攻撃される」という文章について、RSFは2017年から指摘しているため、朝日の書き方はミスリードを誘う。 ②経年を見ても、RSFの日本の報道自由度の低さの原因は、「系列」による報道自由の縛りと利益至上主義によるものだという指摘であり、SNSの話は挿話の一つに過ぎない。 で、今年はどんな書き方になっているのかな、というのを見てみたらが

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                                    • ついに日本語化されたもはや伝説のアドベンチャーゲーム『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』レビュー

                                      編注:本レビューは小説家でもある藤田祥平氏の脳内会話を言語化した一風変わったレビューとなっており、内容はわかりづらいかもしれない。しかしその結果、あなたは本作のストーリーの核心(……あるのだろうか)触れないまま、本作の雰囲気を存分に体験することができる。またゲームプレイの内容は存外わかりやすく書かれているため、肉体装置がネタバレ警報を出さない場合は一読をおすすめする。 インターネット上のランダムな文章―― 『ディスコ エリジウム』だ。このタイトルを片仮名で書けるのは、嬉しい。日本語訳の発表まで、三年かかった。そのあいだにわたしたちの世界は疫病に侵され、500万の命が喪われ、欧州の東で戦争が始まった。たしかに、いい頃合いなのかもしれない。現実といういまいましい世界を忘れ、べつの世界にどっぷりとはまるのに。 本作はテキストを主体としたアドベンチャーである。英語で発表された原文のワード数は、10

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                                      • 【令和6年版】「報道の自由度2024」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                                        さて、毎年恒例、「報道の自由度ランキング」のお時間がやってまいりました。2020年から観測し始めてはや5年目(過去記事参照ベースで言えば7年目)。毎年不自由さを感じる今日この頃ですが、果たして今年はどうだったのでしょうか。 過去記事はこちら。 www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net 朝日新聞の報道 2023年との違い 日本の海外で影響力低下 今日のまとめ 朝日新聞の報道 おととしは記事にすらしない、去年は金太郎飴のように唱え続けていた「SNS上の攻撃」が消え、「政治的圧力やジェンダー不平等」(でも企業の圧力は書かない)という書きっぷりでしたが、さて、今年はどうなっているのか… 同NGOは日本の状況について、「伝統の重みや経

                                          【令和6年版】「報道の自由度2024」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
                                        • 出羽守に叱られろ!

                                          最初にネタをひとつ。 《TLがデワノカミ批判だらけなので、ライバルの神仏を告知しておきます。 1.出羽守(デワノカミ):「欧米では」を連発する外国かぶれ 2.奈良の大仏(ナラノダイブツ):「日本人なら」を連発する国粋主義者 3.救世観音(クセカンノン):「◯◯人のくせに」を連発する差別主義者》 これは、2018年の8月にツイッター上に投下した書き込みなのだが、こんな未消化なネタをわざわざ公開したのは、私自身が、この数年、いわゆる「出羽守」を嫌う日本人が増えたことをとみに実感しているからだ。 念のために「出羽守」についてざっと解説しておく。 「出羽守」は「でわのかみ」と読む。意味は、weblio辞書では 《-略- 海外(特に欧米)の習慣や事柄を引き合いにして、日本のことを貶すような言動を取りがちな人のこと。 -略-》 と説明されている。 「欧米では」「アメリカでは」「フィンランドでは」という

                                            出羽守に叱られろ!
                                          • 海外「キムチビンタは流石に反則だろうが………」 輸出厳格化に対する韓国側の反応が常軌を逸してると話題に

                                            日本が半導体材料の対韓輸出管理を強化した事を受け、 韓国では日本製品の不買運動が広がりを見せています。 日本製不買運動の実態調査を行った世論調査の結果によると、 不買運動に「参加している」と回答した人は54.6パーセントに達し、 「今後参加する」と回答した人は66.0パーセントに上ったそうです。 韓国で行われている不買運動を海外メディアもこぞって取り上げており、 ロイター通信は、安倍総理をキムチでひっぱたく活動家、 手数料を払ってでも日本旅行をキャンセルする旅行者、 日本製品を撤去する商店主などの姿を取り上げています。 多くの外国人からすると、韓国側の反応は行き過ぎてると感じるようで、 関連記事には、韓国に対する批判的な声が多数寄せられていました。 「韓国はいい加減にしてくれ!」 韓国大統領の日本への謝罪要求に呆れの声 翻訳元■■■■ 予備動画 ■ こんな事を70年前の問題を理由にやってる

