以下は、一風変わった技術本をzennあたりで書こうと思って書いた序文である。 AIの台頭で技術本のアイデアは霧散したので、ここに残すことにした。 プログラマとしての仕事を辞めて半年ほどで預金がつきた。前の職を欠勤、欠勤、そのまた欠勤で辞めたせいで、失業手当は大きく目減りしていたから、結局、毎月、預金を取り崩すよりなくて、それがとうとう尽きてしまった、ということになる。 空になった預金口座を眺めて、どうして自分は金を儲けることができなかったんだろう、としみじみ思った。 もうちょっと上手いやり方とか、メンタルをぶっ壊さないやり方とか、ほどほどに勤勉に、上司や同僚に迷惑をかけない生き方とか、そういうのがきっとあっただろうと思うし、それほど難しいことでもないと聞くのに、ある日何も手につかなくなり、仕事を続けられなくなって、主治医にも見放されて、午前3時の繋がらない「いのちの電話」の呼び出し音を聞い
