前回ブログ「チェロ板(エンドピンストッパー)について」では国内のコンサートホールの舞台に使われている床板・構造を基にヒノキ無垢材のすぐれた特性を明らかにし、その結果から床構造別にエンドピンストッパーを設定しました。 www.natural-arts.jp今回はその後、製作と検討を重ねた上での結果と変更点について報告します。 1.名称の変更 チェロは表板はスプルース(ベイトウヒ)、裏板・側板はメイプル(セイヨウカジカエデ)、指板はコクタンが使われています。 ピアノには「響板」というスプルース(ベイトウヒ)を用いた音響部材があり、「高い倍音成分をカットし、耳に心地よい楽音成分だけを残して豊かな響きに変えている」(上記ブログ参照)とのこと。チェロの表板は「響板」の役割を果たしていると考えられます。 木材の共鳴効果はその硬さや重さ、木目の粗密などに左右されると考えられますが、ここでは比重という指標