                                            • 元海自特殊部隊員が語る「尖閣諸島、北朝鮮以上の、この国の危機」(近藤 大介,伊藤祐靖) @gendai_biz

                                              尖閣諸島における自衛隊特殊部隊と敵国特殊部隊との攻防、そして北朝鮮における自衛隊特殊部隊による日本人拉致被害者の奪還作戦――伊藤祐靖氏(55歳)が書いた新作小説『邦人奪還  自衛隊特殊部隊が動くとき』(新潮社刊)が話題を呼び、すでに4万部のベストセラーになっている。 75回目の終戦記念日を終えたいま、元自衛隊特殊部隊の作家・伊藤氏と、東アジア取材の第一人者である近藤大介が、日本とアジアの「いまそこにある危機」について、語り尽くした――。 尖閣上陸作戦の圧倒的なリアリティ 近藤: コロナ禍に揺れる2020年夏、奇妙な小説を世に出しましたね。私はかれこれ30年以上、東アジアの取材を続けていますが、伊藤さんの『邦人奪還』を読んで、いままで生きて来てよかったとさえ思いました。 伊藤: それ、どういう意味ですか? 近藤: 普段、ノンフィクションの世界に身を置いていると、フィクションを面白いと思えなく

                                                元海自特殊部隊員が語る「尖閣諸島、北朝鮮以上の、この国の危機」(近藤 大介,伊藤祐靖) @gendai_biz
                                              • 政治学者グリゴリー・ゴロソフ「プーチンの独裁が続くより軍事政権が生まれる可能性が高い」 | 四つのシナリオを分析

                                                ロシアを代表する政治学者グリゴリー・ゴロソフは、プーチン政権崩壊のシナリオやその後に起きることについて、ロシアメディア「ホロド」に隔週で寄稿している。 ゴロソフが指摘する、「アフター・プーチン」のロシアで起こりうる新たな問題とは? アフター・プーチン──想定できるシナリオ 「プーチン以後」のロシアがどうなるのかという問いは、少なくとも2003年ごろから出ており、その都度「プーチンが残る」という結論になっている。確かにそれがいまもいちばん妥当なシナリオであることは認めざるをえない。 2020年の憲法改正によって、プーチンがさらに12年間大統領の座に留まるための法的条件が整った。政治状況もいまだ予断を許さない。とはいえ何かしらの変化はある。ロシアで暮らす人たちにとって(それは支配階級の人たちから一般の人たちまで)、プーチンという人物が、問題を解決する人から、重大な問題そのものへと変化しつつある

                                                  政治学者グリゴリー・ゴロソフ「プーチンの独裁が続くより軍事政権が生まれる可能性が高い」 | 四つのシナリオを分析
                                                • 横浜トリエンナーレへの批判を読んで(前半)

                                                  (文字数制限にかかるようなので、前後に分けて挙げます。) 前置き 第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」がこの土日で終わります。私も見に行って、なかなか面白く思いました。ところが友人によると、SNSでは批判の声が多いそうですね。あまりそういうものは見ないようにしているのですが、友人がその場で例を見せてくれたので、ついいくつか読んでしまいました。そのときの感想は、ひとことで言うと「批判者の言うことにもわかる点はある。でもキュレーターはそれなりによくやっていたと思うし、今回が最悪だとか、他の回に比べてどんどん悪くなっているとか、そんな気はしない」ということでした。そこで友人といろいろのことを話し合ったのですが、今はそれを思い出しながらこの文を書いています。 今回の展覧会には魯迅の『野草』という短編集が深く関わっていますが、魯迅は「おおむね、折にふれてのささやかな感想を述べたに過

                                                    横浜トリエンナーレへの批判を読んで(前半)
                                                  • 「大坂選手のつぶやきが炎上」米紙が伝えた日本の人種差別(猪瀬聖) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                    無抵抗の黒人男性を白人警官が暴行死させた米国の事件をきっかけに人種差別に抗議するデモが世界中に広がる中、米有力紙のワシントン・ポストは、プロテニスの大坂なおみ選手の発言が日本国内で炎上していることを取り上げ、日本の内なる人種差別問題を世界に発信した。 ツイートに批判の嵐米国在住の大坂選手は、ミネソタ州で起きた黒人男性の暴行死事件の直後から、ツイッター上で「あなたの身に起きていなくても、それは何も起きていないということを意味しない」と事件に関心を持つよう呼びかけたり、人種差別を批判してアメリカンフットボールのプロリーグを事実上、追放された黒人選手の写真を載せたりして、人種差別に強く抗議してきた。 そうした中、激しい炎上を招いたのは、大阪市内で7日に開催された人種差別反対デモに関する4日のリツイート。大坂選手は日本語で「お願いしいます」(原文ママ)と書き込み、デモへの参加を呼び掛けた。 ところ

