作家島田雅彦 しまだ・まさひこ/1961年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科在学中の83年、『優しいサヨクのための嬉遊曲』が芥川賞候補となり、作家デビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、08年『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。10年下半期から芥川賞選考委員を務める。近著に『筋金入りのヘタレになれ』『虚人の星』などがある(撮影/写真部・加藤夏子)この記事の写真をすべて見る 「文壇の貴公子」と呼ばれ、政治や思想などのアカデミックな知識も豊富な作家・島田雅彦さん。作家・林真理子さんとの対談で、政治家になった作家について持論を述べた。 * * * 林:石原慎太郎さんの『天才』、いま売れてるらしいですよ。私も読みましたけど、活字がすごく大きいんです。 島田:俳句の本かと思いましたよ(笑)。