ソチ五輪のフィギュアスケート女子、浅田真央選手のフリーの演技に感動した人は少なくないだろう。 ショートプログラムでのジャンプでの失敗の末の16位という惨憺たる結果から立ち直り、トリプルアクセルを始めとするすべてのジャンプを成功させた。 メダルには届かなかったけれども、開き直って原点に戻った心を打つ演技だった。演技が終わった直後に彼女が顔を崩して涙をこらえて天を仰いだ瞬間、テレビを見ていた多くの視聴者が思わずもらい泣きした。 たとえ結果が伴わなくても、夢に向かって努力する人間の美しさや強さを伝えてくれた。 自己ベストで6位に入賞。 「今まで支えてくれた人に恩返ししようと思って演技しました」。終了後の彼女の言葉は、結果だけがすべてではないスポーツの素晴らしさを伝え、胸に響く。 それなのにー。 「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」「負けると分かっている団体戦に浅田さんを出して恥をかかせる