                                                      「大坂選手のつぶやきが炎上」米紙が伝えた日本の人種差別(猪瀬聖) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                    • 純化政策か、大胆な少子化対策か? - Chikirinの日記

                                                      すごいおもしろいことが起こったので記録として。 先日、次のようなツイートをしたら、相当数のRTといいねが付きました。 ハンガリーのオルバン首相が「移民ではなく、出生率を上げて人口減少を防ぐ」ためにとった子育て支援策のひとつが「子供を4人産んだ女性は、一生、所得税をゼロにする!」 すごいと思うけど、実際これくらい思い切った政策必要かもね、本気で出生率を上げたいなら。— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) November 12, 2019 NHKの夜の9時のニュースを見て呟いたものですが、ハンガリーの大胆な政策には驚いた方が多かったようです。 実際これは考えれば考えるほどよくできた政策です。 これがもし「世帯全体の所得税を軽減する」になってると、「女性は子供を産み、男性が稼げばよい」となり、性別による役割分担を固定化させてしまいます。 その上お金持ちの男性には「税負担が重いから、節

                                                        純化政策か、大胆な少子化対策か? - Chikirinの日記
                                                      • イスラエル閣僚、ガザへの原爆投下も「選択肢」 懲戒処分に

                                                        イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(2023年10月28日撮影)。(c)Abir SULTAN / POOL / AFP 【11月6日 】イスラエル首相府は5日、アミハイ・エリヤフ(Amichay Eliyahu)エルサレム問題・遺産相がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への原子爆弾の投下を「一つの選択肢」と発言したのを受け、閣議への出席を禁じた。 国粋主義者のエリヤフ氏は、ラジオ局コルバラマの番組でイスラム組織ハマス(Hamas)に対する報復攻撃の規模に不満を表明。ガザに原爆を投下して「皆殺し」にする手法を容認するかとの質問に対し、「それも一つの選択肢だ」と答えた。 また、ガザで拘束されている人質について「戦争には代償が付き物だ」とし、「なぜ人質の命が兵士の命より重視されるのか」と、疑問を呈した。 こうした発言を受け、政府は直ちに懲戒処分を下したが、国内でも中東諸国から

                                                          イスラエル閣僚、ガザへの原爆投下も「選択肢」 懲戒処分に
                                                        • 「世界各国からの哀悼」が意味するもの…じつは安倍元首相が成し遂げていた「離れ業」(篠田 英朗) @moneygendai

                                                          安倍晋三元首相が凶弾に倒れた。蛮行を非難すると同時に、安倍元首相のご冥福を謹んでお祈りする。日本の外交史に大きな足跡を残された方であった。この機会に、そのことについてあらためて考え直してみたい。 安倍元首相は、日本国内では、右派としてのイメージが強く、国粋的な傾向が強かったとみなされている。他方において、訃報に際して、世界各国から哀悼の意が表明されたことからわかるように、国際的には多国間協調主義を推進した人物であった。 安倍元首相が官房長官として仕えた小泉純一郎氏と比しても、安倍元首相の場合には、価値観を前面に押し出す傾向が強かったように思われる。それは国内のイデオロギー対立の構図では、右派の国粋主義者としてのイメージにつながった。他方において、国際社会においては、「自由・民主主義・法の支配」の普遍的な原則を推進した国際主義者としてのイメージにつながった。愛国者としてのイメージと、多国間協

                                                            「世界各国からの哀悼」が意味するもの…じつは安倍元首相が成し遂げていた「離れ業」(篠田 英朗) @moneygendai
                                                          • シュワルツェネッガー「政府にだまされ心身を破壊された父のようにならないで」 ロシア国民への呼びかけが2000万回再生の反響

