性暴力被害者を支援するNPO団体レイプクライシス・ネットワーク(青森市)の代表を務める岡田実穂さんは12月、青森県警のつくった性暴力被害防止のパンフレットに「性犯罪から身を守る五の掟」「自分の身は自分で守る」などと書かれているのを見て、驚いた。「この内容では、被害防止どころか、被害者を傷つけてしまうことになりかねない」と感じたからだ。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】 岡田さんはこのパンフレットの問題点を、こう解説する。 「警察のパンフレットが『自分の身は自分で守る』というのはどういうことでしょうか。これでは誰も守ってくれないというメッセージとして、伝わりかねません」 「しかも、身を守るための具体例として書いてあるのが、窓を開けっ放しにするな、暗い夜道を一人で歩くな、スマホを使いながら歩くな……。常に実践するのは不可能です」 「これでは、アドバイスとして役に立たない。それどころ