ハシモトが庶民感情を投影しているとするなら、日の丸・君が代強制を主張するハシモトを支持する庶民感情とは何かを明らかにするという課題が残されていた。 さて、やや遠回りしたが、ここでその問題を論じてみたい。 まず、貧困であれば貧困であるほど、自信もなくなるし、様々なことを達成する力も意欲もなくなるということを確認しておきたい。 湯浅誠が書いているが、金持ちの子どもは、何か習い事などやりたいことがあったときに、親から「やってみたら」と言ってもらえる。お金持ちは、母親が家にいる可能性が高く、親子のコミュニケーションが豊かになり、できれば誉められ、できなければ励まされるという経験が多くなる。(この辺りは、経済格差と親子のコミュニケーションの調査研究の結果をみれば分かる。)当然、マクロに見れば、金持ちの子どもは、いろんなことに意欲的になるとともに、塾や習い事などで学力もその他のこともいろいろとできるよ