早熟な少年時代 さまざまなメディアにご登場されていて、ご活躍ぶりが目覚ましい真鍋さんですが、そんな中で複数のインタビュー記事を拝見していると、ご両親が音楽にかかわる仕事をしていたというお話をされています。それは現在の真鍋さん、ライゾマティクスにも大きな影響を与えていると思いますか? 真鍋:そうですね。父がベーシストで、母がヤマハでシンセサイザーの開発にかかわっていたこともあり、家に音楽機材がたくさんあって。それを遊び道具にして、小学2年生くらいのころから簡単な音づくりをしていました。 それと、アメリカに住んでいたときに、Atari VCS(1977年にアメリカで発売した最初期の家庭用ゲーム機)で『フロッガー』というアクションゲームに出会って、それ以来ビデオゲームの虜になってしまって。日本に帰国した後も、習いごとの行き帰りに渋谷東急(現在のヒカリエにあった商業ビル)のゲームセンターに通っては