                                                            俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーが3月17日にInstagramとTwitterに動画を投稿。旧独軍に所属した父親の過去を明かし、ロシア人へ反戦を訴えかけています。ツイートは記事執筆時点までに32万RT、83万件のいいねを獲得。2000万回を超えて再生されています。 「ロシアの人々が大好きだ。だからこそ真実を伝えなくてはいけない」と10分あまりの動画を投稿した意図を説明したシュワルツェネッガー。旧ソ連出身のウエイトリフティング世界王者ユーリー・ウラソフに憧れた少年時代のエピソードを例に挙げ、終始一貫して“親ロシア”を強調しています。 一方で、第二次世界大戦中、旧ドイツ軍としてロシアとの戦闘に参加していた自身の父親は、ロシア兵と戦い負傷した経験からウラソフへの憧れに理解を示すことはなかったと回想。 しかしシュワルツェネッガーはむしろ戦時中の父親の行為を「現地の人

                                                              シュワルツェネッガー「政府にだまされ心身を破壊された父のようにならないで」 ロシア国民への呼びかけが2000万回再生の反響
                                                            • 「報道の自由度2020」をめぐる報道の記事から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                                                              さきほどツイートでも呟いたのですが、字数の制限もあったので、一応記事でも残しておきます。 調査対象の180カ国・地域のうち、日本は66位(前年67位)だった。日本の状況について、東京電力福島第一原発といった「反愛国的」テーマを扱ったり、政権を批判したりする記者がSNS上で攻撃を受けていると指摘した。 報道の自由度、日本66位:朝日新聞デジタル これだと、「国境なき記者団」は、SNS上の脅威が日本の報道の自由を脅かしていると指摘した、としか読めません。しかし、この書き方は少々ミスリードだと思いましたので、以下詳細を書きます。 *** 朝日が報じないこと 世界報道自由度ランキングは、毎年「国境なき記者団(以下RSF)」が、アンケートなどを元にして決めているランキングです。まあ、批判もある調査ではありますが、今回はそこらへんは割愛します*1。 さて、今回の報道自由度ランキング2020のレビューと

                                                                「報道の自由度2020」をめぐる報道の記事から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
                                                              • ヨーロッパの「民族統一主義」運動(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                ヨーロッパの辺境の民族統一主義 前編では、ドイツ、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニアの民族統一主義を見ていきました。前編はこちらをどうぞ。 今回は同じヨーロッパで、ブルガリア、アルバニア、フィンランド、オランダ、ポルトガルです。領土拡張主義にどのような民族的文脈があるかという観点でご覧になっていただければ幸いです。 6. 大ブルガリア 列強の干渉によって消えた幻の領土の回復 大ブルガリアの起源は「三つの海のブルガリア( България на три морета)」と言われた第一次ブルガリア帝国(681年~1018年)にあります。 第一次ブルガリア帝国はクルム一世の時代に最盛期を迎え、その領土は現在のブルガリア、ルーマニア東部、ギリシャとマケドニアの一部の広大な領土を支配下に置きました。黒海、エーゲ海、アドリア海の三つの海に面していたわけです。 しかしキエフ・ルーシのスヴャトス

                                                                  ヨーロッパの「民族統一主義」運動(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                • 読書メモ - やしお

                                                                  徳成旨亮『CFO思考』 人を元気にさせるような内容だった。単に「CFOの役目」の話に留まらず、グローバルな視点で日本や日本企業がどう見えるのかを含めて語る点が本書を面白くしている。それは著者が三菱UFJやニコンのCFOとして、海外の投資家・機関と相対する中で意識せざるを得なかったという。例えば日本の「事業の多角化や転換で会社を永続させる」スタイルは、米国の「会社はタイムリーに清算して社員を労働市場にリリースすべき」方針とは異なるが、社会の安定には資する。そうした特質を「グローバルな常識と違う」と否定せず、両立を考える。 CFOの役目は、「どこまでリスクをとり得るか」の範囲を正確に理解して、リスクの取り過ぎを戒める金庫番としての役目と、リスクの取らな過ぎを監視する役目の双方が必要だという。前者の「金庫番」の役目は従来からよく認識されていたが、後者の経営層へ投資を後押しする役目は軽視(ないしそ

