叔母が、「風邪気味だから、抗がん剤治療休もうかしら」と母に連絡して、母は、「病気なら尚更通院しなければいけないでしょう」と通院をうながしたと聞きました。 その話を母は当然のように言いましたが、私は違う思いを感じました。叔母は身体が辛いのだろうと胸が痛みました。 私も通院の抗がん剤治療はずっと12年間行ってきましたが、手術後の化学療法と言える、いくつもの抗がん剤を集中的に行う治療の時ほど辛いときはありませんでした。 それは、手術の時よりも、放射線治療の時よりも辛いものでした。 点滴で、数時間かけてする、身体の中を廻る抗がん剤は、消毒液の匂いがして、身体中その匂いしかしなくなり、汗さえも消毒臭く思えたものです。12年たった今でも、私は消毒液の匂いが胃が痛くなるほどに苦手です。 当時、点滴して帰ると、次の日から三日間ほど身体に力が入らず、気持ち悪く、何も食べたくなく、脈が異常に波立ち聞こえて、自