資源回復のため漁獲上限を設けている太平洋クロマグロの管理に北海道が失敗し、全国のマグロ漁業者に不安と不満が広まっている。7月に新しい漁期が始まってまだ4カ月。漁獲枠を共有する20道府県の定置漁業者は、北海道での取れすぎのため漁の自粛を余儀なくされた。これから本番を迎えるサケやブリの定置網にクロマグロが混じって捕獲されることも多く、定置網での漁獲超過が続けば、釣り漁船の枠が削減される可能性もある

神戸製鋼所の検査データの改ざん問題をめぐって、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、今週中にも子会社への立ち入り検査の結果を公表する見通しです。品質管理の体制に法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しなどの可能性があり、神戸製鋼の問題は一段と深刻化することも予想されます。 また、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、品質管理の体制が法律で定めた規格を満たしていない疑いがあるとして、神戸製鋼の子会社の工場を立ち入り検査しました。 認証機関は今週中にも検査結果を公表する見通しで、法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しや販売停止の可能性があり、神戸製鋼の問題は顧客離れの加速などで一段と深刻化することも予想されます。 こうした中、神戸製鋼は問題の製品が使われた自動車や航空機などの安全性の検証結果を早ければ今週中にも発表したいとしていますが、出荷先はおよ
ヘビを丸呑みにするカエルの映像がネット上で話題になったが、白亜紀にはカエルが恐竜を食べていたのではないか、という米国カリフォルニア工科大学などの研究者による論文が先日出た(※1)。このカエルは、現在のアフリカ、マダガスカル島から化石が出る「ベールゼブフォ(Beelzebufo、悪魔ガエル)」で、約7000万年前の白亜紀後期にいた。 待ち伏せして捕食する悪魔ガエル マダガスカル島からはベールゼブフォの化石が多く出るが、化石から推測される大きさは最大で体長約41センチ、重さが4.5キロにまで巨大化したようだ。現生のカエルの場合、体長は最大でも30センチを超えることはまずない。また、頭蓋骨を調べたところ、ベールゼブフォの口はかなり大きく開けることが可能で、獲物を待ち伏せしてその身体以上の獲物を捕食していたと考えられている(※2)。 マダガスカル島の27のサイトから発掘された64の化石を元に3Dデ
アメリカでは女性が馬に乗って本を届ける時代があった。女性図書館員「ブックウーマン」(1940年前後)【トリビア】 記事の本文にスキップ 馬に鞍をつけ、たいていは夜明けに出発して、雪の積もった丘の中腹やぬかるんだ小川を延々と行く。その目的はただひとつ。ケンタッキー州の人里離れた山岳集落に本を届けるためである。 雇用対策で誕生した馬で本を運ぶ移動図書館 馬で本を運ぶ移動図書館(パック・ホース図書館)の活動は、フランクリン・ルーズベルト大統領が設立したWPAつまり雇用促進局(のちに雇用対策局に改称)の一部だった。 1933年までにアパラチア地方の失業率は40%にもはね上がっていて、WPAは大恐慌からアメリカを立ち直らせるために設立された。 パック・ホース図書館の活動は雇用率と識字率を同時に押し上げるチャンスでもあった。 だがなぜか、その雇用のほとんど女性は女性で、WPAは給料の支払い以外のことは
超大型で非常に強い台風21号を調べるため、名古屋大学を中心とする研究グループが21日、日本人の研究者として初めて、飛行機で台風の中心である「目」の中に入り、直接、観測を行いました。台風の中心である「目」の周りでは巨大な積乱雲が発達し、周辺では猛烈な風が吹いていることが観測され、観測にあたった専門家は「急速に発達した台風特有の状態で、今後も広い範囲で猛烈な雨や風に厳重な警戒が必要だ」と指摘しています。 21日は昼すぎに鹿児島空港を離陸し、高度13キロ余りに上昇したあと、超大型で非常に強い勢力に発達した台風21号の西側から、台風の中心の「目」に入ることに成功しました。 目の中に入ると、突如として青空が広がり、周囲には「壁雲」と呼ばれる発達した積乱雲が壁のようにそそり立ち、中心付近では海面が見える場所もありました。 研究グループは、台風の中心付近を旋回しながら、「ドロップゾンデ」と呼ばれる長さ3
昆虫類の陸上進出を支えた「側板」 昆虫類の体は、頭・胸・腹という3つのユニットで構成され、それぞれが摂食・統合、移動、消化・生殖という機能に特化しています。翅や肢を備え、移動に特化した胸部は、背板、腹板、側板と呼ばれる3つの硬化部で構成されています。 昆虫類(左)と胸部断面(右)の模式図。ピンクが背板(翅本体を含む)、青が側板、緑が付属肢を示す 昆虫類は、長い間多足類(ムカデやヤスデの仲間)と近縁だと考えられてきましたが、現在では水生の甲殻類の一部から進化してきたことが明らかとなっています。水中から陸上へ生活の場を移す際にはさまざまな環境の変化に晒されますが、そのなかでも大きな違いのひとつが浮力の有無です。側板は、近縁な甲殻類にはみられない昆虫類の派生形質であり、水の浮力から離れ陸上に進出した昆虫類の体を支える頑健な体壁として、また歩行のための筋肉の付着点として、大きな役割を果たしています
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