                                                                    読書メモ - やしお
                                                                  • 「たまたま」要人が標的 日本の「テロ」 | | 中島岳志 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                                    安倍晋三元首相が殺害された事件に、「ついに起きてしまった」と思った。2008年の秋葉原無差別殺傷事件以来、「いつか政治家が標的になる」と危惧してきた。 日本では戦前、政治家や実業家を標的にしたテロ事件が頻発した。テロというと、特定の過激組織や政治思想に導かれた明確な理由でターゲットを攻撃し、国家などに要求をのませたり、社会を恐怖に陥れたりするものとされる。 ところが、戦前のテロの多くは、背景に犯人自身の貧困や孤独などによる生きづらさと、それへの怒りがあった。秋葉原事件など近年の大量殺傷事件の多くも、この背景が共通する点で戦前からの「テロ」の系譜に連なると考えてきた。近年の事件は、「たまたま」要人が標的ではなかったり、政治的な要求がなかったりしただけだ。 個人的な怒りと要人テロ 私が秋葉原事件後に著書で論じた大正時代の右翼テロリスト、朝日平吾は、1921年に安田財閥の祖、安田善次郎を殺害した

                                                                      「たまたま」要人が標的 日本の「テロ」 | | 中島岳志 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                                    • Archive.isがあるのにわざわざWeb魚拓使う理由

                                                                      anond:20190909200427 なんなの? Web魚拓は申請で消されるわ利用者が開示されるわでArchive.isと比べて全く良いところがない完全下位互換サービスだ。 Archive.isは2012年に登場してから数々の炎上事件を経て定着してきた感があるが、 未だWeb魚拓のURLをドヤ顔で持ってくる知恵遅れが後を絶たない。 https://b.hatena.ne.jp/entry/4674149750532912354/comment/daiki0910 https://b.hatena.ne.jp/entry/4674189272856780322/comment/mobile_neko なんなんだ? 海外サービスを使いたくない国粋主義者なのか? 既に魚拓があると安心させておいて後で消す回し者か? それともただ単にWeb魚拓以外のサービスを知らないのか

                                                                        Archive.isがあるのにわざわざWeb魚拓使う理由
                                                                      • 少数派から多数派への差別、ヘイトは存在する、という事例と理論集 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                        togetter.com これに関する資料一覧を、作っておこう 人種差別撤廃条約 過去記事で書いているので該当部分を(項目別に分解しつつ)再掲載しよう m-dojo.hatenadiary.com 【ヘイトスピーチを「対少数派」に限定するのは、端的に間違っている】 「ヘイトスピーチの本質は差別で、原則的に少数派へ向かう」と指摘する。「そもそも日本国内で、日本人が、日本人という属性によって外国人から差別されることは力関係の上で、基本的にはあり得ない。 これに関してはよく言われる話だが、【そもそも人種差別撤廃条約で「少数派限定」とか書いてない】と。いや…つーか明確に「すべての人が」と書いてある以上、多数派だって含まれている、と解釈するしかない。 すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳及び権利について平等であること並びにすべての人がいかなる形での差別をも、特に人種、皮膚の色又は国

                                                                          少数派から多数派への差別、ヘイトは存在する、という事例と理論集 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                        • ノーベル賞作家オルハン・パムクが語る「トルコで反体制派の作家として生きるということ」 | 新作『ペストの夜』で再びトラブルに

                                                                          2006年にノーベル文学賞を受賞したトルコの作家、オルハン・パムク。11月に邦訳が刊行予定の新作『ペストの夜』について、また2023年に選挙を控えるエルドアン大統領、友人であり8月にニューヨークで刺傷された作家のサルマン・ラシュディについて、英紙「フィナンシャル・タイムズ」が聞いた。 オルハン・パムクは、イスタンブールのヘイベリ島にあるレストラン「マヴィ」の女性オーナーと特別な絆で結ばれている。20年ほど前、彼女に窮地を救われて以来の仲なのだ。 パムクは当時、1915年のオスマン帝国によるアルメニア人虐殺についての発言が物議を醸し、自国トルコで激しいバッシングを受けていた。水辺にあるこのレストランで夕食を終えたパムクは、国粋主義者たちのグループがこの島に上陸し、彼の別荘のすぐそばに集まっていることに気がついた。 そこでマヴィのオーナーのニガー・チェルクは、島を走る馬車に2人で飛び乗ろうと提

