国土交通省は、東京都心の上空の飛行ルートを見直し、羽田空港の国際線の発着回数を増やすことで、年間およそ6500億円の経済効果が見込まれるとする試算をまとめました。 それによりますと飛行ルートを見直して国際線の便数が増えることで、日本を訪れる外国人旅行者が今よりも年間294万人増えるほか、海外へ向かう日本人旅行者も411万人増えることが見込まれるとしています。 これに伴って、航空チケットや鉄道などの売り上げが増加するほか、外国人旅行者が宿泊や飲食にお金を使ったり、国内の観光産業で働く人の所得が増えたりすることなどで、経済効果は年間6503億円に上るとしています。 この飛行ルートの見直しでは、東京都心の上空で航空機が今よりも低い高度を通過するため、騒音を懸念する意見も出ています。 このため、国土交通省は騒音が少ない航空機は着陸料が安くなる仕組みを検討するなどして地元自治体との調整を進めています