増加する生活保護申請件数厚生労働省は6月3日に今年3月の生活保護申請数が増加したことを発表した。 厚生労働省は増加理由を「不明」としているが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済活動が停滞したことは大きな影響を及ぼしているだろう。 生活保護制度は「最後のセーフティネット」と表現されることが多く、雇用保険失業給付、生活福祉資金貸付、住居確保給付金、休業補償などが何らかの理由で受けられず、あるいは受けても困窮が解消せず、福祉課の窓口を訪れる人々が多い状況だ。 前提として、政府の緊急経済対策などが有効に機能していれば、生活保護受給世帯はここまで増えないのだが、そういう状況ではないことも理解できる。 厚生労働省は3日、3月の生活保護申請件数が2万1026件(速報値)だったと発表した。 前年同月比7.4%増で、2万件を超えるのは昨年7月以来。今年3月は臨時休校が始まるなど新型コロナウイルスの感