                                                                            ノーベル賞作家オルハン・パムクが語る「トルコで反体制派の作家として生きるということ」 | 新作『ペストの夜』で再びトラブルに
                                                                          • 「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                            …先日ムック「 ユリイカ」( 青土社刊)の2020年12月号として刊行された「偽書の世界」に掲載されたエッセイのコピーが、 私宛に送られてきた。表書きを見ると「謹呈 井沢元彦先生 呉座勇一拝」とあった。例によって言葉は丁寧だが、私に「推理小説家に戻られてはいかがだろうか」などと私の歴史家としての仕事を全て否定した男からのものからであった。内容を見ると「甲陽軍鑑は真書である」という私の年来の主張が裏付けられたことがよほど気に入らないらしい。あれこれ揚げ足取りをして、挙句の果てには「まぐれ当たりである。軽はずみに真書と断定し、それがたまたま当たっていた。それだけの話である。いわば『逆張りの日本史』だ」… (週刊ポスト2021,2月19日号 井沢元彦「逆説の日本史」) 呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を送る 週刊ポスト2021,2,19号 週刊ポスト 2021年 2月19日号 [雑誌] 発売日:

                                                                              「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                            • 新宿プレイマップ 1970年10月号 日本語ロック論争 全文掲載|みの

                                                                              新宿プレイマップ 喧論戦シリーズ②「ニューロック」 ☆内田裕也(フラワー・トラベリン・バンド) ☆鈴木ヒロミツ(モップス) ☆大滝詠一(ハッピーエンド) ☆久民(LICK・UP・PLAYER) ★司会・相倉久人(ジャズ評論家) ★撮影・羽永光則 ■ロック→GS→ニューロック 内田 僕はロカビリーから一貫して、12間も、ロックに近い事をやってきたわけだけど、ボクのバンドは3年くらい前、つまりGSの最盛期の時あたりから、かなり変った事をやってきたつもりです。演奏法なんかもそうですけど、外国のマシーンの紹介ですね。ジェファソンや、チューニンルクスなんてボクらが紹介したようなもんだ。その意味では、パワーハウスとかモップスとかその頃からやってる連中は、何らかの意味で、今やってる連中の指針になってるんじゃないかという気がしますね。それに、今みたいにウッドストックネーションなんて騒がれる前だから給料なん

                                                                                新宿プレイマップ 1970年10月号 日本語ロック論争 全文掲載|みの
                                                                              • 首相ディナビッグの誕生 - 首相ディナビッグの誕生(OjohmbonX) - カクヨム

                                                                                2033年、ディナビッグが日本国の内閣総理大臣に就任した。女装家の男性が首相となるのは日本初であり、海外メディアも「ドラァグクイーンがジャパンのPMに」と報じて話題をさらったのだった。 共産党が組み込まれたことも「ジャパンでコミュニストパーティが政権に」と話題になったが、正確には閣外協力だった。 ■来歴 ディナビッグは本名を朽木大膳(くちき だいぜん)と言った。新卒で大手商社に就職し、36歳の時に出版社が主催するエンタメ系小説の公募の賞を受賞して作家となった。必ずしも小説家への強い志があったわけでもなかった。筆名のディナビッグは、本名の「大膳」を英訳したビッグ・ディナーから、適当に決めたものだった。 38歳で商社を退職した後、公の場では女装で登場した。39歳で直木賞を受賞。受賞者記者会見でオネエ言葉でまくし立てる姿が世間に受け、様々なテレビ番組へ出るうちにテレビタレントとなっていった。既に

                                                                                  首相ディナビッグの誕生 - 首相ディナビッグの誕生(OjohmbonX) - カクヨム
                                                                                • ヨーロッパの「民族統一主義」運動(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                                  大きいことは、いいことだ。我らが祖国のあるべき領土 国境線は民族移動・宗教文化の伝播・経済的要因など様々な要因を背景にして、大きな政治力や軍事力を持った権力が現れることで様々に書き換わってきました。 今は別の権力が支配しているものの、自分たちの言語を話す人々が住む土地、祖先がかつて辺境に植民に行った先、かつて祖先が住んだ土地、偉大な王がかつて征服した土地、これらは本来は自分たちが支配しなくてはいけない土地である、という言説はかなり広く存在します。そういう言説が影響力を持つことで悲劇的な戦争が起きたことも多々ありました。 そのような「民族統一主義」の言説をまとめてみます。今回はヨーロッパ編です。 1. 大ドイツ Image by Master Uegly オーストリア主導での統一ドイツ ナチス・ドイツが東方に「生存権」を求め掲げた大ドイツ帝国圏のイデオロギーは有名ですが、その思想の下敷きとな

                                                                                    ヨーロッパの「民族統一主義」運動(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-