京都市に立地する宿泊施設の客室数は、市が2020年までに必要と試算した4万室を既に突破し、今後2年間のうちに5万室を上回る見通しであることが、京都新聞社の試算で分かった。市内では訪日外国人の増加を背景に「お宿バブル」とも呼ばれるホテルの建設ブームが続き、地価高騰や交通機関の混雑を引き起こしているが、供給過剰の懸念も強まっている。 事業者が発表しているホテルの開業計画や、市に届け出られた旅館業施設の計画などを基に、客室数が50室以上の中・大型施設のみを選んで集計した。 市が営業を許可した宿泊施設の客室数は17年度末時点で3万8419室あった。今回の試算結果によると、本年度に入ってから客室数は既に4万室を超え、来年3月末には約4万3千室に到達。さらに19年度は約5千室、20年度は約3千室が上積みされ、客室の総合計は5万室を上回る見込みだ。21年度の開業や時期未定の建設計画も加えると少なくとも約
2025年万博は大阪で開かれることが決まった。大阪開催は1970年以来で、55年ぶり2回目である。 23日にパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会で、ロシア、アゼルバイジャンとの三つどもえの争いを制した。関係者の熱心な誘致活動が実ったといえるだろう。 地元は大いに沸いている。京都、滋賀にも大きな影響があるのは間違いない。大阪万博は健康・医療に関する技術貢献を目指すという。人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術をはじめ、世界にどんなアピールができるか楽しみである。 だが、手放しで喜んでもいられない。万博計画に関してはこれまでも多くの問題点が指摘されてきた。開催まで約6年半。改善する時間はある。 最も問われるのは開催意義だろう。なぜ、いま、大阪で再び万博なのか―。誘致話が持ち上がった当初から多くの人が疑問を抱き、地元でも機運はなかなか盛り上がらなかった。 当初のテーマ案は「人類の健康・長寿へ
祇園甲部のお茶屋「みの家」の女将(おかみ)である吉村薫さんが花街での日々や自身の半生を振り返る「祇園、うっとこの話」(平凡社・1944円、聞き書き=谷口桂子)が刊行された。 吉村さんは1950年京都市生まれ。先代の女将で母の故・千万子さんは、瀬戸内寂聴さんの小説「京まんだら」のモデルにもなった人だ。 花街でのしきたりや母への思い…。はんなりとした口調でお茶屋の舞台裏が語られる。作家で俳人の谷口さんは、みの家に長年通い、吉村さんとの親交も深いという。
中国で高級食材として人気のナマコ(マナマコ)が近年、京都府舞鶴市で注目を集めている。市内にある大学の施設では数年前から研究が始まり、市はナマコのブランド化に着手。ただ資源管理は世界的な課題になっており、17日に市内で初めて開かれた「舞鶴ナマコシンポジウム」ではナマコを取り巻く状況や府内での管理の取り組みが紹介された。 ■ナマコ「舞鶴の名物に」 とげがあり細長く丸い形。濃緑、赤褐、白などさまざま色をして水槽の底や壁面でじっとしている。舞鶴湾に面した京都大舞鶴水産実験所(同市長浜)では約100匹のナマコが飼育されている。所長の益田玲爾准教授(魚類心理学)は「生態に関してはまだ分からない部分が多い。地味に思われがちだが面白い生物」と語る。 ナマコはヒトデやウニと同じ棘皮(きょくひ)動物の一種。活動は主に冬で、敵を避けるためか夏は岩場などに隠れ「夏眠」する。同実験所は中国での需要の高まりに伴う乱獲
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く