3歳の女児が家に9日間放置され、脱水と飢餓により死亡した。この事件を聞いて、どんなに苦しかったろう、寂しかったろうと、小さい体で懸命に耐える女の子の姿を想像した人も多いのではないだろうか。母親はいったいなぜそんなことをしたのか。裁判を傍聴してみえてきたものとは。(TBS報道局 久保田智子) ■「大好きで、一緒にいたかった」9日間放置した事実との矛盾 検察官から放置された娘の気持ちを聞かれ、母親は答えた。 「のんちゃん(死亡した娘)はうちのことが大好きだった。うちと同じで大好きで。常に、生まれたときから、うちがみえなくなると、離れると、泣く子だったので。きっとうちがいない間、泣いたり、我慢してたかなって・・・寂しかったと思うし、うちといっしょで、うちと一緒にいたいって、泣いてたかなって」 うちと同じで。うちといっしょで。母親は死亡した娘に自分を重ね、自分も同じように娘が大好きで、一緒にいたか