中高生を中心に年間230万人が受検する英語検定試験「英検」が、従来の「国内向け」からイメージチェンジを図ろうとしている。高校生の留学に必要な英語力基準として豪州政府と協定を結んだり、英語力の国際規格に合わせたスコア表示を試験的に始めたりしている。国によるグローバル人材育成強化で、米国の「TOEFL」(トーフル)など英語資格試験活用に注目が集まる中「国際的なEIKEN」を打ち出す狙いだ。 【漢検が実施】写真特集・今年の漢字1995−2012 ◇豪留学の資格付与/国際基準と比較可能に 英検を実施する公益財団法人「日本英語検定協会」は今月3日、豪州政府と、高校生の留学に関する協定を結んだ。外国政府との協定は初めて。日本の中高生が豪州の公立高へ留学を希望する場合「英検準2級」なら同国の高校1年のクラスに、「英検2級」なら高校2年に留学できる内容だ。準2級は日本の高校中級レベルとされ留学のハード