矢野眞和『「習慣病」になったニッポンの大学』を読む。 この本の内容は、本田先生がつぶやいている通り、入学者の大半を新規高卒者が占める「18歳主義」、入学すれば卒業は容易な「卒業主義」、教育費の「親負担主義」から大学を解放し、生涯いつでも質の高い学びの機会が保証されるよう公費の投入が必要と説く。 というもの。 hamachan先生も書評書いているから、そっちも参照するように。 まあ、こちらは適当に書いていこう。 普通、大卒の数が増えるってことは、大卒の価値が小さくなると考えられがち、つまり、大卒と高卒の賃金格差が小さくなると思われがちだけど、実際はこの十数年の間に、賃金の学歴間格差は大きくなってる(6頁)。 著者は、これを、大卒の価値の重要性(単純な労働から、知識を活用する労働への人口の移動)ととらえている。 まあ、これ間違いじゃないと思うけど、大きな要因は、正社員と非正社員の格差がそのまま