東京電力福島第一原発事故の放射性物質を含む指定廃棄物の処分で、栃木県内の最終処分場候補地となっている塩谷(しおや)町が、指定廃棄物を福島第一原発周辺に集約すべきだと提案したことに波紋が広がっている。 環境省は、9日に宇都宮市で開かれる県、各市町との会議で、改めて地元での建設に理解を求める方針だ。 塩谷町の見形和久町長の提案に対し、町役場には7日、午後5時までに79件の電話や電子メールが寄せられた。 福島県の被災者から「被害者の痛みを分かっているのか」「東電の電気は関東で使っているのだから、関東で処理すべきだ」などの批判と、「国が補償と生活再建策を示した上で福島に集約するべきだ」などと賛成する意見の半々だったという。